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大成建設, ユーグレナ「サステオ」建設現場に初導入, 脱炭素

大成建設とユーグレナは6月5日、東京経済大学国分寺キャンパス第2期工事(施工:大成建設)で、CO2排出量を半分に抑える、ユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を建設機械や車両燃料として導入したと発表した。この燃料の建設現場への導入は国内初。
サステオは、軽油にHVO(水素化植物油、合成燃料)を51%混合したバイオ燃料で、CO2排出量を51%削減した、ユーグレナが開発した軽油代替燃料。国内経由の要求品質に適合しており、公道走行が可能なほか、既存の建設機械・車両にそのまま使用できる。

日本郵便 乗務前の不適切点呼で貨物運送業の許可取り消し

国土交通省は6月5日、日本郵便の乗務前の運転手の点呼が不適切だった問題で、およそ2,500台のトラックやバンなどを対象に、同社に自動車貨物運送業の許可を取り消すことを通知したと発表した。今回の処分により、「ゆうパック」の取り扱いはじめ、日本郵便は約2,500台のトラック、バンなどが今後5年間使えなくなる。
国交省は4月から監査を進めていたが、関東運輸局管内だけで事業許可取り消し処分の基準を大きく超える悪質な違反が確認され、全国10支社で4月1カ月間だけでも違反が20件あったという。
大規模運送事業者で大幅な法違反が確認され、許可取り消しに至るのは極めて異例。これにより今後、運送業界の配送能力の低下は免れず、影響が出ることは避けられない見込み。

ispace 月面着陸は失敗 減速不十分で月面に衝突の可能性

宇宙スタートアップのispace(アイスペース)は6月6日、月面着陸船「レジリエンス」の月面着陸は失敗したと発表した。6日未明、着陸船は月への到着に向け降下を始めたが、着陸目前で減速が不十分で、月面に衝突した可能性が高いという。
アイスペースは、アジアの民間企業として初となる月面着陸に挑んでいた。同社の月面着陸の挑戦は2023年4月に続き2回目だったが、今回も失敗に終わった。

トリドールHD UAE・ドバイに「MARUGAME UDON」初出店

様々な飲食業態を展開するトリドールホールディングス(HD)(本社:東京都渋谷区)は6月5日、中東のアラブ首長国連邦(以下、UAE)の主要都市・ドバイに7月3日、「MARUGAME UDON」を初出店すると発表した。中東市場でのMARUGAME UDONの出店は今回が初となる。
フランチャイズ展開する。すべての食材がハラル認証を取得。「テリヤキチキンうどん」や、ベジタリアン向けに大豆ミートを使用した「スパイシーまぜうどん」など、多様な食文化に対応、充実した商品ラインアップを用意している。当面の目標は、UAEで今後5年間に10店舗の展開を計画している。

メガバンク3行 ATMの共同化へ向け検討開始 コスト削減

三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行がATM(現金自動預け払い機)の共同化に向けて、具体的な検討に入ったことが分かった。共同化によって維持管理のコストを削減し、インフラとして必要な台数を維持していくことが狙い。
すでに専属の担当者による協議の枠組みができており、3行の預金者であればいずれの銀行のATMでも、手数料が同じになる仕組みを目指すほか、保守点検の方法や3行で異なるサービスをどのように揃えるかなどの課題について、今後協議を進める見通し。

リニア中央新幹線工事 愛知県でシールドマシン使い本格化

JR東海によると、リニア中央新幹線のシールドマシンを使った工事が6月2日、愛知県春日井市で始まった。トンネルの掘削作業は、山間部では爆破させて掘り進める方法が主流だが、都市部ではこの方法は取りにくい。
名古屋市中心部から春日井市にかけての19.8kmは、地表から最深100mのところにシールドマシンで円筒状のトンネルを掘り、車両が通る空間をつくる。この工法は地上への振動や地下水への影響が少ないとされる。

遺伝性アルツハイマー病 iPS創薬で見つけた薬で最終治験 

京都大学グループ、大阪の医薬品メーカー、東和薬品は6月3日、遺伝性のアルツハイマー病治療について、iPS細胞を薬の開発に応用する「iPS創薬」と呼ばれる手法で効果がみられた、パーキンソン病の既存の治療薬「ブリモクリプチン」にアルツハイマー病と関係する物質を減らす効果があることを見つけ、この実用化を目指し最終段階の治験を始めたと発表した。
グループはこれまで特定の遺伝性アルツハイマー病の患者を対象に治療を行ってきた。その結果、ブリモクリプチンを投与した患者は認知機能の低下など、症状の進行が抑えられる傾向があったという。そこで実用化に向けて、東和薬品が患者24人を対象にした最終段階の治験を5月から始めたことを明らかにした。
この最終治験は2028年3月まで行う予定で、有効性や安全性が確認できれば、治験が終了してから1年程度で国に承認申請したいとしている。

川崎重工など3社 液化水素運搬船の建造体制構築で協業

川崎重工(神戸本社:神戸市中央区)、今治造船(本社:愛媛県今治市)、ジャパンマリンユナイテッド(本社:横浜市西区)の3社は6月2日、川崎重工が設計・建造する液化水素運搬船の後続船の建造体制構築に向け、共同検討を開始すると発表した。各社が持つ液化水素運搬船建造に必要な設備、人材などのアセットを相互に有効活用する。
液化水素運搬船は、大量の水素を国内に輸送することを可能にし、液化水素サプライチェーンの構築で重要な役割を果たすことが期待されている。

5月国内新車販売4%増”ダイハツ不正”反動 5カ月連続プラス

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が6月2日発表した5月の国内新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比4%増の32万4,064台だった。プラスは5カ月連続。前年はダイハツ工業の認証不正問題で落ち込んでいた。登録車(排気量660cc超)が1%増の20万3,523台、軽自動車が9%増の12万541台だった。その結果、それぞれ5カ月連続のプラスだった。ダイハツは64%増の3万8,018台だった。

日本旅行と損保ジャパン 宇宙ビジネスで協業, 包括協力

日本旅行(本社:東京都中央区)は6月2日、同社創業120年の記念事業として月に思いを届けるプロジェクト「We are going to the Moon!」に、損保ジャパン(本社:東京都新宿区)がパートナーとして参画、両社が宇宙ビジネスの発展を目的とした包括協力の協定書5月29日に締結したと発表した。
手始めに宇宙空間における輸送リスクを整理し、適切なリスク転嫁を両社で検討のうえ、月面輸送に関わる保険の組成を行った。また、月面へ輸送するペイロード(人工衛星等宇宙機への搭載物)の製作および、輸送事業者とのインターフェイス(宇宙機と搭載物の接続部分)調整におけるリスクに対する助言を、SONPOグループのSOMPOリスクマネジメント株式会社が行っている。