「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

WHO 新型インフル流行で最悪数百万人死亡

WHO 新型インフル流行で最悪数百万人死亡

世界保健機関(WHO)は3月11日、2030年までの世界的なインフルエンザ対策を公表した。これによると、多くの人に免疫がない新型インフルエンザの大流行(パンデミック)がいつ起きてもおかしくなく、最悪の場合、世界で数百万人が死亡するなど甚大な被害をもたらす恐れがあると警告。各国に対して有効なワクチンの開発や検査・予防、治療体制の充実など十分な対策を取るよう要請している。

東京五輪の50種類の競技ピクトグラム公表

東京五輪の50種類の競技ピクトグラム公表

東京五輪大会組織委員会は3月12日、五輪の実施競技を表す33種目・50種類のピクトグラム(絵文字型視覚記号)を公表した。
ピクトグラムは海外からの多くの来場者を想定し、言葉がわからなくても困らないように気配りする日本流の「おもてなし」の一つで、初めて五輪で使用された1964年東京五輪当時のシンプルなデザインを継承しつつ、選手の躍動感を表現している。チケットや会場装飾などに使用される。
2017年6月から電通と業務委託契約を結び、グラフィックデザイナーの廣村正彰さん(64)ら約10人のチームで制作した。国内の商標登録など必要な手続きは済んでいるという。

中国”ゾンビ企業”1,900社超を処理と公表 国資委

中国「ゾンビ企業」1,900社超を処理と公表 国資委

中国の国有企業を管理監督する国務院(中央政府)国有資産監督管理委員会(国資委)はこのほど、実質的に経営が破たんした”ゾンビ企業”のうち、これまでに1,900社超を閉鎖または有効な処置を施したと明らかにした。これにより、ゾンビ企業の処理は基本的に完了したとしている。

中国2月貿易額13.8%減 1~2月累計でマイナス

中国2月貿易額13.8%減 1~2月累計でマイナス

中国の貿易状況の下降傾向が明確になった。1月に持ち直したかに見えたが、2月は2ケタの減少となり、1~2月累計で前年同期比マイナスとなった。これまでは変調が伝えられても、伸び率が縮小する範囲にとどまっていた。
中国税関総署のまとめによると、2月の貿易総額は前年同月比13.8%減の2,663億5,670万米ドル(約29兆6,200億円)だった。この結果、1~2月の累計で貿易額は前年同期比3.9%減の6,627億2,400万米ドルと、異例のマイナスとなった。うち輸出は4.6%減の3,532億1,740万米ドル、輸入は3.1%減の3,095億670万米ドルで、貿易収支は437億1,070万米ドルの黒字にとどまった。
今回の貿易軟調の遠因でもあるトランプ政権との摩擦を抱える対米貿易は、1~2月累計で19.9%減の764億7,910万米ドルとなっている。輸出が14.1%減の592億9,510万米ドル、輸入が35.1%減の171億8,410万米ドルだった。これにより貿易収支は421億1,100万米ドルの黒字で、前年同期比約8億2,000万米ドル縮小した。
EUを除きASEAN諸国、韓国、香港、台湾、日本など主要地域が軒並み落ち込んでいるが、中でも対米貿易の減少幅が際立っている。

東日本大震災8年 全国で今も5万人以上が避難生活

東日本大震災8年 全国で今も5万人以上が避難生活

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故から3月11日で8年。被災地では遅まきながら住宅の再建が進む一方で、いぜんとして全国で5万人以上が避難生活を余儀なくされている。
本来仮住まいだったはずの、長引く転居先での暮らしの中でようやく少し落ち着きを取り戻し、もはや戻ることを望まない人も少なくない。こうした事情も加わって、被災地の人口減少や高齢者の孤立化など新たな課題も出ている。
警察庁のまとめによると、3月8日現在で死亡が確認された人は合わせて1万5,897人、行方不明者は合わせて2,533人となっている。
復興庁によると、長引く避難生活による体調の悪化などで亡くなった「震災関連死」と認定された人は2018年9月末までに3,701人で、震災による犠牲者は「震災関連死」を含めて、少なくともこれらを合わせて2万2,131人となっている。

シンガポールで「ASEAN日本企業支援担当官会議」

シンガポールで「ASEAN日本企業支援担当官会議」

外務省は3月12、13の両日、シンガポールでASEAN地域にある在外公館の日本企業支援担当官を集め、「ASEAN日本企業支援担当官会議」を開催する。
この会議では外務省経済局政策課官民連携推進室と各国で企業支援の最前線に立つ担当官との間で、現地日本企業が抱える課題、各国に対するインフラシステムや農林水産物の輸出への取り組みなどASEAN地域における日本企業支援の方針について議論する。

京大G 拒絶反応起こしにくいiPS細胞作製

京大G 拒絶反応起こしにくいiPS細胞作製

京都大学iPS細胞研究所のグループは3月7日、遺伝情報を書き換える「ゲノム編集」の技術を使ってヒトに移植しても拒絶反応を起こしにくいiPS細胞を作製したと発表した。
グループは免疫の型を決めるたんぱく質の中から拒絶反応と関係するものを選び出し、ゲノム編集の技術を使ってこれらの一部を失わせたiPS細胞を作製した。そしてマウスに移植するなどしたところ、できたiPS細胞はより多くの免疫の型に適合して、拒絶反応が起こりにくくなっていることが確認できたという。
グループによると、この技術を使えば7種類のiPS細胞を確保するだけで日本人の95%以上に移植できる見込み。

東北大 リチウム超イオン伝導材料を開発

東北大 リチウム超イオン伝導材料を開発

東北大学の研究グループは3月6日、水素とホウ素から形成された水素クラスターの分子構造のデザインにより、リチウムイオンが高速で伝導する新たなリチウム超イオン伝導材料を開発したと発表した。また、この材料は高エネルギー密度化が実現できるリチウム負極に対して高い安定性を示すことも分かった。
開発したリチウム超イオン伝導材料を、リチウム負極を使用した全固体電池の固体電解質として用いることで、電池の使用時間が大幅に向上することも実証した。
この研究成果は2019年3月6日付、英国科学誌「Nature Communications」の電子版に掲載された。

鹿島が白星発進、広島は惜敗 サッカーACL開幕

鹿島が白星発進、広島は惜敗 サッカーACL開幕

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)東地区は3月5日に開幕、1次リーグが行われた。日本勢は、2連覇が懸かるE組の鹿島アントラーズはホームでジョホール・ダルル・タグジム(マレーシア)を2-1で下し、白星発進した。F組のサンフレッチェ広島はアウェーで広州恒大(中国)と対戦。攻め込む場面は多かったが、結局得点は奪えず0-1で敗れた。

iPS角膜移植の臨床研究 厚労省の部会が了承

iPS角膜移植の臨床研究 厚労省の部会が了承

厚生労働省の部会は3月5日、iPS細胞からつくった目の角膜の組織を患者に移植して視力を回復させる大阪大学などの臨床研究を条件付きで了承した。
これは角膜が濁って視力が大きく低下し、失明することもある「角膜上皮幹細胞疲弊症」の患者4人にiPS細胞からつくったシート状の角膜の組織を移植し、1年間にわたって安全性と有効性を確認するもの。同部会はこの計画について審議し、患者4人のうち2人が終わった段階で部会に報告することなどを条件に了承した。
iPS細胞を使った角膜の再生医療は世界で初めてで、角膜移植を待つ患者の新たな選択肢になるか注目される。