パナソニックと麻布大学は2月14日、共同研究でナノイー(対戦微粒子水)で抑制した花粉では、アレルギー反応が抑えられることを細胞レベルで明らかにしたと発表した。細胞レベルでの効果実証は、今回が初めての試みとなる。
実験では、花粉症症状に関わる免疫細胞にナノイー照射により抗原性が抑制された花粉に接触させ、反応を観察した。その結果、①花粉に対する樹状細胞の過剰な反応が抑制され、炎症性物質産生が約70%抑えられた②花粉症発症の原因となる抗体生成を指示するT細胞の増殖活性が約40%抑制された。これにより、ナノイーによるアレルギー反応の抑制が確認され、アレルギー症状の抑制が示唆された。