38都道府県で21年産コメ作付面積減少へ コロナ禍で外食需要減

農林水産省は5月27日、2021年産の主食用米の作付面積について、4月末時点で38都道府県が前年実績から減らす意向だとする調査結果を公表し。1月末時点の前回調査の19府県から大幅に拡大した。前年並みとしたのは9県だった。新型コロナウイルスの影響で、外食需要が落ち込む中、増やすと回答した県はなかった。
作付面積を減らす38都道府県のうち、減少幅を「1~3%程度」としたのは宮城や茨城など28都府県、「3~5%程度」は北海道や秋田、新潟など8道県、「5%超」としたのは栃木と徳島の2県。
農水省は全国の主食用米の作付面積が約3万7,000ha減ると試算。ただ需要と供給のバランスを図るには全国で5%にあたる、過去最大規模の6万7,000haの作付け転換が必要とみている。