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阪大チーム がん免疫療法の副作用のたんぱく質を特定

大阪大のチームはこのほど、「がん免疫療法」の副作用と関わるたんぱく質を、マウスを使った実験で突き止めたと発表した。論文が科学誌サイエンスに掲載された。同チームは、このたんぱく質の働きを抑えれば、がんを攻撃する免疫細胞によって起きる副作用を軽減できる可能性があるとしている。
免疫細胞には、ウイルスやがんを攻撃して体を病気から守る「キラーT細胞」などと、逆にキラーT細胞などの働きにブレーキをかけて過剰な免疫反応を抑え、結果的にがんを保護することもある「制御性T細胞(Tレグ)」が存在する。免疫療法では、これらの免疫細胞に働きかけ、効果的にがんを攻撃させる複数の薬が開発されているが、全身で炎症が起きるなどの副作用が出やすいことが課題となっている。

上場企業4年ぶり減益 9月中間5.7%減 製造業が不振

東京証券取引所に上場する企業の2024年9月中間決算がほぼ出揃った。最終利益の合計は前年同期比5.7%減の20兆5,722億円で、4年ぶりに前年を下回った。製造業の最終利益は9.1%減の11兆461億円にとどまった。中国の景気減速などが影響し、製造業の落ち込みが目立った。非製造業の最終利益は1.4%減の9兆5,260億円だった。

首都圏地盤のオーケー 関西に初出店 スーパーの競争激化

首都圏が地盤の格安スーパー、オーケー(本社:横浜市)が11月26日、大阪府東大阪市に進出、関西初出店となる「オーケー高井田店」を開業した。高井田店周辺は同業のライフや万代などが立地するスーパー激戦地区だ。しかし、オーケーは関西は魅力ある市場と捉え、今後も大阪府下や兵庫県を中心に出店を進める計画だ。オーケーは東京など1都3県に156店舗を構える、低価格が”ウリ”の有力スーパーだ。

再配達減少へ 東京でマンションと宅配大手が連携, 実証実験

東京・中央区のマンションで、今月からマンション管理会社が宅配会社から一括して荷物を受け取り、住宅に配達する実証実験が始まっている。宅配業界ではネット通販の需要の高まりなどで配達件数が増える中、物流業界ではドライバー不足が深刻で、これは再配達の減少につなげる取り組みの一環。
マンション管理会社と宅配大手3社が連携、すべての住民の荷物を一括して受け取り、宅配会社に代わってそれぞれの部屋に配達する。配達の効率化やスムーズな荷物の受け取りにつながるとしている。

大阪の百貨店10月売上高4.2%増 京都, 神戸も前年上回る

日本百貨店協会のまとめによると、京阪神の百貨店の10月の売上高はいずれも前年同月を上回った。中でも好調だったのは大阪市内。前年同月比4.2%増の781億円と、37カ月連続で前年実績を上回った。厳しい残暑で悪冬物の衣料品は苦戦したものの、免税品や高級ブランド品などの伸びが上回った。京都市内は1.3%増の214億円、神戸市内は1.0%増の120億円だった。

10月全国百貨店売上高0.7%減 2年8カ月ぶり前年実績下回る

日本百貨店協会のまとめによると、全国の10月の売上高は前年同月比0.7%減の4,477億円と2年8カ月ぶりに前年実績を下回った。季節外れの気温の高い日が続き、コートなど秋冬の衣料品が売れなかったほか、食料品も価格高騰による買い控えで苦戦した。衣料品は4.3%減、食料品は2.0%減となった。

興和 ミノムシの糸を世界で初めて高強度の繊維製品化

医薬品メーカーの興和(本社:名古屋市)はこのほど、ミノムシが吐く糸を使った繊維を世界で初めて製品化したと発表した。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と組み合わせて強度を高め、スポーツ用品や自動車や航空機ののボディなどでの活用展開を目指す。
ミノムシが吐く糸はクモの糸を上回り、自然界で最も強度が高いとされる。同社は2017年から農業・食品産業技術総合研究機構と共同研究を続け、実用化を検討してきた。今回、人工飼育のミノムシに糸を吐かせ、シート状の繊維製品をつくる手法を確立。シートをCFRPに貼り合わせることで、より衝撃に強く、壊れにくくなる。

ブタの腎臓 サルに移植成功 国内初の臨床応用めざす

腎臓病の根本的治療法確立に向け、この一環として、明治大学発のスタートアップ、ポル・メド・テック(所在地:川崎市)は11月25日、他の動物に移植しても拒絶反応が起きないように遺伝子を改変したブタの腎臓を、カニクイザルに移植し、成功したと発表した。
鹿児島大学、京都府立医科大学、ポルメド社などが24日、共同で実施した。カニクイザルの腎臓を2つとも取り除き、ポルメド社が育成した月齢約3カ月のブタの腎臓1個を移植した。移植した腎臓が機能しているとみられ、移植後、サルの排泄器官から尿が出るのを確認した。
これは国内初の臨床応用に向けた実験で、腎臓病に苦しむ患者への移植技術の確立を目指す。患者への移植は数年後に実現する可能性があるという。今後数カ月間で最大8頭のサルに同様の移植を実施し、患者への移植の具体的な手法や薬の投与方法、適切な体調管理の方法の確立を目指す。

CCC 台湾に「TSUTAYA BOOKSTORE 台中老佛爺店」を出店

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(本社:東京都渋谷区)は11月22日、子会社の臺灣蔦屋股份有限公司が、台中市の台湾中部最大の閑静な住宅街「TSUTAYA BOOKSTORE 台中老佛爺店」を2025年1月9日にオープンすると発表した。同店には台中市で初のオフィスの機能性とカフェの居心地の良さを兼ね備えた「SHARE LOUNGE」も出店する。

こども家庭庁 保育士の人件費10.7%引き上げ発表

こども家庭庁は11月23日、今年度の保育士らの人件費を前年度から10.7%引き上げると発表した。人事院勧告に基づく措置で、引き上げ幅は過去10年で最大となる。保育士や幼稚園教諭、認定こども園の常勤職員の給与のベースとなる公定価格を改定し、上乗せ分一部を保育士の待遇改善に充ててもらう。職員には4月以降の増加分の給与が、遡って支給される。
同庁は関連経費を盛り込んだ補正予算案を28日召集の臨時国会に提出する。