日本の完全人工光型植物工場の20年度市場は52.2%増の130億円

矢野経済研究所の市場調査によると、日本国内における完全人工光型植物工場の2019年度の運営市場規模は生産者出荷金額ベースで前年度比42.2%増の84億9,000万円で、2020年は同52.2%増の129億2,000万円になる見通しだ。
業務用・市販用途別にみると、業務用需要の割合が伸長している。気候変動や天候不順に左右されず、生産量が安定して確保できるため、評価を得ている。業務用ではコンビニエンスストア向けのサラダやサンドイッチなど、総菜など中食ではカット野菜や春巻き、外食チェーンではサラダや料理の付け合わせで、それぞれ需要が拡大している。自動システムの導入や省人化に加え、コロナ禍でも安心の衛生環境などが評価され、中長期的に市場規模の伸長・拡大が予想される。