東京商工リサーチの調査によると、調達コストの上昇分を販売価格に全く転嫁できていない企業は42.2%に上り、上昇分を一部またはすべて転嫁できても、粗利率が低下した企業は51.2%を占めることが分かった。
同調査は2023年4月3〜11日、インターネットによりアンケート調査を実施し、有効回答4424社集計・分析した。
転嫁できていないと回答した企業の業種別では、「医療」「社会福祉・介護」で9割を超えた。転嫁できても粗利率の低下した企業の業種別はビルメンテナンスや警備を含む「その他の事業サービス」が70.5%、「機械小売業」が66.6%、「繊維・衣服等卸売業」が65.2%に達している。