18年の世界の経済成長見通しを3.1%に引き上げ 世界銀行
世界銀行は1月9日、2018年の世界全体の経済成長見通しを公表。世界全体の成長率を3.1%として、2017年6月の前回予想(2.9%)から引き揚げた。
国別・地域別にみると、米国の18年の成長率を前回の2.2%から2.5%へ上方修正した。トランプ政権の減税施策が景気を押し上げると判断した。日本も前回の1.0%から1.3%に引き上げている。このほかユーロ圏は2.1%へ、中国も6.4%へそれぞれ小幅ながら上方修正している。
「非核化」はゼロ回答 北朝鮮ペースの南北会談終わる
融和ムードを演出して始まった韓国と北朝鮮による南北閣僚会談だったが、実りの少ないものに終わった。協議は終始、北朝鮮ペースで進み、10時間を超える会談を経て発表された共同報道文は、北朝鮮の主張が強く反映されたものとなった。
国際社会が注目した北朝鮮への非核化要求に対してはほぼゼロ回答で終わったほか、「南北関係のすべての問題は、わが民族が当事者として解決する」と、米韓同盟にくさびを打ち込むような一文も明記されている。
北朝鮮の平昌オリンピック参加のほか、数少ない成果の一つとして、韓国側の趙統一相(首席代表)は「朝鮮半島の緊張緩和の契機をつくった」と強調してみせたが、果たしてどうか?米国はオリンピック終了後、米韓軍事演習を再開する予定であり、北朝鮮にとってオリンピック期間中の米韓軍事演習の延期は格好の時間稼ぎとなる。こうしてみると、オリンピック終了後に緊張が一段と高まる恐れさえある、不気味さを内包する会談となった印象は拭えない。