農水・経産省合同で輸出チーム 農産品1兆円達成へ連携
斎藤健農水相は7月27日、農林水産省と経済産業省が合同で、農林水産物や食品の輸出を促進するためのチームを同日付で創設したと発表した。政府は2019年に農産品の輸出額を1兆円にする目標を掲げており、達成に向けて両省の連携をさらに強化する。
2020東京五輪マスコット「ミライトワ」「ソメイティ」に決定
2020年東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は7月22日、大会マスコットを発表した。日本国内や海外の日本人小学校計1万6789校が参加し、投票の結果、オリンピックは「ミライトワ」(IRAITOWA)、パラリンピックは「ソメイティ」(SOMEITY)に決まった。
ミライトワは「未来」と「永遠」という言葉を掛け合わせた。「素晴らしい未来を永遠に」との願いを込めた。ソメイティは桜を代表する「ソメイヨシノ」と力強いという意味の「so might」から生まれた。桜を愛でる日本の心とパラリンピックアスリートの素晴らしさを印象付ける狙いがある。
イニエスタとトーレス J1デビュー戦飾れず
サッカーのスペイン代表としてともに活躍し、ヴィッセル神戸に加入したアンドレス・イニエスタ選手と、サガン鳥栖に加入したフェルナンド・トーレス選手が7月22日、そろってJ1デビューした。ただ、いずれも加入チームは敗戦、デビュー戦は飾れなかった。
ヴィッセルのイニエスタ選手は、ホームで行われた湘南ベルマーレとの試合で後半14分から途中出場した。ゴール前の選手に鋭い縦パスを出したり、コーナーキックのボールを直接シュートしたりするなど、積極的に攻撃に絡んだが、得点につなげることはできず、皮肉にも3連勝だったチームも0対3で敗れた。
サガンのトーレス選手はホームで行われたベガルタ仙台との試合で、後半5分から途中出場した。鮮やかなパス交換からゴール前にボールを運びシュートを打ったり、狙いすました縦パスでチャンスメークしたりするなど、多くの見せ場をつくった。元スペイン代表のストライカーとしての存在感は示したが、得点につなげられず、0対1で敗れた。
民泊新法施行1カ月 届け出は3週間で5300件と低水準
6月15日から施行された「民泊新法」のもと1カ月が経過した。しかし、民泊を営業する際、必要となる自治体への届け出件数が一向に伸びない。3週間が経った7月6日時点で、全国で5300件余りにとどまっている。
スタートする前から懸念材料として挙げられていたことだが、手続きが煩雑なことや、自治体によっては厳しい条例の”縛り”が加わっているケースがあること、届け出が完了するまでに時間がかかりすぎているなども課題として指摘されている。
このため、観光庁などでは届け出の際に必要な書類を減らせないか検討することや、インターネット上で届け出るシステムを積極的に活用することなどを求めている。
経産省が繊維業で技能実習の適正な取り組みで指針
経済産業省はこのほど、「繊維産業における外国人技能実習の適正な実施等のための取組(案)」と題する指針をまとめた。
これは繊維産業、とりわけ縫製業で外国人技能実習制度を悪用した法令違反(最低賃金・割増賃金等の不払い、違法な時間外労働等)の事例が数多く発生している現状を踏まえたもの。
この指針は、日本繊維産業連盟はじめ、繊維産業で技能実習に関係するすべての業界団体を構成員とし組織された「繊維産業技能実習事業協議会」でまとめられた。この中で法令順守はもちろんのこと、とくに大企業から率先して具体的な行動をとるよう求めているほか、法令違反が顕著な縫製業に関係する構成員団体(受注側および発注側)に対しては、早急かつ重点的な取り組みを求めるとしている。
技能実習生の数は平成29年末現在、全産業で27万4233人で、このうち繊維産業は推計3万1000人程度(うち縫製業は推計2万6000人程度)。実習実施者(受入企業)の数は平成29年末現在、全産業で約4万8000、このうち繊維産業は推計6000程度。監理団体の許可数は平成30年5月末現在、全産業で2144、このうち繊維産業で786(うち縫製業635)。
法務省入国管理局が平成29年に「不正行為」を通知した183の実習実施者(受入企業)のうち、繊維産業が94と過半を占め、そのほとんどが縫製業に係る事案となっている。