日銀の総資産700兆円を突破 国債買い入れと資金繰り支援で

日銀が5月27日発表した2021年3月期決算で、総資産が前期比18.2%増の714兆5,566億円と700兆の大台を突破した。大量の国債買い入れと、新型コロナウイルスで打撃を受けた企業の資金繰り支援のための資金供給が押し上げた。この8年間で4倍以上に膨らんだ。資産の主な内訳は国債が9.5%増の532兆1,652億円、貸出金は2.3倍の125兆8,402億円だった。総資産の714兆円は、20年度の名目国内総生産(GDP)535兆円の約1.3倍にあたる規模。