日本血栓止血学会などの調査チームによると、新型コロナウイルスに感染した重症患者のうち、およそ13%が血の塊が血管に詰まる脳梗塞などの「血栓症」を発症したことが分かった。調査チームは「発症率は高く、すべての重症患者に血が固まるのを防ぐ治療が必要だ」と指摘している。
同チームは今年8月末までのおよそ6,000人の入院患者データを解析した。その結果、血栓症を発症したのは全体の1.85%にあたる105人、人工呼吸器やエクモを使用した重症患者では378人のうち13.2%にあたる50人が発症したという。
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過去最大 一般会計総額106兆円超の令和3年度予算案を閣議決定
日本政府は12月21日の閣議で、一般会計総額が過去最大の106兆6,097億円となる来年度、令和3年度の予算案を決定した。3年連続で100兆円を上回る。
歳出が大幅に膨らんだ背景には①高齢化に伴い「社会保障費」が今年度より1,507億円増えて過去最大の35兆8,421億円となった②「防衛費」が今年度より610億円増えて、過去最大の5兆3,235億円に上った③新型コロナウイルスへの対応に国会の承認を得ずに機動的に使いみちを決められる「予備費」として5兆円を計上した-ことなどが挙げられる。
一方、歳入では税収が新型コロナウイルスの影響による企業業績の悪化などを想定、今年度の当初予算より6兆650億円少ない57兆4,480億円としている。また、新規の国債の発行額は歳入不足を補うための赤字国債が37兆2,560億円、建設国債が6兆3,410億円の合せて43兆5,970億円に上る。これにより、今年度の当初予算の段階から11兆408億円増えている。