国際通貨基金(IMF)は1月26日、最新の世界経済見通しを発表し、2021年の世界経済成長率は5.5%と、2020年10月の前回見通しから0.3ポイント上方修正した。新型コロナウイルスのワクチンが実用化されたことや、主要国での追加経済対策を背景に景気回復が加速すると予想している。
国・地域別にみると、日本は前回見通しから0.8ポイント上方修正し3.1%へ、米国は2.0ポイント上方修正し5.1%へ、ユーロ圏は1.0ポイント上方修正し4.2%へ、インドは2.7ポイント上方修正し11.5%へそれぞれ引き上げた。また、中国は8.1%へ0.1ポイント下方修正した。
「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ
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インド農民 農作物取引自由化に反対・抗議デモ2カ月
インドで農作物取引を自由化する新法に反対する農民の抗議デモが、すでに約2カ月間にわたって続いている。デモ隊拠点の一つ、首都ニューデリーと北部ハリヤナ州の州境付近では、警察が封鎖した高速道路に農民数万人がトラクターなどで駆け付け、荷台やテントで寝泊まりしながら座り込みをしている。政府は農民側と協議を重ねているが、事態打開の兆しは見えない。これまでにデモ参加者150人が亡くなっているという。
新法は2020年9月に成立した。従来、州政府が指定する卸売市場で取引されることが原則だったが、新法では販路が自由化された。モディ政権には新法により、農業の大規模化や流通網の効率化を推進するという狙いがある。
ただ、インド農業の実態は農地が2ha未満の小規模農家が9割近くを占める。このため、いま新法が施行されれば、農民側は大手の民間業者による買い叩きが横行するとの不安に加え、政府は否定しているものの、「最低価格保証」が撤廃される下の性があるとして反発している。
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WHO 途上国向け新型コロナワクチン2月から供給開始へ
世界保健機関(WHO)は1月22日、途上国などに新型コロナウイルスのワクチンを供給する国際的枠組み(COVAXファシリティ)を通じた供給を、2月に開始すると発表した。
米国製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンについて、COVAXが4,000万回分の供給を受けることで、同社と合意したことで開始のめどが立った。WHOなどが主導するCOVAXは、すでに英国アストラゼネカなどとは合意していたが、唯一、承認を済ませた新型コロナワクチンを製造するファイザーとは契約できていなかった。
COVAXには欧州連合(EU)や日本などが加入、共同出資しており、バイデン米大統領も1月21日、米国も参加を表明。2021年中に92カ国に、人口の27%にあたる18億回分のワクチンを供給する計画。