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パナソニック 中国・佛山市で換気機器の新工場稼働

パナソニックエコシステムズとパナソニックエコシステムズ広東有限公司は8月11日、中国の広東省佛山市順徳区に、換気を行う熱交換気システム、空気清浄機などIAQ(室内空気質)機器の新工場「順徳第一分工場」を建設し、同日稼働、出荷を開始したと発表した。
中国におけるこの商品分野の工場としては2カ所目となり、熱交換気システムを2021年度12万台生産し、2023年度には20万台を目指す。
順徳第一分工場は、現有の順徳工場に近接し、敷地面積5万1,874㎡で、延床面積4万3,304㎡の3階建て。熱交換気システムや送風機器から開始し、2022年度に創新システム(加湿・除湿機能とエアコンを連動させた新しい空質・空調システム)、2023年度には水浄化システムへと拡大する計画。生産した機器は中国国内だけでなく、アジア、中東、北米、日本へも輸出し、グローバル生産拠点として展開していく。

三菱電機 配電盤も不正検査 96年から25年,490社に納入

三菱電機は8月17日、受配電システム製作所(所在地:香川県丸亀市)で製造した配電盤に関し、出荷前の検査の不正が見つかったと発表した。不正の可能性があるのは、1996~2021年の約25年間にわたり出荷した計4,529の製品。必要な試験を省略したのに「合格」とする虚偽の結果を記すなどして、国内外の官公庁、鉄道、電力会社など約490社・機関に納入していた。

キリンHD ミャンマー事業継続 合弁先とは提携解消方針

キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長はこのほど、ミャンマーでのビール事業を継続する意向を改めて強調した。ただ、現地合弁会社ミャンマー・ブルワリーのパートナーの国軍系複合企業、ミャンマー・エコノミック・ホールディングスとの提携は解消する方針。だが、同社との交渉は停滞している。
磯崎社長は、今後の見通しについて「年内に少しでも進捗させたい」と意欲を示した。そのうえで「先方が交渉のテーブルにつかないようなら”EXIT”(撤退)の覚悟もある」とし、撤退の可能性を排除していないことも示唆した。

半導体需要拡大で4~6月期最高益 東京エレクトロン

世界的な半導体需要の拡大を背景に、製造装置メーカー、国内最大手の東京エレクトロン(本社:東京都港区)が好業績を計上した。8月16日発表した2021年4~6月期連結決算は、純利益前年同期比77.8%増の1,003億円となり、四半期ベースで過去最高だった。供給が追い付かない半導体メーカーが生産増強のため、積極的に製造装置の手当に動いているためだ。

中国7月自動車販売3カ月連続減少 新エネ車は好調持続

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、中国自動車工業協会(CAAM)がこのほど発表した7月の自動車販売台数は前年同月比11.9%減の186万4,000台で、5月以降3カ月連続で減少した。また、生産台数も5月以降、前年同月比で3カ月連続で減少している。これについてCAAMは、車載用半導体不足、原材料価格の上昇などが影響したことと、こくないで局地的に洪水に見舞われたこと、新型コロナウイルス(デルタ株)の急拡大などが自動車の生産と需要をを抑制したとしている。
販売台数の内訳は乗用車が前年同月比7.0%減の155万1,000台、商用車が同30.3%減の31万2,000台だった。うち新エネルギー車は前年同月の2.6倍の27万1,000台となった。中でも新エネルギー車の1~7月の累計販売台数は147万8,000台で、過去最高だった2020年通年の販売台数136万7,000台を超えた。

成田に22年1月 生鮮品の卸売市場開業 輸出促進拠点に

成田空港(所在地:千葉県成田市)の隣接地に2022年1月、生鮮品の新たな卸売市場が開業する。立地を生かして農林水産物の輸出拠点にしようと、全国卸売市場で初めて検疫などの手続きを完結できる施設を整備。輸出拡大を後押しし、取扱い額を100倍に伸ばす目標を掲げている。
広さは東京ドーム2つ分の約9万2,700㎡。輸出証明書の発行や検疫、爆発物検査などをワンストップで行い、手続きにかかる時間を現在の約4~6.5日から3日程度に短縮する。開業から47年経過し、老朽化が進む「成田市公設地方卸売市場」を移転するもの。共同通信が報じた。

リネット カンボジア中銀デジタル通貨普及へ実証に参画

リネットジャパングループ(本社:名古屋市中村区)はこのほど、国際協力機構(JICA)の「DX主流化に向けた情報収集・確認調査」の一環として、カンボジアにおける中央銀行デジタル通貨(バコン)の普及に向けた調査・事象事業に、協力企業として参画したと発表した。同事業は世界で初めて中央銀行が正式展開したデジタル通貨バコンのさらなる普及を目指す取り組みの一環。
リネットジャパングループはすでに、ソラミツ・ホールディングスAG(本社:スイス・ツーク、以下、ソラミツ社)との間で、カンボジアの中央銀行デジタル通貨を軸としたデジタルバンキングサービスの事業化に向けた合弁会社としてRenet Soramitsu Financial Technologies Co.,Ltd.(本社:カンボジア・プノンペン都、以下、RSFT社)を設立済みで、今回のプロジェクトでもソラミツ社との連携により、RSFT社を活用し事業調査を行っていく。

天龍製鋸 中国・タイ2拠点工場に計16億円投じ設備増強

産業用切削工具を手掛ける天龍製鋸(本社:静岡県袋井市)はこのほど、中国およびタイの子会社が住宅資材用チップソーのニーズの高まりに対応するため、合わせて16億円を投じ工場を新・増設し、新たな生産設備を導入・更新すると発表した。
中国では天龍製鋸(大連)有限公司(所在地:遼寧省大連市)が約13億円を投じ新工場(建屋面積8,437㎡)を建設する。タイでは天龍タイ(所在地:タイ・ラヨーン県)が、約3億円を投じ増築(1,184㎡)する。2021年8、9月に着工し、それぞれ2022年7月、同9月に稼働の予定。これにより、生産能力は中国で約2倍、タイで約3割増を見込む。