新システム
- 2024年11月08日 豊田通商など 新東名で「レベル3」自動運転トラック実証
- 2024年11月07日 島津製作所 バイオマスからCO2回収・発電する新興に出資
- 2024年10月30日 丸紅 日本初の陸上養殖アトランティックサーモン販売開始
- 2024年10月04日 UCCが世界初”水素焙煎”製品を量産化 10月から限定販売
- 2024年09月26日 日本旅行, ISC 誰もが行ける宇宙旅行 30年代事業化で提携
- 2024年09月13日 クボタ 米の農業スタートアップを買収 果樹農家にAI導入
- 2024年09月06日 大阪市 人工呼吸器の停電対策で自動車メーカーと協定
- 2024年08月27日 東京ガス 蓄電池の充放電を制御するサービス申込み受付開始
- 2024年08月27日 NEC 羽田空港のレベル4自動運行へ車両制御用設備を受注
- 2024年08月01日 未利用資源活用ものづくりシステム構築事業 NEDOに採択
新技術・新開発
- 2024年11月03日 大阪大など 強靭で分解しやすい新素材PCL リサイクルに寄与
- 2024年11月02日 川崎重工 水素3割混焼の大型発電エンジン安定運転に成功
- 2024年10月28日 岩谷産業 国内初の旅客用水素燃料電池船「まほろば」完成
- 2024年10月28日 トヨタ, 岩谷産業 液体水素を車に充填 既存インフラで初実証
- 2024年10月27日 中国のCATL 航続距離最長400kmのPHV向け新型電池を発表
- 2024年10月26日 ノーリツ 豪州で水素100%燃焼家庭用給湯器の実証実験
- 2024年10月15日 DIC, ユニチカ 次世代通信機器低誘電材のPPSフィルム開発
- 2024年10月11日 アステラス 英バイオ企業から認知症治療薬の開発権取得
- 2024年10月07日 トヨタ eVTOL開発の米ジョビー社に5億㌦追加出資
- 2024年10月07日 第42回大阪科学賞「宇宙線」「培養肉」研究の2人が受賞
資源・リサイクル
- 2024年09月19日 住友林業 インドネシアで熱帯泥炭地修復・管理で実証事業
- 2024年09月11日 丸紅 タイで廃タイヤ熱分解リサイクル事業へ出資参画
- 2024年09月03日 出光 使用済みプラの再資源化へ油化ケミカル装置建設
- 2024年07月01日 ルミネ 衣料品買い取り回収開始 コメ兵と協業, ブランド品も
- 2024年06月25日 イオンリテール 廃棄の未利用魚「あかえい」メンチカツ発売
- 2024年06月15日 パナソニックE タイ セブン1,000店舗で使用済み乾電池回収
- 2024年06月12日 アミタG マレーシアでSunway大学と連携 資源循環で実証
- 2024年05月18日 CO2削減と経済性両立するフィルム包装材技術を共同開発
- 2024年05月16日 村田製作所 再資源化「アールプラスジャパン」へ出資
- 2024年04月26日 リサイクル樹脂・リユース電池使用のスマートベンチ開発
経済News
- 2024年11月11日 伊藤忠 カワサキ株20%取得 米国で販売金融などで協業
- 2024年11月11日 キオクシア 金融庁に25年6月までに東証上場方針を届け出
- 2024年11月11日 JFEエンジ 横浜市発注の橋梁工事で「グリーン鋼材」を採用
- 2024年11月11日 TOYO インドでLNG受入基地用桟橋のトップサイド設備を受注
- 2024年11月11日 大阪・通天閣 南海電鉄と協業検討 グループ傘下入りも視野
- 2024年11月11日 カネカ 北海道・苫東工場の医療用カテーテル生産能力倍増
- 2024年11月11日 デブリ採取に初成功 本格回収へ分析 東電福島第1原発2号機
- 2024年11月10日 KADOKAWA下請法違反 公取委が勧告フリーランス買い叩き
- 2024年11月10日 関西の4百貨店増益 24年度中間決算 3社は過去最高益
- 2024年11月09日 JAL 電動キックボードLimeと業務提携 100円利用で1マイル
TBM 主原料が石灰石の「LIMEX」
紙・プラスチック代替品として廃プラ問題の克服に大きく貢献の可能性マイクロプラスチックが世界的な海洋汚染の元凶として、あらゆる場所に堆積して地球上の生態系に深刻な影響を及ぼすとされる、今や国際的な廃プラスチック問題。この流れを受けて、私たちの身の回りに存在する幅広い消耗・使い捨て樹脂製品の素材見直しの動きがいま世界各国で高まっています。
この解決策の一つが、海洋に廃棄・投棄されても、いずれ水に溶け込む素材として採用されているのが生分解性素材です。この生分解性素材を使った製品化はストローなど一部商品で進められ、スターバックスなどで展開されています。
こうした石油由来のプラスチック代替品として、いま注目されているのがここに紹介するTBM(東京本社:東京都中央区)の基幹素材「LIMEX(ライメックス)」です。LIMEXは石灰石(Limestone)を主原料として無機物80~50%含むペレットは、紙やプラスチックの代替となり、持続可能な社会に貢献する日本発の革新的な新たな素材として世界から注目されています。石灰石は地球上にほぼ無尽蔵に存在し、日本においても自給率100%で、安価に入手可能です。したがって、グローバルで進む資源枯渇・環境問題にも貢献するというわけです。
環境配慮型の素材および製品の開発・製造・販売を手掛けるTBMは2011年に創業。2014年、LIMEXの国内特許を出願し、現在世界40カ国以上で出願、日中欧米を含む30カ国以上で登録が完了。サステナビリティが求められる今だからこそ、石油由来の樹脂の使用を減らし、開発に水を使わないLIMEXの特性がより高い評価を得るポイントとなり、日本発の技術として輸出、世界で当たり前に使われる素材を目指しています。2018年に様々な製品・用途展開を見据え、伊藤忠商事、凸版印刷、大日本印刷と資本業務提携しています。
LIMEXはシート状に加工することで、紙のように印刷したり書くことができ、ペレット状に成形することでプラスチックのように様々な立体物をつくることもできます。一度使われたものを回収し、再びペレットにすることで再加工もできます。これまでにショッピングバッグ、食品容器、抗菌マスクケース、カレンダー、クリアファイル、レストランなどのメニュー、名刺などで製品化されています。
紙・プラスチック代替品として廃プラ問題の克服に大きく貢献の可能性マイクロプラスチックが世界的な海洋汚染の元凶として、あらゆる場所に堆積して地球上の生態系に深刻な影響を及ぼすとされる、今や国際的な廃プラスチック問題。この流れを受けて、私たちの身の回りに存在する幅広い消耗・使い捨て樹脂製品の素材見直しの動きがいま世界各国で高まっています。
この解決策の一つが、海洋に廃棄・投棄されても、いずれ水に溶け込む素材として採用されているのが生分解性素材です。この生分解性素材を使った製品化はストローなど一部商品で進められ、スターバックスなどで展開されています。
こうした石油由来のプラスチック代替品として、いま注目されているのがここに紹介するTBM(東京本社:東京都中央区)の基幹素材「LIMEX(ライメックス)」です。LIMEXは石灰石(Limestone)を主原料として無機物80~50%含むペレットは、紙やプラスチックの代替となり、持続可能な社会に貢献する日本発の革新的な新たな素材として世界から注目されています。石灰石は地球上にほぼ無尽蔵に存在し、日本においても自給率100%で、安価に入手可能です。したがって、グローバルで進む資源枯渇・環境問題にも貢献するというわけです。
環境配慮型の素材および製品の開発・製造・販売を手掛けるTBMは2011年に創業。2014年、LIMEXの国内特許を出願し、現在世界40カ国以上で出願、日中欧米を含む30カ国以上で登録が完了。サステナビリティが求められる今だからこそ、石油由来の樹脂の使用を減らし、開発に水を使わないLIMEXの特性がより高い評価を得るポイントとなり、日本発の技術として輸出、世界で当たり前に使われる素材を目指しています。2018年に様々な製品・用途展開を見据え、伊藤忠商事、凸版印刷、大日本印刷と資本業務提携しています。
LIMEXはシート状に加工することで、紙のように印刷したり書くことができ、ペレット状に成形することでプラスチックのように様々な立体物をつくることもできます。一度使われたものを回収し、再びペレットにすることで再加工もできます。これまでにショッピングバッグ、食品容器、抗菌マスクケース、カレンダー、クリアファイル、レストランなどのメニュー、名刺などで製品化されています。
ワーキングウエアのワークマン
プロが求める高機能ベースにカジュアル・レディスに進出し脚光
ファストファッションの隆盛、定着で近年、大手アパレルメーカーがこれまで手掛けてきたファッション衣料が軒並み苦戦し、大幅な縮小を余儀なくされる中、いま脚光を浴びつつある衣料品・用具メーカーがあります。ワークマン(本社所在地:群馬県伊勢原市)です。同社は社名の通り、様々な職業・職人向けの作業服・用具・用品メーカーでした。
例えば鳶職、大工など、プロの職人がそれぞれの職種の作業現場で安全で動きやすい、撥水・防水、防汚をはじめとする優れた機能性が付与された作業服と用品・用具を提供。決して華やかさはありませんが、ファッション衣料とは全く異なり、例年ほとんど変わることのない品揃えだからこそ根強い買い替え需要があり、職人層には篤い支持を得続けてきました。
そのワークマンが近年、同社がこれまでかたくなにこ゚だわってきた機能性をベースに、「ワークマンPlus」のネーミングでカジュアル衣料に進出、さらに「ワークマン女子」でレディスへも参入。作業服にとどまらずタウンウェアなどカジュアル、そして20~30代の若い女性層に支持を広げつつあります。
2021年5月現在、同社の全国の店舗はワークマン631店、ワークマンPlus276店、ワークマン女子4店の計911店となっています。この中で今後最も可能性を秘めているのがワークマン女子です。プロジェクト長に若い女性を起用し、女性の視点で商品を企画。試行錯誤を重ね、東京コレクションに初エントリーし、モデルおよび対象顧客層の反応を分析、ものづくりとマーケティングにフィードバック。ワーキングウエアとは一線を画し、かといって著名デザイナーを起用したりすることなく、女性の立場で「こんな商品があったら嬉しい」といった、素人感覚が企画・製品に斬新さを生み出している側面があるようです。
従来のレディスウエアには撥水・防水性など機能性を付与された製品は稀で、デザインなどファッション性に重点を置き、そうした機能性をうたっていても風合いや肌ざわりを損なうことを避け、洗濯を繰り返すとなくなってしまうレベルの機能性がほとんど。ところが、ワークマン女子の製品群は、肌ざわりを大きく損なわない範囲で、職人向け作業服で培った技術・仕様で訴求する機能性がデータ・数値に基づききちんと付与されているのです。既存のカジュアル衣料やレディス衣料とは一線を画した、プロ向けの作業服で培った優れた機能性を差別化ポイントに今後、支持をどれだけ広げていけるのか、目が離せない。
こうした取り組み企画をベースに、ワークマン女子は今後も年間5~6店をターミナル駅か駅近に直営で出店する計画。当面軸足をモール店に置き出店。東京、名古屋、大阪地区を中心に数年で20店舗にすることが目標です。モール店で勢いをつけ、、本命に位置付けるロードサイド店で10年間で400店を出店する予定。チェーン全店を含む同社の2021年3月期の売上高は1,466億5,300万円(前年同期1,220億4,400万円)、当期純利益は170億3,900万円(同133億6,900万円)。
プロが求める高機能ベースにカジュアル・レディスに進出し脚光
ファストファッションの隆盛、定着で近年、大手アパレルメーカーがこれまで手掛けてきたファッション衣料が軒並み苦戦し、大幅な縮小を余儀なくされる中、いま脚光を浴びつつある衣料品・用具メーカーがあります。ワークマン(本社所在地:群馬県伊勢原市)です。同社は社名の通り、様々な職業・職人向けの作業服・用具・用品メーカーでした。
例えば鳶職、大工など、プロの職人がそれぞれの職種の作業現場で安全で動きやすい、撥水・防水、防汚をはじめとする優れた機能性が付与された作業服と用品・用具を提供。決して華やかさはありませんが、ファッション衣料とは全く異なり、例年ほとんど変わることのない品揃えだからこそ根強い買い替え需要があり、職人層には篤い支持を得続けてきました。
そのワークマンが近年、同社がこれまでかたくなにこ゚だわってきた機能性をベースに、「ワークマンPlus」のネーミングでカジュアル衣料に進出、さらに「ワークマン女子」でレディスへも参入。作業服にとどまらずタウンウェアなどカジュアル、そして20~30代の若い女性層に支持を広げつつあります。
2021年5月現在、同社の全国の店舗はワークマン631店、ワークマンPlus276店、ワークマン女子4店の計911店となっています。この中で今後最も可能性を秘めているのがワークマン女子です。プロジェクト長に若い女性を起用し、女性の視点で商品を企画。試行錯誤を重ね、東京コレクションに初エントリーし、モデルおよび対象顧客層の反応を分析、ものづくりとマーケティングにフィードバック。ワーキングウエアとは一線を画し、かといって著名デザイナーを起用したりすることなく、女性の立場で「こんな商品があったら嬉しい」といった、素人感覚が企画・製品に斬新さを生み出している側面があるようです。
従来のレディスウエアには撥水・防水性など機能性を付与された製品は稀で、デザインなどファッション性に重点を置き、そうした機能性をうたっていても風合いや肌ざわりを損なうことを避け、洗濯を繰り返すとなくなってしまうレベルの機能性がほとんど。ところが、ワークマン女子の製品群は、肌ざわりを大きく損なわない範囲で、職人向け作業服で培った技術・仕様で訴求する機能性がデータ・数値に基づききちんと付与されているのです。既存のカジュアル衣料やレディス衣料とは一線を画した、プロ向けの作業服で培った優れた機能性を差別化ポイントに今後、支持をどれだけ広げていけるのか、目が離せない。
こうした取り組み企画をベースに、ワークマン女子は今後も年間5~6店をターミナル駅か駅近に直営で出店する計画。当面軸足をモール店に置き出店。東京、名古屋、大阪地区を中心に数年で20店舗にすることが目標です。モール店で勢いをつけ、、本命に位置付けるロードサイド店で10年間で400店を出店する予定。チェーン全店を含む同社の2021年3月期の売上高は1,466億5,300万円(前年同期1,220億4,400万円)、当期純利益は170億3,900万円(同133億6,900万円)。
CO2排出量抑制へ三井化学
日本初!廃棄植物油原料のバイオマスナフサからプラスチック素材
三井化学(本社:東京都港区)はこのほど、廃棄植物油や残渣油を原料にしたバイオマスナフサから、バイオマスプラスチックを製造・販売すると発表しました。バイオマスナフサを原料にしたバイオマスプラスチック素材の製造・販売は日本では初めてです。2021年下期に大阪工場で生産開始します。
フィンランドの世界有数のバイオマス燃料の製造会社Neste社(本社:フィンランド・エスポー)との間で、豊田通商(本店:名古屋市)を通じバイオマスナフサの調達に関する売買契約を締結しています。生産したバイオマスプラスチック素材は、主に国内メーカーに販売します。
原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量は、石油由来ナフサ使用時に比べ、大幅に削減することが見込まれています。
様々な産業界において現在、温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量抑制・削減に向けた取り組みが進められていますが、今回国内では初めて廃棄された植物油を再原料化したバイオマスナフサを投入したプロジェクトが始動することになります。新たな潮流として大いに注目されます。
日本初!廃棄植物油原料のバイオマスナフサからプラスチック素材
三井化学(本社:東京都港区)はこのほど、廃棄植物油や残渣油を原料にしたバイオマスナフサから、バイオマスプラスチックを製造・販売すると発表しました。バイオマスナフサを原料にしたバイオマスプラスチック素材の製造・販売は日本では初めてです。2021年下期に大阪工場で生産開始します。
フィンランドの世界有数のバイオマス燃料の製造会社Neste社(本社:フィンランド・エスポー)との間で、豊田通商(本店:名古屋市)を通じバイオマスナフサの調達に関する売買契約を締結しています。生産したバイオマスプラスチック素材は、主に国内メーカーに販売します。
原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおける二酸化炭素(CO2)排出量は、石油由来ナフサ使用時に比べ、大幅に削減することが見込まれています。
様々な産業界において現在、温室効果ガス(二酸化炭素)の排出量抑制・削減に向けた取り組みが進められていますが、今回国内では初めて廃棄された植物油を再原料化したバイオマスナフサを投入したプロジェクトが始動することになります。新たな潮流として大いに注目されます。
新素材・新技術、未来を拓くNew Technology