フィリピン統計庁は1月28日、2020年の実質国内総生産(GDP)伸び率が前年比9.5%減(速報値)だったと発表した。2019年の同6.0%増から一転、統計のある1947年以来、最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大抑止策として、政府が実施した長期にわたる外出・移動制限が経済活動を停滞させる結果となった。
GDPの約7割を占める個人消費は前年比7.9%(8,010億ペソ=約1兆7,000億円)減となった。設備投資は13.3%減、建設投資は29.7%減となった。
なお、2021年のGDP成長率見通しは従来の6.5~7.5%を据え置いた。