tec のすべての投稿

JTBが資本金1億円に減資へ 財務健全化へ税の優遇措置活用

旅行大手のJTBが3月31日付で、資本金を現在の23億400万円から1億円へ減資することが分かった。税法上は中小企業扱いになることで、税の優遇措置を受ける狙いがあるとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛および旅行需要の激減で厳しい経営環境が続いており、財務基盤の健全化を図る。

20年全国新築マンション発売15.2%減の6万戸弱 44年ぶり低水準

不動産経済研究所が2月24日発表した2020年の全国の新築マンション発売戸数は、前年比15.2%減の5万9,907戸と1976年(4万9,955戸)以来、44年ぶりの低水準にとどまった。1戸当たりの平均価格は3.8%高の4,971万円と、4年連続で最高値を更新した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で、有力各社が発売を一時止めたことが響いた。

日本 緊急事態宣言 首都圏4都県除き6府県で2月末解除

日本政府は2月26日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言を発令している10都府県のうち、新たに福岡県を加え、大阪、兵庫、京都の関西3府県、愛知、岐阜の中部2件と合わせ計6府県を2月末に解除する方針を正式に決めた。
東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏4都県は、感染状況や病床のひっ迫度合がいぜん高い水準にあるため、月内解除は見送り、3月7日の期限まで継続する。

ワクチン 高齢者約3,600万人の2回分 6月末配送完了 河野氏

河野太郎行政改革担当相は2月26日、新型コロナウイルスワクチンについて、65歳以上の高齢者約3,600万人の2回分を6月末までに全国の自治体へ配送完了できるとの見通しを明らかにした。河野氏は、米ファイザー社との交渉の結果、6月末までに配送完了できるようなスケジュールで供給を受けると述べた。

あおり運転摘発 20年半年で58件 前の車との距離詰める違反13件

警察庁のまとめによると、他の車の走行を妨げるあおり運転について、全国の警察が道路交通法に新たに設けられた「妨害運転罪」に違反したとして摘発した件数が2020年6月末~12月の半年間で58件に上ったことが判明した。逮捕が9件、書類送検が49件で、全体の内訳は前の車との距離を詰める違反が13件で最も多く、不必要な急ブレーキ11件、蛇行や幅寄せの安全運転義務違反10件、急な進路変更や割り込み9件などと続いた。

日清紡HD インドネシア子会社の債務の支払猶予を申立て

日清紡ホールディングス(本社:東京都中央区)は2月24日、インドネシア子会社PT.Nanbu Plastics Indonesia(以下、PT.Nanbu)が、中央ジャカルタ商事裁判所に、インドネシア現地法に定める債務の支払猶予手続き(PKDU)の申立てを行うと発表した。PT.Nanbuの負債総額は約25億円。
PT.Nanbuは日清紡HDの連結子会社、南部化成のインドネシア現地法人として2010年に設立され、主に自動車、家電分野向けに各種の樹脂成形品を製造、販売している。近年厳しい事業環境が続き、その業績が大幅に悪化している。

アイカ工業 マレーシアのアドテック社の株式70%取得

アイカ工業(本社:名古屋市中村区)は2月24日、100%子会社アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(以下、AAPH)を通じて、マレーシアのホットメルト接着剤製造販売会社、Adtek Consolidated Sdn. Bhd(以下、アドテック社、所在地:セランゴール州)の株式70%を取得することで、株主と契約を締結したと発表した。取得価額は2,800万米ドル(約29.5億円)。株式譲渡実行日は4月1日の予定。
これにより、成長著しい衛星材ホットメルト分野での事業強化を図るとともに、アドテック社の販路を活用することで東南アジア、アフリカ、北米、欧州地域でのホットメルト接着剤事業のプレゼンス向上を図っていく。

日本和装HD シンガポールに全額出資の地域統括会社設立

日本和装ホールディングス(本社:東京都港区)は2月24日、シンガポールに全額出資による子会社「Nihonwaso Asia Pacific Holdings Pte.Ltd.」を設立すると発表した。東南アジア地域における事業統括、事業開発、経営管理、市場調査等を担う。新会社の資本金は125万シンガポールドル(約1億円)で、2021年4月に設立する予定。
日本和装HDは日本国内で約30年間、「無料きもの着付け教室」を軸とした販売仲介事業を主とするきもの関連事業を行ってきた。関連事業の展開は国内にとどまらず、ベトナムでは和服縫製業を行っている。

三菱ケミカル MMA事業強化へシンガポールに本社機能

三菱ケミカル(本社:東京都千代田区)は2月24日、MMA事業のグローバルオペレーションを強化するため、同事業の本社機能をシンガポールに集約し、現在三菱ケミカル、ルーサイト、また各リージョンに分散する同事業の中核会社を、4月15日付で「Mitsubishi Chemical Methacrylates」を含む社名に統一すると発表した。日本においては同日付で「三菱ケミカル メタクリレーツ」(本社:東京都千代田区)を設立し、国内事業についても引き続き強化していく。
同社のMMA事業は世界の成長市場でモノマー11拠点、ポリマー(アクリル樹脂)6拠点を保有。これまで事業の本社機能を日本や英国で担ってきた。今後は新体制のもと、意思決定の一元化・迅速化、多様化する人材登用など経営基盤も強化するため、本社を「Mitsubishi Chemical Methacrylates Singapore」に集約する。