トヨタ自動車が5月28日発表した4月の生産・販売・輸出実績(トヨタ・レクサス)によると、2021年4月の世界販売は前年同月の2倍にあたる85万9,448台で、4月としては過去最高となった。世界の自動車主要市場の北米と中国での販売が好調だったことに加え、新型コロナウイルスの影響で前年の販売が落ち込んでいた反動。
同社の世界販売が前年同月を上回るのは8カ月連続。新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年4月は78万8,000台だったため、2021年4月はこれを9%上回っている。海外販売は約73万5,000台で、同じく4月としては過去最高だった。
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マレーシア 全土でロックダウン 感染拡大に歯止めかからず
マレーシア政府は5月28日夜、全土で6月1日から2週間にわたりロックダウンを実施すると発表した。同国は5月中旬以降、1日あたりの感染者が連日6,000人を超えるなど変異ウイルスの広がりを含め、新型コロナウイルスの感染者が急拡大している。このため12日から全土で州をまたぐ移動やレストランなど店内での飲食を禁止する措置を実施しているが、感染拡大に歯止めがかかっていない。
こうした状況を踏まえ一段の強い措置として、経済活動などを厳しく制限するロックダウンを実施するもの。具体的な業種などについて、今後改めて発表するとしている。
日銀の総資産700兆円を突破 国債買い入れと資金繰り支援で
日銀が5月27日発表した2021年3月期決算で、総資産が前期比18.2%増の714兆5,566億円と700兆の大台を突破した。大量の国債買い入れと、新型コロナウイルスで打撃を受けた企業の資金繰り支援のための資金供給が押し上げた。この8年間で4倍以上に膨らんだ。資産の主な内訳は国債が9.5%増の532兆1,652億円、貸出金は2.3倍の125兆8,402億円だった。総資産の714兆円は、20年度の名目国内総生産(GDP)535兆円の約1.3倍にあたる規模。
4月有効求人倍率2カ月ぶり悪化 失業率2.8%で6カ月ぶり悪化
厚生労働省は5月28日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下の1.09倍だった。コロナによる就労環境の悪化が長期化し、休業者や転職希望者が求職活動を活発化させたためとみられ、2カ月ぶり悪化した。
総務省が同日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント上昇の2.8%で、2020年10月以来、6カ月ぶり悪化した。完全失業者数は、前年同月比20万人増の209万人。コロナ禍以前の有効求人倍率は、2019年4月は1.62倍、2020年4月は1.30倍だった。
米ファイザー社製ワクチン 12歳以上に拡大を了承 厚労省
厚生労働省の専門部会は5月28日、国内で16歳以上への接種が可能な米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンについて、12~15歳にも拡大することを了承した。31日に開かれる別の審議会で了承されれば、12歳以上が公費による予防接種の対象に含まれる。また、専門部会は、ワクチンの解凍後の冷蔵保存期間を「5日間」から「1カ月」に延ばすことも了承した。これにより、保存や輸送がより容易となることで、小規模な診療所での個別接種を普及させるほか、期限切れで廃棄されるワクチンを減らす狙いがある。
マレーシアの人口当たりのコロナ新規感染急拡大でインド超え
マレーシアで人口当たりの新型コロナウイルスの新規感染者数が急拡大し、インドを上回る事態となっている。変異株の流入や規制疲れなど要因は複合的。人口が日本の4分の1程度のマレーシアで1日7,000人以上の新規感染確認が続いている。人口100万人当たりの新規感染者数(7日間平均)は5月26日時点で、マレーシアが211人、インドが165人となっている。
中国広東省広州市でインド型変異株の市中感染を初確認
中国広東省広州市で5月21日以降、インド型変異株を含む新型コロナウイルスへの感染者が新たに7人確認された。中国でインド型変異株の市中感染が確認されたのは初めて。これを受け、地元当局は26日夜から住民120万人のPCR検査を始めており、48時間以内に検体の採取を完了する予定。
9都道府県の緊急事態 5県のまん延防止措置 6/20まで延長
日本政府は5月28日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、東京など9都道府県に発令中の緊急事態宣言と、埼玉県など5県に適用中の「まん延防止等重点措置」の期限をそれぞれ6月20日まで延長することを決めた。
宣言の延長対象は4月25日に発令された東京、京都、大阪、兵庫、5月12日に発令された愛知と福岡、16日に発令された北海道、岡山、広島の計9都道府県。これまでの期限は31日だった。23日に発令された沖縄県は当初から6月20日を期限としている。
38都道府県で21年産コメ作付面積減少へ コロナ禍で外食需要減
農林水産省は5月27日、2021年産の主食用米の作付面積について、4月末時点で38都道府県が前年実績から減らす意向だとする調査結果を公表し。1月末時点の前回調査の19府県から大幅に拡大した。前年並みとしたのは9県だった。新型コロナウイルスの影響で、外食需要が落ち込む中、増やすと回答した県はなかった。
作付面積を減らす38都道府県のうち、減少幅を「1~3%程度」としたのは宮城や茨城など28都府県、「3~5%程度」は北海道や秋田、新潟など8道県、「5%超」としたのは栃木と徳島の2県。
農水省は全国の主食用米の作付面積が約3万7,000ha減ると試算。ただ需要と供給のバランスを図るには全国で5%にあたる、過去最大規模の6万7,000haの作付け転換が必要とみている。
アマゾン 映画大手MGM買収「アマゾン・プライム」会員拡大へ
米アマゾン・コムは5月26日、米ハリウッドの映画製作大手MGMホールディングスを約84億5,000万ドル(約9,200億円)で買収することで合意したと発表した。有料会員サービス「アマゾン・プライム」のオンライン動画配信サービスの品揃えを拡充し、会員拡大を目指す。
アマゾンプライムは世界約2億人の会員を抱え、このうち9割が動画配信サービスを利用する。MGM買収で動画コンテンツを拡充し、有料会員を確保することで、中核事業であるオンライン通販市場「アマゾン・マーケットプレイス」の利用増につなげる相乗効果を狙う。
MGMは1942年設立の映画製作の老舗。「007」シリーズや「ロッキー」「荒野の7人」など、映画約4,000本とテレビ番組約1万7,000本の著作権を保有している。