日本政府は6月15日、海外での温室効果ガス削減支援により、2030年度までに累積1億トンの排出抑制を目指すと発表した。インド太平洋地域を中心に官民で取り組みを強化する。技術提供の見返りに削減量を相手国と分け合う「2国間クレジット制度」(JCM)を活用し、政府目標の「2050年度までの温室効果ガス排出実質ゼロ」につなげる。
social のすべての投稿
ホンダ「オデッセイ」年内生産終了 狭山工場閉鎖で決断
ホンダは6月15日、ミニバン「オデッセイ」の生産を年内で終了すると発表した。初代オデッセイは1990年代にヒットし、ミニバンブームをリードした。だが近年は小型のミニバンなどに人気が移り、販売が落ち込んでいた。製造している狭山工場(所在地:埼玉県狭山市)を2021年度中に閉鎖することに伴い、生産停止を決めた。
同社は狭山工場で生産している高級セダン「レジェンド」に加え、燃料電池者車(FCV)も生産を停止する。
京都府立医科大・伊藤園 カテキンにコロナ不活化効果を確認
京都府立医科大学は6月15日、お茶に含まれるカテキン類が新型コロナウイルスを不活化することを見出し、伊藤園中央研究所との共同研究の結果、茶カテキン類がウイルスのスパイクたんぱくに結合し、細胞への感染能力を低下させる効果などを確認したと発表した。
試験管内でヒト唾液中にくわえたウイルスに対しても、茶カテキン類による迅速かつ効果的な不活化が認められたことも明らかにした。これにより、お茶を口に含んだとき口腔内で唾液中のウイルスが茶カテキン類によって不活化される効果が期待できるという。
5月輸出49.6%増 41年ぶり高い伸び 輸入もコロナワクチンで増
財務省が6月16日発表した5月の貿易統計速報によると、輸出額は前年同月比49.6%増の6兆2,612億円だった。米国や欧州向けの自動車輸出が大幅に伸びた。前年同月が新型コロナウイルスの影響で大きく落ち込んでいた反動もあるが、1980年4月以来の高い伸びを記録した。3カ月連続の増加で、コロナ感染拡大前の2019年5月と比べても7%上回った。
地域別にみると、米国向けは前年同月比87.9%増の1兆1,044億円、欧州連合(EU)向けは同69.6%増の6,169億円、中国向けは同23.6%増の1兆3,926億円、アジア向けは同32.5%増の3兆6,386億円だった。
輸入は同27.9%増の6兆4,484億円に上った。新型コロナワクチンを大量に輸入したことで、医薬品が大幅に膨らんだほか、原油価格の上昇も影響した。この結果、貿易収支は1,871億円の赤字だった。貿易収支が赤字になるのは4カ月ぶり。
日本郵船 LNG燃料自動車輸送船12隻を一括発注 CO2削減へ
日本郵船(本社:東京都千代田区)は6月15日、新来島どっくおよび日本シップヤードとの間で、液化天然ガス(LNG)を主燃料とする自動車輸送船12隻(両社各6隻)を一括発注することで覚書を締結したと発表した。2025年度から2028年度にかけて順次竣工する予定。投資額は1,000億円を超えるとみられる。
従来の重油焚き船に比べ輸送単位当たり約40%の二酸化炭素(CO2)削減が見込まれる。世界で進む環境規制強化の流れを受けて、CO2排出量を抑制する船への切り替えを一気に進める。苦境にある国内造船業界の支援にもつなげる。
GoTo利用66.5%20年7~12月宿泊旅行者 観光白書
日本政府が6月15日閣議決定した2021年版観光白書によると、2020年7~12月、国内で宿泊旅行をした人の66.5%は観光支援事業「GoToトラベル」を使ったと紹介。飲食や土産物購入に使える地域共通クーポンの都道府県別利用額は東京が1位で、大都市や主要観光地を抱える地域が上位を占めた。
年代別で利用者が最も高かったのは60代の70.2%で、次いで50代が69.6%、30代は68.4%など。1泊した人が82.1%を占め、2泊の11.1%と続いている。地域クーポンの2020年10~12月利用額は東京69.6億円、北海道68.2億円など。
日本20年交通事故死2,839人で最少 コロナで外出自粛影響
日本政府が6月15日閣議決定した2021年版「交通安全白書」によると、2020年の交通事故死者は2,839人にとどまり、統計がある1948年以降、最少となった。新型コロナ禍で政府より要請された外出自粛が、結果的に交通事故を抑制する一因になったと指摘している。
年間死者数が3,000人を下回ったのは初めて。ピークだった1970年の6,765人から80%以上の減少となった。一方、年間死者数に占める65歳以上の高齢者の割合は56.2%。年々増加しており、統計が残る1966年以降、最大となった。
中国原発で放射能漏れ フランス電力発表 原子炉停止の2倍
フランス電力(EDF)は6月14日、同社が建設と運転に協力する中国広東省台山市台山原子力発電所から放射性希ガスが漏れたと明らかにした。EDFは14日の声明で、原子炉格納容器内の「1次冷却系で希ガスの濃度の上昇を確認した」と発表した。フランスのフィガロ紙は14日、台山原発の冷却水内の希ガス濃度が5月末時点で、フランスで原子炉停止となる上限値の2倍に達したと報じた。
希ガスは核分裂の際に発生するキセノンやクリプトンで、原発の燃料棒の一部に問題があるのではないかと専門家はみている。
中国の外務省報道官は「環境や公衆の健康に影響する事態は起きていない」と強調している。加藤官房長官は「強い関心を持って事態を注視したい」とし、「中国側が透明性をもって早期に国際社会に説明することを期待している」と述べた。
ガルーダ航空 関空-ジャカルタ便 7/1~10/30まで運休発表
インドネシアの国営ガルーダ・インドネシア航空は6月15日、関西国際空港とインドネシア・ジャカルタを結ぶ直行便について、7月1日から10月30日まで全便運休すると発表した。6月は関空行きが22日、ジャカルタ行きが23日の1便だけ運航する。
梅の花 居酒屋「さくら水産」など関東中心に25店閉店
懐石料理を中心とした和食レストランをはじめ飲食店事業を手掛ける梅の花(本社:福岡県久留米市)は6月14日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、居酒屋「さくら水産」やテークアウト専門店など計25店を4月末までに閉店したことを明らかにした。対象は関東の店舗が中心で、新型コロナウイルスが収束しても一般消費者のライフスタイルが変化したことで、不採算からの脱却が見込めないと判断した。