農林中金 3月期赤字 過去最大1.8兆円 外国債券損失処理で

農林中央金庫が5月22日発表した2025年3月期連結決算は、最終利益が1兆8,078億円の赤字(前期は636億円の黒字)だった。海外金利の上昇に伴い、保有する外国債券に巨額の損失が発生した。赤字額は、リーマン・ショックの影響を受けた2009年3月期を上回り過去最大。
米欧国債などの低利回りの資産を約17兆3,000億円を売却して損失処理した。今後は株式などへの分散投資を進め、2026年3月期の最終利益は300億〜700億円の黒字転換を見込む。