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農水産・食品25年1〜6月輸出額8,097億円と過去最高

農林水産省は8月4日、2025年1〜6月の農林水産・食品の輸出額が、前年同期比15.5%増の8,097億円に上り、過去最高を更新したと発表した。米国向けホタテ貝や緑茶、中国向け日本酒などが伸びた。
農林水産・食品輸出額の拡大傾向は続いているものの、政府が目標に掲げる2030年までに年間5兆円の達成には遠い。
1〜6月輸出額を国・地域にみると、米国向けが前年同期比22%増の1,410億円でトップ。中国向けは902億円、韓国向けは507億円だった。

神戸空港にペロブスカイト太陽電池設置し実証実験

神戸市や神戸空港の運営会社、関西エアポートは、神戸空港の敷地内にペロブスカイト太陽電池を設置し、このほど実証実験を開始した。再生可能エネルギー活用推進の一環で、神戸空港の一般の人の立ち入りが制限される区域内緑地帯に、1m四方の太陽電池50枚が設置されている。
実証実験は2026年3月末まで行われる予定。この間、①発電効率のほか、強風でも安全に運用できるか②管制塔や航空機の運転席への反射の影響など、空港の機能を維持しながら導入が可能かどうかーーを検討する。
神戸市は、空港の制限区域内へのペロブスカイト太陽電池の設置は、全国で初めて初めてだとしている。

中国ウナギ養殖大手 天馬科技, 旭食品と連携 日本で販売

中国の養殖ウナギ大手、天馬科技集団(本社:福建省福州市)は7月30日、食品卸大手の旭食品(本社:高知県南国市)と連携し、日本でウナギの新ブランド「ご褒美うなぎ」を8月から全国のスーパーや百貨店などで販売すると発表した。価格はかばやきセット1尾で約2,500〜4,000円。2,026年8月までに約5,000トンを販売する計画。初年度売上高130億円を目指す。

トヨタ1〜6月世界販売515万台 4年ぶり過去最高, HV好調

トヨタ自動車が7月30日発表した2025年1〜6月の世界販売台数(レクサス含む)は、前年同期比5%増の515万9,282台と4年ぶりに過去最高だった。世界販売が1〜6月として前年実績を超えるのは2年ぶり。北米のハイブリッド車(HV)や中国の電気自動車(EV)などが好調だった。世界生産台数は2年ぶりに過去最高を更新した。

大阪大学など”純国産”量子コンピューター初号機 稼働開始

大阪大学などの研究グループは、次世代の計算機として社会を大きく変えると期待される量子コンピューターの、主要部品やソフツウェアなどがすべて日本製の”純国産”初号機を開発し7月28日、稼働を開始した。この純国産機は8月14日から20日にかけて、大阪・関西万博の会場からタブレット端末を使い、来場者が操作できる催しも予定されている。
量子コンピューターは、原子や電子などの量子の世界で起こる、特有の物理現象を応用することで超高速の計算が可能になるとされ、将来的には新薬や新素材の開発などにつながると期待されている。

東京メトロ 26年春から全線全駅でタッチ決済可能 利便性向上

東京メトロは7月24日、外国人旅行者などの利用者の利便性を向上させるため、2026年春から全路線のすべての駅でクレジットカードなどタッチ決済を利用できるようにすると発表した。今年度中に他社に管理を委託している駅を除いた全路線のすべての駅の自動改札機に専用の端末を設置する。

政府の生命倫理調査会 iPS細胞から受精卵作製認める

政府の生命倫理専門調査会は7月24日、不妊症や遺伝性疾患の研究に限定して、人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)などからつくった卵子や精子による受精卵の作製を認める報告書を大筋で取りまとめた。培養期間は通常の受精卵研究と同様、最大14日まで。ただ、人や動物の子宮への移植は禁止する。政府はこの報告書に基づき、関連指針の改正などを検討する方針。

トヨタ インドネシアで12月からEV「bZ4X」の生産開始

トヨタ自動車は7月23日、インドネシアのジャカルタ近郊にある工場で、12月からSUV(多目的スポーツタイプ)のEV(電気自動車)「bZ4X」の生産を開始すると発表した。
同国では、政府が現地生産のEVに対して手厚い税制優遇策を導入していることから、中国勢の進出が相次いでいる。トヨタは同国での自動車販売でシェア首位の強みを生かし、EV市場の開拓を本格化させる。

沖縄”やんばる”に700億円投じた「ジャングリア沖縄」開業

沖縄県の今帰仁村(なきじんそん)と名護市にまたがる”やんばる”と呼ばれる豊かな森が広がるグルフ場の跡地に7月25日、沖縄初の本格テーマパーク「ジャングリア沖縄」がオープンした。
同施設を運営するジャパンエンターテイメントが700億円を投じ建設した。この巨大プロジェクトを企画・主導したのは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の業績回復、ハリー・ポッターのアトラクション誘致などの功労者で、現在マーケティング会社「刀」のCEO、森岡毅氏。大自然の中での体験を通して興奮や解放感、ぜいたくさを感じるという「Power Vacance!!」がコンセプト。
広大なおよそ60haの敷地に22のアトラクションと15の飲食施設、10の物販施設を備えている。この中には①オフロード車に乗って、襲いかかる恐竜、ティラノサウルスから逃げるアトラクション②雄大な景色を眺めながら飲み物を楽しめる直径22m余の巨大な気球③豊かな森林と空の絶景を楽しめる「世界最大のインフィニティ風呂」などがある。
沖縄観光の新たな目玉として、国内外からの集客を目指す。経済効果は15年間で6兆8,000億円と試算されている。

手術支援ロボ「ダビンチ5」大阪などの病院で国内初手術

手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ5」が日本に導入され7月22日、大阪の病院などで国内で初めての手術が行われた。
米国企業が手掛けるダビンチは、医師がモニターで映像を確認しながら、アームの先端についた”かんし”やメスなどを使って、患部を切除する医療機器。人間の手首以上の複雑な動きや、手ぶれの補正ができるのが特徴で、世界71カ国で使われている。
ダビンチ5は、10年前の機種と比べ、映像の解像度がおよそ4倍高くなったほか、器具で押し引きする感覚がセンサーを通じて医師の手にも伝わる機能などが追加されている。その結果、よりきめ細かい手術などが可能となり、患者の負担軽減につながることが期待されている。
22日は、大阪・天王寺区の大阪警察病院でダビンチ5による、70代の女性の直腸がん患者の手術が行われた。このほか同日、埼玉県、神奈川県でもダビンチ5を使った手術が実施された。