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住友林業 インドネシア・マカッサル市で大規模住宅開発

住友林業(本社:東京都千代田区)は10月6日、インドネシア南スラウェシ州マカッサル市(スラウェシ島)で住宅開発事業に参画すると発表した。同社と同国の不動産開発事業を手掛けるPT.Summarecon Agung Tbk(以下、スマレコン社)、PT.Mutiara Properti Cemerlang(以下、ムティアラ社)との共同事業で、販売戸数は約500戸、総投資額は8400万米ドルを予定。外資企業がマカッサル市で大規模な住宅開発を手掛けるのは初めて。脱炭素社会の実現に向け、環境配慮型戸建て住宅を開発、これを機に東南アジアでも環境配慮型の住宅・不動産開発を加速させる。
南スラウェシ州の州都マカッサル市は、人口約153万人で全国8位。周辺のゴワ市・マロス氏・タラカル市で形成される経済圏は300万人弱の人口を擁する。港湾・空港の拡張工事に加え、日本企業が高速道路全線の運営事業に参画するなどインフラ整備が急ピッチで進んでいる。

21年度4~9月の飲食業倒産338件 支援金で抑制22.4%減に

東京商工リサーチのまとめによると、2021年度上半期(4~9月)の飲食業倒産(負債1,000万円以上)は、前年同期比22.4%減の338件で、年度上半期では2016年度同期以来5年ぶりに減少した。
コロナ関連融資や給付金、協力金などの支援策が飲食業の資金繰りを下支えし、倒産件数は抑制された。ただ、飲食業倒産のうち、コロナ関連倒産は158件と約5割(構成比46.7%)を占め、新型コロナの影響の大きさが改めて浮き彫りになった。
「酒場・ビヤホール」が76件(うち新型コロナ関連倒産42件)、「バー・キャバレー・ナイトクラブ」が32件(同14件)とコロナ関連倒産は高水準にある。

DAC ベトナム開発拠点統合し領域拡大と効率向上へ新会社

インターネット広告を主幹事業とするデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(本社:東京都渋谷区、以下、DAC)は10月5日、開発領域の拡大および効率向上を目指して、ベトナムにおける開発拠点を統合し、新会社として約200名体制の「DAC DATA TECHNOLOGY VIETNAM JOINT STOCK COMPANY」を設立したと発表した。10月より事業を展開していく。
今回統合したのはハノイとダナンに拠点を置く連結子会社2社で、それぞれデータ解析とデジタルマーケティングに関わるソフトウェア開発を担い、それぞれDACの事業展開を支えていた。今回の統合により、データおよびテクノロジー領域において、シムレスかつ、より効率的な開発が可能となる。

JERAとIHI 火力発電所で燃料アンモニアの小規模利用試験

JERA(本社:東京都中央区)とIHI(本社:東京都江東区)は10月6日、共同で国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、大型の商用石炭火力発電機で燃料アンモニアの大規模な利用(熱量比20%)を行う実証事業に取り組んでいると発表した。この事業期間は2021年6月から2025年3月の約4年間で、2024年度に碧南火力発電所4号機で、アンモニアの20%混焼を目指している。
同日開始した5号機における燃料アンモニアの小規模利用は、4号機での大規模混焼に用いる実証用バーナーの開発を目的としたもので、バーナー全48本中2本を試験用バーナーに改造し、同日から2022年3月までの約6カ月間、材質の違いによる影響や実証用バーナーに必要な条件を調べる。使用するアンモニアは約200トンで、同発電所敷地内の脱硝用アンモニアタンクから5号機の試験用バーナーに供給される。

USJとポケモン 新たなパーク内エンタメ体験創造へ提携

ユー・エス・ジェイ(本社:大阪市此花区)とポケモン(本社:東京都港区)は10月6日、新たなパーク内エンターテイメントの開発・提供に関する中長期的戦略アライアンスを結成し、複数の開発プロジェクトを進めていると発表した。
両社の持つクリエイティブ構想力とエンターテイメント技術力を結集して、これまでになかった新次元のテーマ朴体験の創造と提供を目指す。このコラボレーション・プロジェクトの第1弾が2022年中にも登場する見込み。

JDI 台湾子会社をウィストロンに85億円で売却 譲渡契約

ジャパンディスプレイ(JDI)は10月6日、7月に発表した台湾製造子会社の売却について、台湾の緯創資通(ウィストロン)との間で約85億円で株式譲渡契約を締結したと発表した。株式譲渡は当局の許認可を得た後に実行する。時期は2021年内となる見通し。ウィストロンは電子機器の受託製造サービス(EMS)大手。今回、JDIはウィストロンに売却はしたが、パネルに関連部材を組み付ける工程を、これまで通り同社に製造委託する。

王子HD インドの段ボールメーカー買収 生産能力倍増へ

王子ホールディングス(本社:東京都中央区)は10月4日、インドの段ボールメーカー、エンパイア・パッケージズの株式80%を1日に取得したと発表した。取得額は非開示。エンパイアはインド北部パンジャブ州に月産能力400万㎡の段ボール工場を持つ。今回の買収により、王子ホールディングスの同国における月産能力は2倍に拡大する。
同社の既存の同国の段ボール工場は西部ラジャスタン州、グジャラート州、南部タミルナドゥ州に保有。この結果、同国の生産拠点は4カ所となる。

21年4~9月の旅行業倒産2.6倍に急増 新型コロナで大打撃

東京商工リサーチのまとめによると、2021年度上半期(4~9月)の旅行業倒産(負債1,000万円以上)は前年同期比166,6%増の16件と、前年同期比2.6倍に急増した。前年同期を上回ったのは4年ぶり。このうち、新型コロナウイルス関連倒産は15件(構成比93.7%)で、コロナ禍の長期化が旅行業に深刻な打撃を与えていることが分かった。
入出国規制や緊急事態宣言の発令に伴う国内外の人流抑制によるもの。2020年7月に打ち定れた「GoToトラベル」キャンペーンは、相次ぐ新型コロナの感染拡大で、同年12月に停止したまま。起死回生に期待していた東京五輪・パラリンピックは前代未聞の無観客の開催となり、大手旅行会社も軒並み大幅な赤字決算に陥る惨状となっている。
東京商工リサーチの集計では、2020年に廃業した旅行業者は過去10年間で最多の158社に上っている。より厳しい経営環境となった2021年は、これを上回る可能性も出ている。岸田政権下で「GoToトラベル」再開される見通しだが、業界からは入出国制限の早期緩和を求める声も根強い。

JA三井リース マレーシア現法が営業開始 拠点の基盤拡充

JA三井リース(本社:東京都中央区)は10月5日、マレーシアの首都クアラルンプールに現地法人、JAMLマレーシアを設立し、10月から営業を開始したと発表した。新会社の資本金は406万4,000リンギ(約1億800万円)。
マレーシアでは同社グループが培ってきた金融ノウハウを活かしながら、自動車製造設備、物流、半導体、情報通信、建設機械、再生可能エネルギーなどの幅広い分野に、サービスを提供していく。なお、2019年10月、クアラルンプールに開設した駐在員事務所は閉鎖する予定。
今後この現地法人はJA三井リースがシンガポールに設立したアジア・パシフィック地域統括会社、JA Mitsui Leasing Asia Pacific Holding Pte.Ltd.の傘下に加わり、同地域統括会社のマレーシア拠点として営業基盤拡充を図っていく。

東京ガス子会社 タイのPTTグループと合弁設立へ 脱炭素へ

東京ガスの100%子会社、東京ガスエンジニアリングソリューションズ(所在地:東京都港区、以下、TGES)とタイ国営石油PTT(PTT Public Company Limited)の100%子会社、Siam Management Holdings Company Limited(以下、SMH)は10月5日、共同でオンサイト・エネルギーサービス事業および液化天然ガス(LNG)供給事業に向けた合弁会社を設立すると発表した。
合弁会社はPTT&TGES Optec社(所在地:タイ・バンコク、以下、Optec社)で、資本金は6,000万タイバーツで、出資比率はSMH
51%、TGES49%。21年11月設立する予定。