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大阪のコロナ重症患者 病床数上回る 中等症病院負担限界に

大阪府では4月15日、新型コロナウイルスの重症患者数が前日比22人増の261人と過去最多になった。患者数が重症病床数を上回り、病床使用率が事実上100%を超える状態が続いている。患者の急増に病床確保が追いつかず、軽症・中等症病床を運用する病院では、重症化した患者の転院先が見つからず対応に苦慮。現場からは「すでに医療崩壊は始まっている」との声があがっている。
大阪府は同日、新規感染者が過去最多の1208人が確認され、4人が死亡した。1日当たりの感染者が1000人を超えるのは3日連続になった。

北大と塩野義 大阪府で下水からコロナ流行状況のモニタリング

北海道大学(本部所在地:北海道札幌市)および塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月14日、大阪府の協力を得て下水疫学に基づき、新型コロナウイルス感染症の流行状況をモニタリングすると発表した。期間は4月15~6月14日。
両者が共同開発した高感度ウイルス検出法により、RBI(所在地:東京都江東区、ロボティック・バイオロジー・インスティテュート)、iLAC(所在地:茨城県つくば市)を加えた4者間で構築したハイスループットで、下水中のウイルス量測定およびゲノム解析(変異株検出)を行う体制を活用し、大規模なモニタリングを行う。

イスラム圏でラマダン始まる 集団礼拝でコロナ拡大の懸念

イスラム圏の多くの国々で4月13日、イスラム教の最も神聖な月とされるラマダン(断食月)が始まった。この間、イスラム教徒は原則的に日の出から日没まで飲食禁止となり、宗教心と連帯感を高める。集団で礼拝をしたり、大人数で日没後に夕食をとったりする習慣がある。このためラマダンは神聖な月だが、新型コロナウイルスの感染拡大のリスクが高まる時期でもあり、自重が求められている。
各国でコロナウイルスの感染防止対策や対応は様々だ。集団礼拝に人数制限を設けたり、マスクの着用を促したうえでモスク礼拝の規制を緩和する地域や、夜間の外出制限を課す国・地域もある。ラマダンは約4週間続く。

J&J製ワクチン接種 CDCとFDAが中止勧告 接種後に深刻な血栓

米疾病対策センター(CDC)と食品医薬品局(FDA)は4月13日、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチン接種後に、血小板の減少を伴う異常な血栓が生じた深刻な症例が6件報告されたとして、安全性調査のため米国内での接種の一時中止を勧告した。1人が死亡、1人が重症という。J&J製ワクチンあ1回接種で、FDAが2月末に緊急使用を許可し、680万回以上接種した。

コロナ変異ウイルス「N501Y」首都圏でも5月初には8割超に

国立感染症研究所は、新型コロナの変異ウイルス「N501Y」が、1都3県の首都圏でも5月初めには全体の80%以上が従来のウイルスから置き換わるとの推定をまとめた。
英国で最初に確認された変異ウイルスN501Yは、感染の広がりやすさを示す「実効再生産数」が従来のウイルスより平均で1.32倍高く、これまでのウイルスから急速に置き換わっているとみられる。感染者が急拡大している大阪、兵庫など関西ではすでに全体の80%以上を占めている。

佐川急便 宅配用7,200台を中国産EVに切り替え CO2排出抑制へ

SGホールディングスグループの佐川急便(本社:京都市南区)は4月13日、宅配に使用している軽自動車約7,200台を2022年9月から順次、中国製の電気自動車(EV)に切り替えていくと発表した。
ベンチャー企業のASF(所在地:東京都港区)と共同開発し、中国自動車部品メーカー、広西汽車集団(所在地:中国広西チワン族自治区)がOEM供給する小型商用バンのEVに置き換える。広西汽車集団が2021年9月から量産を始め、2022年9月以降に各営業所へ順次農者。2030年までに全7,200台を配備する。
導入するEVは2人乗りで、屋根に太陽光パネルを搭載。走行距離は1回の充電で200km以上。EV化により、全車両が1年間に排出する二酸化炭素(CO2)の1割に相当する2万8,000トンを削減できる見込み。
EV化する7,200台はSGホールディングスグループの全車両2万7,000台の3割近くを占める。

レンゴー セロファンの海洋生分解の国際認証取得 プラごみ抑制

レンゴー(本社:大阪市北区)は4月13日、同社が製造、販売しているセロファンが、海洋生分解の認証「OK biodegradable MARINE」を取得したと発表した。これは土中に比べ微生物が少ない海水中での生分解性を証明する国際認証。現在、社会的課題となっているプラスチックごみ問題の解決に貢献が期待される製品。

楽天G ココカラファイン関東52店舗で唾液PCR検査キット提供

楽天グループ(本社:東京都世田谷区)は4月14日、医療機関と提携し、タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)と共同開発した唾液検査キットを用いる新型コロナウイルスPCR検査を、ココカラファイン(本社:横浜市)が運営する関東地域を中心とした調剤薬局の52店舗で4月15日より提供開始すると発表した。
希望小売価格は9,878円(税込)。これには唾液採取容器および付属品一式、検査ラボ費用や配送費、結果通知にかかるすべての費用が含まれている。

横浜ゴム 理研・日本ゼオンとバイオマスからブタジエン生成技術

横浜ゴムは4月13日、理化学研究所(以下、理研)、日本ゼオンと共同で設置している「バイオモノマー生産研究チーム」の共同研究により、バイオマス(生物資源)から効率的にブタジエンを生成できる世界初の新技術を開発したと発表した。
ブタジエンは現在、ナフサ熱分解の副生成物として工業的に生産されているが、ブタジエン生成技術を確立することにより、石油への依存度が低減でき、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO2)削減に貢献できる。