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塩野義 コロナワクチン ベトナムへの技術移管で協議

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は7月28日、日本で開発中の新型コロナウイルス感染症ワクチンの生産に関する技術移管について、ベトナムと協議を進めていると発表した。一部で技術移管に関して合意したと報じられたが、まだ協議中で詳細に関する最終合意には至っていないとしている。

量子コンピュータ初設置 東大とIBM 次世代計算機

東京大学とIBMは7月27日、商用で日本初となる量子コンピュータを「かわさき新産業創造センター」(所在地:川崎市)に設置し、運用を始めたと発表した。IBMが開発した「量子ゲート」型と呼ばれる汎用タイプで、東大が運用の権利を持つ。
量子コンピュータは、スーパーコンピュータで長い時間がかかる計算を短時間で終えることが可能になる次世代計算機。今後の技術開発や人材育成などに活用し、共同研究のための協議会には金融や化学、自動車といった分野の企業が参加している。

JAXA 新型エンジンの実験成功 ロケット打ち上げ

宇宙航空開発機構(JAXA)は7月27日、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で、メタンと酸素の混合ガスの燃焼時に生まれる衝撃波を利用した新型エンジンを搭載した、観測ロケット「S-520」31号機を打ち上げた。宇宙空間でのエンジン性能実証が目的で、JAXAによると実験は成功した。
ロケットは4分4秒後に高度235㌔の宇宙空間に到達。7分56秒後に内之浦南東の海に着水。実験データの入ったカプセルもその後、近くの海上で回収された。

豊田自動織機 CO2 30年度に50%減 新事業で1兆円

豊田自動織機はこのほど、2030年度に向けた経営目標を公表した。この要点は二酸化炭素(CO2)排出量削減と新規事業の拡大。2030年度に世界64カ所生産拠点のCO2排出量を2013年度比で50%削減するほか、電気自動車(EV)向けの電動コンプレッサーなどの新規事業領域で売上高1兆円を目指す。

日本工営 水素社会実現に向けコンサル業務3件受注

日本工営(本社:東京都千代田区)は7月27日、水素社会の実現に向けた調査・コンサルティング業務を3件受注し、業務を開始したと発表した。発注者はアジア開発銀行(ADB)で、契約期間は2020年11月~2021年10月。モルディブとパラオを対象に、新たな再生可能エネルギーとしての水素インフラ導入に向けたADBの新規プロジェクトの検討・提案を行う。国外で製造された水素の輸送コスト調査や対象国での水素の利活用手法の検討、将来的に対象国での水素製造を実現させるための調査等を行う。

旭化成ホームズ シニア向け賃貸住宅1,200戸超え

旭化成ホームズ(本社:東京都千代田区)は7月26日、運営するシニア向け賃貸住宅「ヘーベルVillage(ヴィレッジ)」の戸数が2021年6月末で1,200戸を超えたと発表した。今後ヘーベルVillageでは、健康寿命の延伸に向けたサービス創出などを目指し、東京都健康長寿医療センター研究所と連携していく。

キューピー 愛知・拳母工場を23年めどに生産終了

キューピー(本社:東京都渋谷区)は7月26日、2023年をめどに拳母工場(所在地:愛知県豊田市)について、すべての生産活動を終了し、閉鎖すると発表した。拳母工場で生産する調味料は泉佐野工場(所在地:大阪府泉佐野市)、神戸工場(所在地:神戸市)などへ移管し、タマゴ製品はグループの生産拠点に移管する予定。
拳母工場は1958年設立で、国内7工場ののうち最も古く老朽化が進んでいた。約270人の従業員の雇用はグループ内の異動などで維持する。

関西の上半期輸出額は過去最高 対米建設機械など

大阪税関によると、2021年1~6月の上半期の関西2府4県からの輸出額は8兆8,198億円となり、前年同期比19.7%増となった。上半期の輸出額が前年同期比でプラスとなるのは2018年以来で、金額は1979年以降で最高となった。
新型コロナウイルスの影響により在宅勤務が普及し、郊外に住宅を建てる需要が拡大していることで、米国向けの建設用機械などの輸出が伸びているという。また、アジア向けは半導体製造装置やタブレット端末のディスプレーの材料などに使われるプラスチックの輸出も好調だった。

三菱造船 下関でフィリピン運輸省向け多目的船進水式

三菱重工グループの三菱造船(本社:横浜市西区)は7月26日、フィリピン運輸省より受注して建造中の大型の多目的対応船2隻のうち、1番船の進水式を三菱重工業下関造船所江浦工場(所在地:山口県下関市)で執り行ったと発表した。
同船は今後艤装工事、試運転などを経て、2022年3月初旬にフィリピン・マニラへ回航し、5月に命名、引渡しする。2番船は2022年5月にマニラへ回航、9月に命名、引渡しの予定。
多目的対応船は、荒天時の救難活動や沖合、湾岸域での巡回業務で重要な役割を担う。長さ96.6m、最大速力24ノット、4,000海里以上の航続距を有するほか、海洋状況の把握と海事法執行に必要な装置や機器を装備している。

コマツ 東南ア都市土木作業向け20㌧油圧ショベル

コマツ(本社:東京都港区)は7月26日、東南アジア地域で宅地開発や道路工事などの都市土木作業向けCEシリーズとして20㌧油圧ショベル「PC200-⒑MO」を7月より発売すると発表した。インドネシアおよびタイを皮切りに導入を進め、標準シリーズ「PC210-⒑MO」と合わせ、2機種を東南アジアにおける2モデルライン戦略と位置付け商品展開する。
PC200-⒑MOは、従来品の品質と耐久性を継承しつつ、エンジンを4気筒にするなど都市土木等の作業に特化して仕様を最適化することにより、低燃費化および本体価格を低く抑えることを実現した。