「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

インドでコロナ「第2波」感染者1日9万人超 ムンバイ深刻化

新型コロナウイルスの感染者が世界で3番目に多いインドが感染拡大の「第2波」に見舞われている。政府が4月4日に発表した直近24時間の新規感染者は9万3,000人を超え、9万人台で推移した2020年9月のピーク時と同水準に達した。
とくに商都ムンバイがあるマハラシュトラ州の感染状況が深刻で、インド全土の過半数を占めている。このため同州は夜間の外出制限が始まっている。また、ロックダウンも予定されている。
こうした状況にあることからインド国内でのワクチン需要が高まっており、同国産ワクチンの外国への供給に遅れが生じる見込みだ。
日本時間4月4日現在、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新型コロナウイルス感染者数は1,248万5,509人、死者16万4,623人となっている。

大阪など3府県で「まん延防止等重点措置」適用開始 5/5まで

新型コロナウイルスの感染が再び急拡大する中、大阪、兵庫、宮城の3府県の6市で「まん延防止等重点措置」の適用が4月5日、始まった。飲食店での感染防止策の強化と違反した店舗への行政罰(過料)が柱で、期間は大型連休を含む5月5日までの1カ月間。まん延防止措置が適用されたのは初めて。「コロナ慣れ」と「コロナ疲れ」が広がる中、果たしてコロナの感染拡大を抑え込めるのか、各地域の自治体、そして住民の取り組みの”本気”度が試される。

日本の500km沖合の深海に大量のプラスチックごみ見つかる

海洋研究開発機構の調査によると、日本のおよそ500km沖合の深海で多くのプラスチックごみが見つかり、ごみの量は推計で1k㎡当たり最大7,000個に上ることが分かった。調査は2019年8~9月に房総半島の沖合、相模湾など5カ所で実施した。
房総半島の沖合520km、水深およそ5,700mの深海から、昭和59年製造と記されたハンバーグの袋や歯磨き粉の容器、同半島のの沖合480kmの深海ではレジ袋など使い捨てのプラスチック製品が多数それぞれ見つかり、目視で確認できたごみの数をもとにプラスチックごみの量を推計したところ、1k㎡当たりおよそ7,000個に上ることが分かったという。

20年飲食店倒産715件 2年連続700件超え 酒場・ビヤホール最多

帝国データバンクのまとめによると、2020年度の飲食店事業者の倒産リスクは715件に上った。2年連続の700件超えとなり、過去3番目の高水準となった。これは飲食事業を主業とする事業者(法人・個人事業者)で法的整理かつ負債1,000万円以上を対象としたもの。
月別でみると、新型コロナウイルス感染拡大第3波発生の12月以降は、営業時間短縮の協力金などもあって前年度を大幅に下回った。業態別にみると、「酒場・ビヤホール」が183件(構成比25.6%)で最多となり、2019年度を上回って2000年度以降で最多を更新した。次いで「中華・東洋料理店」99件(同13.8%)、「西洋料理店」92件(同12.9%)、「日本料理店」67件(同9.4%)が続く。
負債規模別でみると、「5,000万円未満」が562件(構成比78.6%)で最多。「5,000万~1億円未満」が76件(同10.6%)で、6年ぶりに構成比が10%を超えた。

個性派俳優 田中邦衛さん死去88歳「北の国から」「学校」

「北の国から」の黒板五郎役はじめ多くのテレビドラマや、映画で知られた個性派俳優、田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日、老衰のため亡くなった。88歳だった。葬儀は家族で営んだ。「若大将」シリーズ、「網走番外地」シリーズ、「若者たち」、「仁義なき戦い」シリーズ、「学校」、「北の国から」シリーズなどで、いずれも存在感のある役柄を演じ続けた。

首相「こども庁」創設検討 省庁横断で情報を一元的に把握・調整

菅義偉首相は4月1日、子どもに関する施策の司令塔となる「こども庁」を創設する本格検討に入った。首相は、党の少子化対策対策に関する勉強会のメンバーの同庁設置を求める提言を手渡され、「大変重く受け止めた」とし、その後、ニ階俊博幹事長に対し、同庁発足に向けた総裁直属の準備組織を党内に設置するよう指示した。提言は児童虐待や不登校などに対応するため、省庁横断で子どもに関する情報を一元的に把握し、政策立案や関連省庁との調整を担う。

日本の大企業・製造業景況感 1年半ぶりコロナ前水準に回復

日銀が4月1日発表した3月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業で2020年12月の前回調査から15ポイント改善し、プラス5だった。プラスになるのは2019年9月以来1年半ぶりで、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復した。改善は3四半期連続。大企業・非製造業は4ポイント改善のマイナス1だった。しゅくはく・飲食業などのサービス業は苦境が続き、業況は二極化の傾向が強まっている。
大企業・製造業の改善が目立ち、海外経済の回復を背景に16業種中13業種に上った。「自動車」は23ポイント改善しプラス10と、1年半ぶりにプラスとなった。「非鉄金属」は24ポイント改善のプラス15、「生産用機械」も29ポイント改善のプラス8となった。

20年訪日消費84.5%減の7,446億円 コロナ禍で調査開始後最少

観光庁は3月31日、訪日客による2020年の旅行消費額は前年比84.5%減の7,446億円にとどまったととの試算を発表した。2010年に調査を始めて以降、最少となった。新型コロナウイルスの感染拡大による入国制限や水際対策で訪日客が激減し、移動、宿泊、土産物などの需要が大幅に落ち込んだためとみられる。
国籍・地域別では中国2,536億円、台湾1,084億円、香港576億円、米国456億円、韓国429億円、ベトナム402億円などの順で続いた。