プラスチックの代替素材の開発を手掛けるTBM(本社:東京都千代田区)は12月8日、同社の化粧品容器向け「LIMEX Pellet(ライメックスペレット)」のうち射出成形グレードをインドネシアの化粧品容器成形最大手のPT.Kemas Indah Maju(クマス・インダ・マジュ)に販売することで契約を締結したと発表した。また、今後世界的な大手化粧品ブランドでの採用も予定されている。
炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含むLIMEX Pelletは、石油由来プラスチックと比べ使用量を最大37%削減することができ、気候変動の要因となるCO2排出量を最大28%抑えることができるという。LIMEXの主原料であるセ石灰石は石油と比べ価格変動が少ないため、安定した価格で提供することができ、多くの化粧品容器に使用されるABS樹脂やポリプロピレン(PP)の代替素材として活用できる。
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川崎重工 副生水素混焼の30MW級純国産高効率ガスタービン
川崎重工は12月6日、自社開発した最大出力機種の30MW級純国産高効率ガスタービン「L30A」を用いた副生水素混焼コージェネレーション設備を西部石油山口製油所に納入し、2021年8月に営業運転開始後、順調な稼働を続けていると発表した。
同社は同設備の設計、主要機器の供給、据付工事一式を請け負った。同設備は主要機器のL30Aガスタービン1基、排熱回収ボイラ1基などで構成され、発電出力は3万4,150KW。石油製品の生産過程で発生する副生水素を含むオフガスを燃料として利用し、水素量の割合を20~50vol%で混焼することが可能。石油精製工程で欠かすことのできない電力・蒸気「の安定供給と高効率発電を実現するとともに、副生水素を有効活用したエネルギーコスト低減とCO2排出量削減にも貢献する。
グリーンカルチャー「植物卵」プロトタイプの開発に成功
カルテック 光触媒で鮮度保持 家庭向け食品保管庫 ロス削減へ
サントリーG 米ア社と植物由来原料のペットボトル開発
サントリーグループは12月3日、米国バイオ化学ベンチャー企業、アネロテック社と進めてきた植物由来原料100%使用のペットボトルの開発に成功し、試作品が完成したと発表した。両社は2012年から植物由来原料100%使用ペットボトルの共同開発を開始。課題だったテレフタル酸の前躯体、パラキシレンを、ウッドチップのみを使い熱分解と触媒反応によりワンステップで、植物由来100%素材で生成することに成功した。
サントリーグループは、2030年までにグローバルで使用するすべてのペットボトルに、リサイクル素材あるいは植物由来素材のみを使用し、化石油来原料の新規使用をゼロにすることで100%サステナブル化を目指している。
パワーエックス 今治造船と電気運搬船舶開発で提携契約
日産自 EV技術でJAXAと共同開発の月面探査車の試作機公開
荏原 ドライ真空ポンプEV-X型を発売 新たな設計思想適用
中越パルプと丸紅 CNF使用の鶏舎環境改善資材を販売開始
トヨタなど5社が脱炭素エンジン活用で連携 選択肢を模索
トヨタ自動車、マツダ、SUBARU(スバル)、ヤマハ発動機、川崎重工業の5社は11月13日、脱炭素に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる取り組みを進めると発表した。トヨタが自動車レースを通じて目指しているエンジンの脱炭素への取り組みに4社が参加する。
5社は電気自動車(EV)や電動バイクなどの電動車だけでなく、水素エンジンをはじめ、バイオマス由来の合成燃料、食用油や藻類油脂などを原料とするバイオディーゼル燃料など、カーボンニュートラルを実現できる燃料を使ってエンジンを活用する選択肢も探る。内燃機関でも環境に優しい燃料を使うことで雇用や様々な投資機会を確保できれば、「これまで培ってきたいろいろなノウハウ、知見が無駄にならない」(豊田章男社長)としている。