出光興産(本社:東京都千代田区)、大林組(本社:東京都港区)、松林(本社:京都府宮津市)の3社は12月10日、大林組は建設現場で使用する油圧ショベル等建設機械および発電機向け燃料として、軽油代替で高いCO2削減効果のあるバイオ燃料「出光リニューアブルディーゼル」(以下、IRD)を使用する実証実験を11月中旬から開始したと発表した。出光興産はこの実証結果を踏まえ、2025年初から新商品としてIRDを販売開始する予定。IRDは、植物由来の廃食油などを原料として製造されるバイオ燃料。
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ダイハツ 滋賀竜王工場でバイオガス実証プラント稼働開始
ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は12月9日、滋賀・竜王工場第一地区で新たに建設したバイオガス実証プラントが本格稼働を開始したと発表した。これは持続可能な地域社会の実現に向け竜王町が推進する、耕種農業・畜産業(近江牛育成)・工業(自動車製造)の「耕・畜・工」が一体となり、地域のバイオマス資源を活用・循環する「竜王町バイオマス産業都市構想」の一環。
バイオマス産業都市高層とは、バイオマス原料の収集・運搬から製造・利用まで経済性を確保した一貫システムを構築し、環境に優しく災害に強いまち・むらづくりを目指す構想で、関係7府省により選定される。竜王町は2023年1月に滋賀県の市町村で初めて認定された。耕・畜・工が連携し、牛糞からバイオガス(メタンガス)を生成し、カーボンニュートラル燃料として利用するとともに、発酵残渣を用いて堆肥や液肥を製造し有機肥料として活用することで、竜王町内のバイオマス資源の循環を目指す取り組みだ。
コーセー タイの高級化粧品会社買収 中期計画で海外拡大へ
コーセーは12月10日、タイの高級化粧品ブランド「パンピューリ」を展開する企業PURI CO.,LTD(ピューリ社、本社:タイ・バンコク)を買収すると発表した。買収価額は非開示。株式譲渡実行日は12月30日の予定。
パンピューリは天然素材を活用したハンドクリームや香水、入浴剤など高級化粧品に強みを持つ。タイヤ香港で展開しているパンピューリのブランドを取り込むことで海外売上比率を高める。
コーセーは2030年までの中期経営計画で、グローバルサウス(新興・途上国)での販売増を目標としており、この一環。海外売上比率は2023年で37%だが、2030年までに50%以上に引き上げる。グローバルサウスの構成比率は3%から12%に高める。
ちなみに今回の買収ブランド、パンピューリを展開するピューリの2023年12月期の売上高は5.8億タイバーツ(約26億円)。2024年12月期は倍増を見込む。
マイナ保険証 救急患者の医療情報 同意なしに閲覧可 開始
厚生労働省は12月9日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を利用し、意識不明に陥った救急患者らの医療情報を、本人の同意なしに病院が閲覧できるシステムの運用を始めた。処方薬や手術歴などを救急医らが把握し、的確で迅速な治療につなげることで、救命率の向上や後遺症の軽減を目指す。
新システムでは、意識不明や会話が困難などで意思確認ができない場合、医師が救命や回復のために必要と判断すれば、本人の同意なしに閲覧できる。救急用にまとめた情報も確認できる。厚労省は2025年度、マイナ保険証を利用する患者の電子カルテ情報を、医療機関同士で共有する仕組みを導入する方針だ。ただ、現状では医療機関や薬局でのマイナ保険証の利用率は2024年10月時点で15.67%にとどまっている。
シャープとKDDI 工場跡地でデータセンター早期稼働で合意
太陽誘電と東北大 早期の社会実装へ燃料電池を共同研究
パナソニック マレーシア工場に発電容量5.2MWの太陽光発電
クボタ ドイツで小型建設機械の生産能力28年までに4割増強
クボタ(本社:大阪市浪速区)は12月6日、グループのドイツの建設機械製造・販売会社、クボタバウマシーネンGmbH(以下、KBM)が、中長期的に需要拡大が見込まれる欧州市場向けミニバックホーの生産能力を、2028年までに現状から約4割引き上げると発表した。KBMの既存の生産拠点に拡張の余地がないため、近隣で建設機械の製造に転用可能な土地、建物を取得し新工場を立ち上げる。
2026年から順次生産を開始し、2028年を目途にKBMにおける主力のミニバックホーの生産能力を約140%まで引き上げる。新工場の予定所在地はラインラント=プファルツ州ツヴァイブリュッケン市。敷地面積は約8.7万㎡。生産品目はミニバックホー、ホイールローダ。