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エイチ・ツー・オー 関西スーパー買収 系列2社と経営統合

阪急阪神百貨店を運営するエイチ・ツー・オーリテイリング(H2O)は8月31日、関西地盤の食品スーパー、関西スーパーマーケットを買収し、H2O傘下のイズミヤおよび阪急オアシスのスーパー2社と経営統合すると発表した。食材など商品調達で規模のメリットを生かし、収益力を向上させる。スーパーは、新型コロナウイルス禍による外出自粛の”巣ごもり”需要で足元は好調だが、ネット通販の拡大など消費動向の変化に合わせた体制整備など、投資も必要になっている。

オムロン 自動搬送ロボの稼働効率高める新ソフト

オムロン(本社:京都市下京区)は8月30日、工場や倉庫で自走して部品などを運ぶ自動搬送ロボットの稼働効率を高める新しいソフトウエア「Flow core 2.1」を発表した。9月1日からグローバルで提供開始する。
導入時にロボットを実際に動かさず、デジタル空間でシミュレーションすることで、稼働までに要する時間を大幅に短縮。最大100台を無駄なく稼働できるという。
人手不足の深刻化や、感染症対策としての密集・密接を回避するため、製造現場でのさらなる自動化ニーズが高まる中、より容易に、より効率的な搬送工程の自動化を実現していく。

自動車8社の7月世界生産2.6%減 半導体不足が深刻化

自動車の国内大手8社が8月30日発表した7月の世界生産台数は、前年同月比2.6%減の計195万4,899台だった。新型コロナウイルスの感染拡大により、前年同月比で約14%減となった2020年7月と比べ、さらに落ち込んだ。この主要因は、周知の世界的な半導体の供給不足による生産停止で、この状況が依然として改善、好転していないだけに、今後さらに重荷となり、影響の深刻化が懸念される。

トヨタ 7月世界生産11.9%増 11カ月連続前年実績増

トヨタ自動車が8月30日発表した7月の世界生産は、前年同月比11.9%増の77万3,135台だった。好調が続き11カ月連続で前年実績を上回った。新型コロナ禍からの世界経済の回復基調を背景に、コロナ前の勢いを感じさせる。
ただ、世界的な半導体不足や、部品生産拠点の東南アジア諸国が新型コロナ感染拡大に見舞われたまま生産が停滞し、部品調達が思に任せないことから、8月以降、深刻な打撃が表面化してくることは避けられない情勢だ。

藤田観光 9月に台湾に「ホテルグレイスリー台北」開業

藤田観光(本社:東京都文京区)は8月26日、台湾・台北市中正区で「ホテルグレイスリー台北」を9月14日に開業すると発表した。8月30日から宿泊予約の受け付けを開始する。新型コロナウイルス感染症の収束後を見据え、日本からのビジネス・観光客を取り込む。海外出店は韓国の「ホテルグレイスリーソウル」に次いで2軒目。台北の新ホテルは、全248室の客室は25㎡と、2名でのゆったりの利用が可能。「独立型バスルーム」を全室に導入している。

7月国内テレビ出荷1年4カ月ぶり減”巣ごもり”一服感

電子情報技術産業協会(JEITA)が8月27日発表した民生用電子機器の7月の国内出荷実績で、薄型テレビが前年同月と比べ22.8%減の40万4,000台となり、1年4カ月ぶりに前年を下回った。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請により、想定以上の”巣ごもり”需要がこの間、テレビの国内出荷を支えてきた側面があったが、需要一巡で一服感がみられた。

東京海上日動 大阪での「空飛ぶクルマ」事業性調査

東京海上日動火災保険は8月27日、SkyDrive、大林組、関西電力および近鉄グループホールディングスと共同で、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を実施すると発表した。
同事業は大阪府の「令和3年度新エネルギー産業電池関連創出事業補助金『空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験』編」に採択されている。
2025年「大阪・関西万博」開催時の大阪ベイエリアにおけるエアタクシーサービスの実現に向け、地域住民の理解を促進し社会受容性を高めていくために、さらに一歩踏み込んだ取り組みとして5社共同で事業を推進することになった。

北米トヨタ 23年からトラック用FCモジュール生産開始

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(北米トヨタ)は8月25日、2023年からケンタッキー州のジョージタウン工場(トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ケンタッキー)で、水素を動力とする大型商用トラック用の「デュアル燃料電池(FC)モジュール」の組み立てを開始すると発表した。トヨタが掲げる2050年のカーボンニュートラルに向け、燃料電池車(FCV)を積極的に取り込んだ取り組みを加速させる。
生産予定のデュアル燃料電池モジュールは、重量約1,400ポンド(約635kg)で、継続出力は最大160kw。車両総重量8万ポンドの車両で、300マイル(482.8km)以上の航続距離が可能となる。