タイの病院で爆発 20人以上負傷 クーデターから3年
タイの首都バンコクの病院で5月22日午前11時(日本時間午後1時)ごろ爆発があり、20人以上が負傷した。現場は軍関係の病院で、タイ警察は爆弾によるものとみている。
22日は軍事クーデターから3年にあたる日で、当局は関係を調べている。
インド 原発を積極増強 2032年までに40基増を計画
インド政府はこのほど、国産の原子力発電所を10基増やすことを決めた。出力70万KWの原子炉10基を増やす。現在は21基が稼働中で、出力計668万KW。このほか計670万KWの原発を建設中で、今回増設を決めた10基はこれに続くもの。
同国政府は2032年までに原発を40基増設し、発電能力を現在の約10倍に拡大する目標を掲げている。現在は発電量の約6割を石炭火力発電に依存しており、原発の割合はわずか2%程度にとどまっている。
同国では東芝の米原発子会社ウェスチングハウス(WH)による6基の建設計画があるが、経営破たんで先行きが不透明になっている。ただ、同国ではこの計画の行方にこだわらず、国産原発の増設で急増する電力需要を自力でも賄っていく方針だ。
中国がようやく融資に合意 インドネシア高速鉄道
中国側の融資が行われず事実上棚上げとなっていた、インドネシア初の高速鉄道の建設計画が前進する見通しとなった。中国側が5月14日、国際入札の落札時に約束していた融資にようやく合意した。「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の国際会議出席のため、北京を訪れたインドネシアのジョコ・ウィドド大統領が、中国の習近平国家主席とともに融資合意の署名式に立ち会った。
インドネシア大統領府によると、融資額は45億㌦(約5100億円)。中国の国家開発銀行(CDB)が建設にあたるインドネシアと中国の合弁会社へ融資する。
2016年1月に起工式を実施した直後からほぼ手付かずの建設工事は、用地取得や建設の手続きが、総事業費の75%の融資を約束していたCDBが貸し渋り、この間、同プロジェクトは停止状態にあった。2015年秋の受注から1年半を経て、中国によるインドネシア高速鉄道建設がようやく始動する。
中国「一帯一路」初の国際会議 29カ国首脳出席
中国が主導してアジア、中東、欧州に及ぶ経済圏の構築を目指す「一帯一路(シルクロード経済圏構想)」の初の国際会議が5月14日、北京で始まった。
同会議には130カ国以上が参加し、うちイタリア、スペインなど29カ国は首脳が出席した。開幕式で演説した中国の習近平国家主席は、インフラ投資などの資金を賄う基金の規模をいまの400億㌦(約4兆5000億円)から1000億元(約1兆6000億円)増額すると表明した。豊富な資金で独自の経済圏づくりを加速するのが狙いだ。
また、一帯一路構想に参加する途上国と国際組織に今後3年間で600億元(約1兆円)の援助を提供することを明らかにした。
会議は15日に共同声明を採択して閉幕する。