18年上半期の海外M&A 3.2倍の11兆円で過去最高
調査会社レコフの集計によると、2018年上半期(1~6月)の日本企業による海外企業の合併・買収(M&A)の総額が前年同期の3.2倍の11兆7361億円に達し、過去最高を更新したことが分かった。
低金利で資金調達しやすい環境が後押しし、国内企業がM&Aを通じて成長が見込める海外市場への進出に、積極的に動きを見せたことが裏付けられた。
経産省が繊維業で技能実習の適正な取り組みで指針
経済産業省はこのほど、「繊維産業における外国人技能実習の適正な実施等のための取組(案)」と題する指針をまとめた。
これは繊維産業、とりわけ縫製業で外国人技能実習制度を悪用した法令違反(最低賃金・割増賃金等の不払い、違法な時間外労働等)の事例が数多く発生している現状を踏まえたもの。
この指針は、日本繊維産業連盟はじめ、繊維産業で技能実習に関係するすべての業界団体を構成員とし組織された「繊維産業技能実習事業協議会」でまとめられた。この中で法令順守はもちろんのこと、とくに大企業から率先して具体的な行動をとるよう求めているほか、法令違反が顕著な縫製業に関係する構成員団体(受注側および発注側)に対しては、早急かつ重点的な取り組みを求めるとしている。
技能実習生の数は平成29年末現在、全産業で27万4233人で、このうち繊維産業は推計3万1000人程度(うち縫製業は推計2万6000人程度)。実習実施者(受入企業)の数は平成29年末現在、全産業で約4万8000、このうち繊維産業は推計6000程度。監理団体の許可数は平成30年5月末現在、全産業で2144、このうち繊維産業で786(うち縫製業635)。
法務省入国管理局が平成29年に「不正行為」を通知した183の実習実施者(受入企業)のうち、繊維産業が94と過半を占め、そのほとんどが縫製業に係る事案となっている。
民泊届け出いぜん低調 観光立国へ出直し迫られる
住宅宿泊事業法(民泊新法)が6月15日から施行され、民泊の新たな時代に入った。ただ、新法での営業届け出は6月8日現在、全国で2700件余りと、これまで民泊サイトで掲載されていた件数からみるとケタ違いに少ない。
民泊の本格解禁で、不足している宿泊施設の受け皿とし、2020年に訪日外国人旅行客4000万人達成を掲げ、観光立国へ弾みをつけたかった日本政府には強烈な逆風となっている。
これまで民泊ビジネスに関わってきた事業者の中にも、年間営業日数が180日までや自治体が独自に条例で定める厳しい規制も加わり、届け出をためらうケースが少なくない。したがって、新ルールのもとでの民泊ビジネスは早急な出直しが迫られている。
民泊市場17年は倍増の1251億円 りそな総研が試算
りそな総合研究所(大阪本社:大阪市中央区)は、「民泊」の2017年の市場規模が1251億円と前年の619億円の2倍超に急拡大しているとの試算を発表した。ただ、現状の民泊は無許可の”ヤミ民泊”が多く、6月15日から施行される住宅宿泊事業法(民泊新法)で規制が強化されることになる。このため、2018年はどうこの影響が出るのか、現時点では全く不透明だ。
りそな総研によると、地域別の市場規模は東京307億円、大阪264億円、京都137億円の順に多かった。エリア別では関西が447億円と関東の434億円を上回った。
同総研は、観光庁が公表した訪日外客の消費動向調査などから、民泊に使われた宿泊料金を推計した。
民泊仲介「エアビーアンドビー」6/15~19日の予約キャンセル
民泊仲介の世界最大手「エアビーアンドビー」が6月7日、日本国内の民泊で6月15日から19日にチェックインする分の予約のキャンセルを発表した。この突然の直前予約キャンセルに衝撃が広がっている。
観光庁によると、6月15日以降の予約は6月30日までで4万件、年末までで15万件。すべてが取り消されるわけではないが、6月分だけでも3万件超の解約の恐れがある。
この多くは6月15日から施行される民泊新法で義務付けられている届け出のない事業者の物件の予約とみられる。エアビーアンドビーでは届け出が行われていない物件については、19日以降の予約についてもチェックイン10日前に自動的にキャンセルするとしている。
好調に増え続けてきた訪日外国人旅行客数だが、民泊新法の施行を機に大きな”障害”となりかねない事態となってきた。