「アジア-産業」カテゴリーアーカイブ

関空国際線 GW過去最多の94万人を予想 関西エアポート

関西空港を運営する関西エアポートは4月18日、ゴールデンウィーク期間中(4月25日〜5月6日)の関西空港の国際線利用者が94万8,400人になるとの予想を発表した。1日あたりの平均利用者数は前年の1.2倍に増え、コロナ禍前の2019年を上回って過去最多となる見込み。行先は中国が最多の15万6,000人でぜんねんの倍増、韓国が11万5,400人、東南アジアが7万3,600人と続いている。

NTT 世界初 ドローン「空飛ぶ避雷針」実証実験に成功

NTTは4月18日、世界で初めてドローンを雷雲に向けて飛ばし、落雷させて地上への被害をなくす「空飛ぶ避雷針」の実証実験に成功したと発表した。市販の大型ドローン(2.3m四方、重さ10kg)を改造し、空に向けて5本の金属製ポールを取り付けて雷が落ちやすくした。
実験は2024年12月、標高900mの島根県浜田市の山間部で行った。安全な建物内からドローンを目視で操作し、雷雲が接近したタイミングで高度300mまで上昇させ、機体から延ばした金属製ワイヤを地面に接地。ドローンが避雷針の役割を果たし、雷が直撃した。強い電流がドローン本体に流れないように、機体の周りはアルミ線で囲われており、落雷後も安定飛行を続けて無事に着地。一般的な雷の約5倍に相当する150㌔・㌂の電流を受けても故障や誤作動を起こさないことも確認した。
同社は「空飛ぶ避雷針」として2030年ごろの実用化を目指す。避雷針の設置が難しい屋外のイベント会場や風力発電用の風車などでの活用を想定する。

神戸空港で国際チャーター便運航開始 韓, 中, 台 週40便

神戸空港(所在地:神戸市中央区)で4月18日から、国際チャーター便の運航が始まり、新たな玄関口となるターミナルビルで午前9時半頃の台北からの第1便の到着に合わせて、関係者らが記念式典を開き国際化を祝った。
運航される国際線は韓国、中国、台湾の5つの都市との間を往復する1日最大6往復、週計40往復する予定。神戸空港の国際化によって、観光やビジネスで兵庫県を訪れる外国人の増加や経済効果に期待されている。

東洋エンジ 持分会社がFPSO事業でマレーシア新拠点開所

東洋エンジニアリング(本社:千葉市、以下、TOYO)は4月16日、MODECとの合弁で設立している持分適用会社、Offshore Frontier Solution Pte.Ltd.(本社:シンガポール、以下OFS)が、15日にマレーシアの首都クアラルンプールに新拠点を開所したと発表した。
新拠点は、TOYOがグローバルに展開するFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)事業で、EPCI(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)プロジェクトの実行を支える戦略拠点として重要な役割を担う。
新拠点ではすでに約200人の専門スタッフを採用しており、今後数年間で800人以上に増員する予定。

ライオン ベトナムの持分会社の全株式を取得し子会社化

ライオン(本社:東京都台東区)は4月17日、ベトナムで医療品、医療機器製造販売を手掛ける持分法適用会社、Merap Lion Holding Corporation(本社:ホーチミン市、以下、メラップライオン)の全株式を取得し、100%子会社化すると発表した。株式譲渡実行日は7月1日の予定。今後もベトナム市場で、メラップライオンの持つ強みを活かしながら、社会価値、経済価値の創出を図り、ライオングループの連結業績の拡大を目指す。

公取委 都内大手ホテル15社 カルテルの恐れで近く警告へ

公正取引委員会は、ホテルニューオータニ、帝国ホテル東京、The Okura Tokyoなど都内の大手ホテル15社の営業担当者らが毎月、都内で開かれる会合に参加し、客室の稼働率や平均単価、将来の客室単価の設定方針などの内部情報を共有していたことが分かり、不正に価格を引き上げるカルテルにつながり、独占禁止法にあたる恐れがあるとして、近く警告を出す方針を固めたことが分かった。会合はFR会=フロント・リザベーション会と呼ばれ、各ホテルの持ち回り、数十年前から行われていたとみられる。
警告の対象となるのは、既述の3社のほか、浅草ビューホテル、グランドニッコー東京台場、京王プラザホテル、ザ・プリンスパークタワー東京、シェラトン京都ホテル東京、セルリアンタワー東急ホテル、第一ホテル東京、ハイアットリージェンシー東京、パレスホテル東京、ホテル椿山荘東京、ホテルメトロポリタン、ロイヤルパークホテルの、合わせて15社。

ホンダ 6月にも「シビック」一部を米国生産に切り替え

ホンダは4月16日、米国に輸出する主力車種「シビック」の一部モデルについて6月にも、国内から米国生産に切り替えることを明らかにした。対象はシビックのハイブリッド車(HV)の5ドアモデル。埼玉製作所(所在地:埼玉県寄居町)から、米国インディアナ州の工場に移す。
同社の2024年度の米国販売は約140万台だった。このうち現地生産の比率は約7割と、他の日本勢より高い。ただ、同社は一連の関税措置で約7,000億円の影響が出るとみており、影響軽減へカナダ工場からの米国輸出分の米国移転なども検討している。

エーザイ 認知症治療薬「レカネマブ」EUで初の承認取得

エーザイと米バイオジェンは4月16日、両社が共同開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」が、早期アルツハイマー病の進行抑制治療薬として、欧州連合(EU)における販売承認を取得したと発表した。EU域内でアルツハイマー病の治療薬が販売承認されるのは初めて。EUの執行機関、欧州委員会がこのほど承認した。
この結果、EU加盟国に加え、ノルウェーなど計30カ国で販売できるようになる。まず2025年度内にドイツやオーストリアで発売する予定。
エーザイによると、欧州でアルツハイマー病に伴う軽度認知障害がある人は1,520万人、アルツハイマー病の患者数は690万人と推定される。

中国BYD 日本で新型SUV発売 国内4車種目 一部値下げ攻勢

中国の電気自動車(EV)大手BYDは4月15日、スポーツ用多目的車(SUV)「シーライオン7」を発売した。日本国内4車種目で、ラインアップを充実させる。航続距離は540km(WLTCモード)で、米国テスラの「モデルY」と同等で、価格は税込み495万円からと約60万円下回っている。
BYDは2023年に日本の乗用車市場に参入したが、認知度が高まらず、2024年の販売台数は約2,400台にとどまった。このため、日本で販売する小型車「ドルフィン」の一部モデル、SUV「アットスリー」など一部車種の値下げを発表するなど攻勢を強めており、日本国内EV市場で存在感を高められるか注目される。

大塚製薬 ベトナムに初の「ポカリスエット」工場を開設

大塚製薬(本社:東京都千代田区)は4月15日、ベトナム現地法人、大塚ニュートラシューティカルベトナムLtd.(本社:ベトナム・ホーチミン市)が、イオン飲料「ポカリスエット」の新工場の竣工式を同日、執り行ったと発表した。同工場ではポカリスエット350mlおよび500mlのペットボトルを製造する予定。