tec のすべての投稿

レンゴー インドネシアの段ボールメーカーの株式取得

段ボール大手のレンゴー(本社:大阪市北区)は8月20日、タイの合弁会社、タイ・コンテナーズ・グループ社(以下、TCG社)が、インドネシアの段ボールメーカー、インタン社、バハナ社、ラピパック社(以下、3社をインタングループ)それぞれの株式の75%を、子会社のTCGソリューションズ社を通じて取得したと発表した。この結果、レンゴーのインドネシアにおける段ボール工場は11拠点の体制となる。

伊藤忠とファミマ 店頭活用のメディア事業新会社設立

伊藤忠商事(本社:東京都港区)、ファミリーマート(本社:東京都港区)は8月19日、店頭に設置するデジタルサイネージを活用したメディア事業の展開に向けて、新会社を設立することで合意したと発表した。両社は2020年9月よりファミリーマート店舗にデジタルサイネージを設置し、実証実験を開始。期待す効果を確認できたことから、今回新会社を設立し本格的に事業展開することになった。広告、購買効果のみならず、特殊詐欺防止を促すコンテンツの配信による、防犯等を通じた地域貢献も実現できると考えている。
第一弾として、2022年春までに3,000店舗へサイネージを導入し、月間延べ8,200万人以上と接触可能なメディアを構築する予定。また3年以内をめどに、設置可能な全店舗への導入を目指し、ファミリーマート店舗に来店する顧客へ今までにない店舗体験の提供を目指す。

牛丼「すき家」フィリピン首都圏に1号店開業へ

外食大手ゼンショーホールディングスは8月19日、フィリピンのマニラ首都圏マカティ市で、牛丼チェーン「すき家」の同国1号店を、10~11月にも開業すると発表した。長期的に経済成長や需要拡大が見込めると判断、進出を決めた。
ただ、同首都圏では8月20日まで新型コロナウイルス対策で様々な制限があり、その後もコロナの感染動向で計画時期の修正が必要なケースも想定され、開業予定時期がずれ込む可能性がある。

オムロンHC インドの総合病院で遠隔診療の共同試験

オムロンヘルスケア(本社:京都府向日市)は8月19日、心疾患患者の術後管理の適正化と再発防止を目指し、AIによる心疾患バーチャル診断サービスを提供するトライコグヘルス社(本社:シンガポール、以下、トライコグ)と脳・心臓系、消化器系疾患の高度急性期医療に対応する総合病院サクラワールドホスピタル(所在地:インド・ベンガルール)との3者共同で、心疾患手術およびアブレーション治療(カテーテルを用いた不整脈治療)を受けた患者を対象とした遠隔診療サービスの共同試験を開始すると発表した。これにより、患者の状態や特性に適した術後管理の方法や、再発防止につながる医療体制の構築を目指す。

エア・ウォーター インド合弁の51%株式を売却

産業用ガス大手のエア・ウォーター(本社:大阪市中央区)は8月17日、インドのエレンバリー・インダストリアル・ガシズの株式51%を売却したと発表した。今後は100%子会社のエア・ウォーター・インディアを通じ、機動的な意思決定により、大型投資を含めたインドにおける産業ガス事業を展開する。
エア・ウォーターは2019年以降、産業ガスメジャーのリンデ社から、インドで第1位、第2位の規模を誇る鉄鋼メーカーに対するオンサイトガス供給を中核とした産業ガス事業を買収。これによって、産業ガスの事業領域として川上分野にあたる大型深冷空気分離プラントによる産業ガス(酸素、窒素、アルゴン)の製造機能と、そこで製造した産業ガスおよび医療用酸素をローリー、シリンダーで供給する外販機能の事業基盤を獲得し、インドにおける産業ガスメーカーとしての確固たるポジションを確立している。これらの事業運営はエア・ウォーター・インディアが行っている。

リケンテクノス 15億円投じタイの塩ビ工場の能力増強

化学品メーカーのリケンテクノス(本社:東京都千代田区)は8月19日、タイの関連会社、リケン(タイランド)がバンコクの北郊パトゥムタニ県で操業している塩化ビニール成形材料の工場の製造設備能力を増強すると発表した。投資金額は約15億円。2023年夏に本格稼働を予定。
リケン(タイランド)は主にワイヤーハーネスを中心とした自動車部材用の塩化ビニルコンパウンドなどを製造している。今回同地域における旺盛な需要に応えるため増設を決めた。

タカラバイオ ラムダ株の変異を検出するPCR試薬を販売

タカラバイオ(本社:滋賀県草津市)は8月19日、新型コロナウイルスのラムダ株等に特徴的なL452Q変異およびF490S変異を特異的に検出するリアルタイムPCR試薬を、8月20日より受注開始すると発表した。
同試薬は、すでに発売している変異検出用試薬シリーズと同様に、RNAを精製することなくダイレクトPCRが可能で、コアキット(PCR酵素ミックスと前処理試薬のセット)と組み合わせて使用する。また、反応確認のための陽性コントロールも発売する。

住江織物 水濡れ感知の布開発 22年に介護シーツで販売

カーペット大手の住江織物(本社:大阪市中央区)はこのほど、水に濡れたことを検知する布を開発した。これは、電気を通す糸に水を吸う糸を巻き付けた特殊な糸を、格子状やひし形状に織り込んだもの。乾燥時は外側の糸が絶縁体になり電気を通さないが、水分を含むと電気が流れる仕組み。センサーのデバイスと通信コネクタを組み合わせて開発した。センサーはにおいも感知する。
第一弾として2022年内に、濡れるとスマートフォンに通知する介護用シーツとして販売を目指す。このシーツは、水分のみを検知した場合は「尿」、水分とにおいを検知した場合は「便」と識別して知らせ、おむつやシーツを交換する目安になる。これによって介護者の負担軽減につながる。価格は未定だが、シーツ2枚とシステムを合わせて5万円程度を想定。日本経済新聞が報じた。

JR東日本と日本ホテル 台湾・台北に海外初のホテル開業

JR東日本(本社:東京都渋谷区)と日本ホテル(本社:東京都豊島区)は8月19日、JR東日本グループとしてホテルの海外初出店となる「ホテルメトロポリタン プレミア台北」を、2021年8月23日に台湾台北市で開業すると発表した。
同ホテルの延床面積は約6万1,908㎡で、地上15階・地下6階。客室数は288室。運営会社は捷福旅館管理顧問股份有限公司(ジェイフーりょかんかんりこもんこふんゆうげんこうし)。
同ホテルは、宮城・仙台の食材を中心に東北の豊かな食文化を体験できる日本料理「はや瀬」や、台湾にながらにして日本ステイを楽しめる宿泊プランなどを通じて、コロナ禍で日本を訪れることができない台湾の日本ファンの顧客に、上質な日本体験の機会を提供する。また、アフターコロナでの日台往来回復を見据えた日本の魅力発信により、日本の地方創生に貢献する。

ベトナム新規感染1万人超え 変異株の歯止めかからず

ベトナム保健省は8月19日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万654人確認され、累計で31万2,611人に上ったと発表した。1日当たりの感染者数が1万人を超えたのは初めて。感染力が強いデルタ株など変異株の流入で4月下旬以降、感染者が急拡大。最大都市ホーチミン市を中心に南部での感染拡大に歯止めがかからない状況が続いている。
こうした一方で、ワクチン接種率は17日時点でわずか1.5%にとどまり、ホーチミン市周辺では医療体制がひっ迫している。