東京商工リサーチのまとめによると、2020年の企業倒産件数は前年比17%減の7,163件で、1990年以来30年ぶりに8,000件割れの低水準となった。
負債総額は前年比4.4%減の1兆2,084億円だった。負債総額が減少したのは倒産件数の減少に加え、負債額1億円未満が5,478件(前年6,490件)と全体の76.4%を占めたため。負債額1億円未満の構成比は過去30年間で最高を記録し、中小・零細規模中心に推移していることによるものと分析している。
産業別の倒産件数では、サービス業が2,434件と最も多く、全体の3割強を占めた。その内訳は飲食業が営業時間短縮の協力金などの支援もあって前年度比で6.8%減になったが、インバウンド需要が消失した宿泊業は71.6%増加し、明暗を分けた。