温室効果ガス排出続けば産業革命以前より1.5度上昇 IPCC
国連のIPCC(気象変動に関する政府間パネル)はこのほど、現状のペースで温室効果ガスの排出が続けば、世界の平均気温が2040年ごろに産業革命以前より1.5度上昇し、異常気象が増加するとの最新の報告書の最終案をまとめた。
この特別報告書は、2020年以降の地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の採択を受けて、各国に対策の強化を促すためIPCCが作成するもので、日本をはじめ世界各国の科学者が執筆している。
日本企業に中国の生産体制見直しの動き 米中貿易摩擦激化で
米中貿易摩擦の激化を受け、日本企業に中国の生産体制見直しの動きが広がってきた。米国が中国に対する制裁として発動した追加関税の悪影響を回避しようというもので、”制裁”強化と”報復”の米中対立の長期化を見据えている。
三菱電機は8月、中国の大連工場で生産し、米国へ輸出していた工作機械の生産を名古屋製作所(所在地:名古屋市)に移した。コマツは建設機械の部品生産の一部を中国から日本やメキシコに振り分けた。
東芝機械は10月以降、樹脂部品をつくる成形機の生産拠点を中国の上海工場から本社工場(所在地:静岡県沼津市)とタイに移管し、米国へ輸出する方針だ。また、アイリスオーヤマは現在、中国から輸出している米国向け小型家電の生産を、2019年1月から近く完成予定の韓国・仁川工場に振り分ける計画という。
これらはいずれも、中国における今の生産体制のままでは、事業継続するための競争力を維持できないとの判断からだ。
「こうのとり」7号機打上げ成功 ISSに9/27ドッキングへ
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月23日、午前2時52分、H2Bロケット7号機を種子島宇宙センターから打上げた。打上げから15分後に、ロケットに搭載した無人輸送船「こうのとり」7号機を高度287kmの上空で分離し、国際宇宙ステーション(ISS)に送り出す所定の軌道に投入。打上げは成功した。これにより、H2Bロケットは打上げ成功率100%を維持した。
こうのとり7号機は、問題がなければ27日午後8時過ぎにISSへのドッキング作業に入り、滞在中の宇宙飛行士がロボットアームで捕まえ、28日午前5時過ぎにドッキングを完了する予定。
今回こうのとり7号機には、宇宙飛行士の生活必需品やISSの電力を確保するリチウムイオン電池など約6.2㌧の物資が詰め込まれている。