田辺三菱製薬(本社:大阪市中央区)は2月24日、カナダの子会社メディカゴが英国の製薬会社と共同で開発を進めてきた新型コロナワクチンが、カナダで承認を取得したと発表した。植物由来の新型コロナワクチンの実用化は世界で初めて。田辺三菱は日本でも7~9月の承認申請を目指す。すでにカナダ政府と最大7,600万回分を供給する契約を結んでいるという。
このワクチンは、成長が早いタバコ属の植物にウイルスの遺伝子を組み込み、葉の細胞からウイルスに似た形の粒子を抽出する手法でつくられていて、2度から8度の温度で保存できるため、接種を行う医療機関などに運びやすいメリットがあるとしている。