シャープ 大型液晶パネル工場再び傘下に 株式交換で

シャープ(本社:大阪府堺市)は3月4日、現在全株式の20%を保有しているテレビ用の大型液晶パネルを生産する堺ディスプレイプロダクト(所在地:大阪府堺市、以下、SDP)について、株式交換により完全子会社化すると発表した。株式の80%を保有するワールド・プレーズ社と協議、このほど株式交換により全株取得することで合意した。
SDPは、シャープが2009年に4,300億円を投じて当時、世界最大の液晶パネル工場として設立したものだが、本体の経営不振で株式の大半を手放した。今回再び手放した株式を取得したのは同社を完全子会社化し、米国向けのパネルの供給を強化するのが狙い。