「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

関空 お盆の出入国者過去最低 前年比99.4%減のわずか4,200人

大阪出入国在留管理局の関西空港支局のまとめ(速報値)によると、関西国際空港のお盆を含む夏の繁忙期(8月7~16日)の総出入国者数は昨年の繁忙期(8月9~18日)と比べ、99.4%減のわずか4,200人にとどまった。この時期としては過去最低となった。新型コロナウイルス感染症による、政府の出入国制限の影響が大きい。
日本人の出入国者は1,160人、帰国者は970人、外国人入国者は480人で、前年同期と比べいずれも99%以上減少した。

早大とJST 新型コロナウイルスの「超高感度抗原検査法」開発

早稲田大学(本部:東京都新宿区)と科学技術振興機構(JST)は8月19日、従来のPCR検査の手法を大幅に簡略化し、ウイルス検出感度も高い、新しい「超高感度抗原検査法」の開発に成功したと発表した。
従来の抗原検査は検出感度の不足や、検出したコロナウイルスを新型か従前のものかを区別できない場合もあることから、PCR検査に比べてあまり普及していない。

WTO 4~6月の世界貿易量 過去最悪 コロナで「歴史的な下落」

世界貿易機関(WTO)は8月19日、世界の今年4~6月期のモノの貿易指数は、過去最悪の84.5との推計を発表した。「歴史的な下落とみられる」としており、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、今後も劇的に回復する見込みは薄いとの見通しを示している。
特に減少が目立つのが自動車関連で71.8、航空貨物が76.5となっている。指数は100を上回れば拡大、下回れば縮小を示す。

藤井棋聖 王位戦制し史上最年少2冠達成 八段昇段記録も更新

将棋の第61期王位戦7番勝負第4局は8月19、20日、福岡市で行われ、藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)を下した。この結果、今シリーズ藤井棋聖が4連勝として、王位を奪取。棋聖に続き、18歳1カ月の史上最年少で2冠を達成した。これまでの最年少2冠は、1992年9月に羽生善治九段(49)が達成した21歳11カ月。また、藤井氏は八段に昇段。加藤一二三・九段(引退、80)の八段昇段記録を2カ月上回り、62年ぶりに更新した。

近畿のコロナ新規感染者297人 大阪府187人で全国最多に

近畿2府4県の新型コロナウイルスの新規感染者が8月19日、297人に上り、このうち大阪府は1日の感染者数としては東京の186人を上回る187人となり、また全国最多となった。また、大阪府では60代から80代の男女合わせて5人の死者が確認された。大阪府以外の19日の新規感染者数は兵庫県49人、京都府38人、奈良県10人、滋賀県7人、和歌山県6人だった。

アジア7カ国の外食市場19年度は17年度比16.6%増の約49兆円

TPCマーケティングリサーチ(本社:大阪市西区)の調査によると、アジア7カ国の外食市場(円換算)は2019年度で48兆9,764億円となり、2017年度比16.6%増と拡大した。中間層および富裕者層の拡大、食生活の多様化などを背景に成長推移が続いている。2020年度は2017年度比21.0%増の50兆8,204億円が見込まれている。
国別にみると、中国の市場規模が最も大きく、ベトナム、台湾、インドネシアなどがそれに続いている。中国では主に低・中価格帯店舗の需要が拡大している。ベトナムでは経済発展を背景に外食市場の成長が続いている。また、食に対するニーズの多様化も進んでおり、外食は一般化している。
台湾の外食市場も、核家族化や共働き世帯、若手単身者の増加などにより、安定した成長が続いている。インドネシアも経済成長による富裕層および中間層の増加を背景に、外食市場が拡大している。首都ジャカルタには大小およそ80のショッピングモールがあり、こうした商業施設の増加も外食市場の拡大を後押ししている。

博多港 クルーズ船の寄港拒否 独自の管理条例の運用ルール

福岡市がクルーズ船の博多港への寄港を認めないと決めたことが8月18日、分かった。同市は、博多港港湾施設管理条例の運用ルールにあたる要領を新たに策定し、6月から施行。感染症発生地域に寄港したり、その地域の住民が乗船していたりするクルーズ船を対象に、ワクチンが日本で承認され、医療機関に常備されるか、治療法が確立するまでは、基本的に接岸を認めないと定めた。ただ、これまでに適用事例はないという。
国土交通省によると、博多港には2015~2018年、全国で最多のクルーズ船が寄港しているほか、2019年も速報値では那覇港(260隻)に次いで、博多港は229隻で2位だった。

インドの7月販売減少続くも 乗用車、二輪車とも回復の兆し

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、インド自動車工業会がまとめた7月の乗用車販売台数(多目的車、バンを含む)は前年同月比3.9%減の18万2,779台と引き続き減少した。ただ、ロックダウンの段階的な解除により、市場は回復の兆しを見せ始め、減少幅は6月の約5割減から、大幅に縮小している。
主要メーカー別にみると、首位のマルチ・スズキは前年同月比1.3%増の9万7,768台と6カ月ぶりにプラスに転じた。2位の現代自動車は2.1%減の3万8,200台、3位のマヒンドラは34.5%減の1万1,025台など軒並み減少が続くが、6月に比べると持ち直しの傾向がみられた。
二輪車部門の7月販売台数は前年同月比15.2%減の128万1,354台にとどまり、引き続き減少したが、6月の38.6%減と比べ減少幅を縮めている。このうちスクーターの販売台数は36.5%減の33万4,288台、オートバイは4.9%減の88万8,520台と、需要はそれぞれ回復基調にあるとしている。

香港 20年GDP成長率予測値をマイナス8.0~6.0%に下方修正

香港特別行政区政府はこのほど、2020年の実質GDP成長率の予測値をマイナス8.0~マイナス6.0%に修正すると発表した。同政府が4月末に発表した予測値はマイナス7.0~マイナス4.0%だった。
また、2020年第2四半期のGDP成長率の確定値は、推計値と変わらずマイナス9.0%だった。個人消費支出は前年同期比14.2%減、サービス支出も46.1%減といずれも統計開始以降、最大の下げ幅を記録した。

ペダル踏み間違い事故防止へ後付け装置販売に注力 補助金も追い風

自動車メーカー各社が、高齢ドライバーを中心に近年頻発しているペダルの踏み間違いによる事故を防ぐ装置の販売に力を入れている。同装置は車両前後の障害物を検知し、急加速を抑制する仕組みで、すでに持っている車に後付けすることができる。今年3月に受付が始まった国の「サポカー補助金」も追い風となり、高齢者を中心に導入が進んでいる。