川崎重工 シンガポールからLPG運搬船受注
川崎重工業は、シンガポールのクミアイナビゲーション プライベートリミテッドとの間で、8万2200㎥型LPG運搬船1隻の造船契約を締結した。同船は、これまで同社が受注した60隻目のLPG運搬船にあたり、同型船としては10隻目となる。坂出工場で建造し、2020年に竣工、引き渡しの予定。
今回受注したLPG運搬船は、同社が開発した船首形状(SEA-ARROW)を採用し、航走時に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能を大幅に向上させている。主機関には省燃費型の電子制御式ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用している。また、国際海事機関(IMO)により2020年から施行開始となるSOx(硫黄酸化物)排出規制に適応すべく、SOxスクラバー(排ガス浄化装置)を搭載する。
同船の全長約230㍍、幅37.2㍍、深さ21㍍。