日本政府は6月15日、海外での温室効果ガス削減支援により、2030年度までに累積1億トンの排出抑制を目指すと発表した。インド太平洋地域を中心に官民で取り組みを強化する。技術提供の見返りに削減量を相手国と分け合う「2国間クレジット制度」(JCM)を活用し、政府目標の「2050年度までの温室効果ガス排出実質ゼロ」につなげる。
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5月輸出49.6%増 41年ぶり高い伸び 輸入もコロナワクチンで増
財務省が6月16日発表した5月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比49.6%増の6兆2,612億円だった。米国や欧州向けの自動車輸出が大幅に伸びた。前年同月が新型コロナウイルスの影響で大きく落ち込んでいた反動もあるが、1980年4月以来の高い伸びを記録した。3カ月連続の増加で、コロナ感染拡大前の2019年5月と比べても7%上回った。
地域別にみると、米国向けは前年同月比87.9%増の1兆1,044億円、欧州連合(EU)向けは同69.6%増の6,169億円、中国向けは同23.6%増の1兆3,926億円、アジア向けは同32.5%増の3兆6,386億円だった。
輸入は同27.9%増の6兆4,484億円に上った。新型コロナワクチンを大量に輸入したことで、医薬品が大幅に膨らんだほか、原油価格の上昇も影響した。この結果、貿易収支は1,871億円の赤字だった。貿易収支が赤字になるのは4カ月ぶり。
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中国原発で放射能漏れ フランス電力発表 原子炉停止の2倍
フランス電力(EDF)は6月14日、同社が建設と運転に協力する中国広東省台山市台山原子力発電所から放射性希ガスが漏れたと明らかにした。EDFは14日の声明で、原子炉格納容器内の「1次冷却系で希ガスの濃度の上昇を確認した」と発表した。フランスのフィガロ紙は14日、台山原発の冷却水内の希ガス濃度が5月末時点で、フランスで原子炉停止となる上限値の2倍に達したと報じた。
希ガスは核分裂の際に発生するキセノンやクリプトンで、原発の燃料棒の一部に問題があるのではないかと専門家はみている。
中国の外務省報道官は「環境や公衆の健康に影響する事態は起きていない」と強調している。加藤官房長官は「強い関心を持って事態を注視したい」とし、「中国側が透明性をもって早期に国際社会に説明することを期待している」と述べた。