「アジア」カテゴリーアーカイブ

岩谷産業 国内初の水素旅客船「まほろば」披露式典

岩谷産業は3月21日、大阪市此花区で大阪・関西万博の会期中に運航する水素燃料電池船「まほろば」の披露式典を開いた。船は会期中、大阪d市中心部の中之島から、ユニバーサルシティポート(大阪市此花区)を経由し、万博会場の夢洲(同)まで約1時間で運航する。水素タンクを備え、酸素と化学反応させることで発電して動く。航行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない国内初の旅客船。

万博期間中2倍 大阪メトロ中央線 朝夕2分半間隔で運行

大阪メトロが4月2日に実施する中央線(夢洲ー長田駅間)のダイヤ改正の詳細が判明した。4月13日の大阪・関西万博に合わせて行うもので、運行本数を現行から2倍以上に増やし、平日と土日・休日に分かれている運行ダイヤを1本化。万博用の統一ダイヤとして運用する。
朝夕など混雑が予想される時間帯は2分半間隔の運行を実現する。具体的には万博会場の開場(午前9時)と朝の通勤・通学時間が重ねる午前8〜11時台と、帰宅時間帯の午後4〜10時台(上りは午後9時台まで)。この時間帯は1時間で24本もの列車が走る。

関空国際線 年4,000万人の旅客受け入れへ増強 万博へ刷新

関西国際空港を運営する関西エアポートが進めてきた第1ターミナルの、国際線の受け入れ能力を増強するための主要な改修がほぼ完了し3月15日、報道陣に公開された。27日から本格運用する。これにより、4月13日開幕の大阪・関西万博に向け、関空の国際線全体で年間約4,000万人の旅客を受け入れられるようになる。

三菱自 万博に軽商用EV2台提供 会場内で救急搬送

三菱自動車は3月3日、大阪・関西万博の会場内の救急搬送車両として、軽商用車の電気自動車(EV)「ミニキャブEV」を2台提供した。走行中にCO2を排出しない環境性能に加え、低重心で揺れが少なく患者らへの負担を軽減できる利点がある。満充電時の最大航続距離は180km。万博閉幕後は、大阪府内の2つの消防本部に譲渡される。

ドコモ・バイクシェア 万博会場にサイクルポートを設置

ドコモ・バイクシェア(本社:東京都港区)は2月28日、HUBchari・大阪バイクシェア連合体として、2025年大阪・関西万博の会場へのシェアサイクルポート設置事業者候補に決定したと発表した。
これにより、ドコモ・バイクシェアは万博会場に併設される自転車駐輪場内で、ポート設置および運営を行うことで、安全かつ円滑な来場者輸送を実現し、万博における自転車利用促進をめざす。提供期間は4月13日〜10月13日。利用料金は1回30分・165円、延長料金は30分・165円。1日パスは1,529円(いずれも税込み)。
会場だけでなく、大阪市内に点在する600カ所以上のシェアサイクルポートの活用を促すことで、市内の観光・周遊の活性化を図る。

関西鉄道7社がQR乗車券導入へ取り組み 万博の利便性向上

大阪・関西万博での外国人客の移動の際の利便性を高めようと、関西の鉄道7社がQRコードを活用したデジタル乗車券を発売することを明らかにした。この取り組みを進めているのは、先行させたJR西日本と大阪メトロ、そして阪急、阪神、京阪、南海、近鉄の鉄道7社。
JR西日本と大阪メトロ1月から10月までの間、専用のアプリを使ってクレジットカードで決済すると、大阪市内を中心に対象となる駅でQRコードを専用の器械にかざせば自由に乗り降りできるデジタル乗車券を発売している。阪急、阪神、京阪、南海、近鉄の私鉄5社は2月27日から1カ月限定で新しい共通のデジタル乗車券の利用を始める。1日乗車券は1人、税込み3,000円で大阪、京都、奈良、神戸などの駅で自由に乗り降りできる。
これに先立ち、大阪メトロとJR大阪環状線が接続する森ノ宮駅で2月26日、QRコードを使って関係者が乗り降りする催しが行われた。

大阪ガス 万博 日本館から出るCO2で「eメタン」製造

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は2月25日、大阪・関西万博で日本館から出る二酸化炭素(CO2)を使って、次世代の都市ガス燃料「eメタン」を製造すると発表した。製造したeメタンは万博会場内の迎賓館の厨房などに供給する。
日本館のバイオガスプラントから出るCO2と水素を合成して製造する。eメタンは、原料となるCO2と燃焼時に排出するCO2が相殺され、排出量は実質ゼロとなる。

ロボット工学 石黒教授の万博パビリオン 最新ロボ初公開

大阪・関西万博でプロデューサーを務めるロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒浩教授のパビリオン内覧会が2月19日行われ、最新型のロボットが初めて報道陣に公開された。今回公開されたのは、同パビリオンを訪れた人たちの案内役などを務める3種類のロボット。ロボットは木や石などが使われているのが特徴で、未来の社会ではより自然を感じながら、豊かな生活を送っていくというメッセージが込められている。
このほか、展示が予定されている、見た目や動きが人間により近い、5体のアンドロイドも公開され、遠隔操作で視線を左右に動かしたり「、お辞儀をしたりする動作も行っていた。
石黒教授のパビリオンではこうしたアンドロイドおよそ20体を展示。アンドロイドと共生する社会体験をしてもらうことで、科学技術によって広がる命の未来について考えてもらいたいとしている。

近畿24年新築マンション33年ぶり高値 うめきたで25億円も

不動産経済研究所のまとめによると、2024年に近畿2府4県で発売された新築マンションの1戸あたりの平均価格は、前年比14.8%高の5,357万円と33年ぶりの水準に上昇した。JR大阪駅北側の「うめきた」エリアの”グラングリーン大阪”に建設された最高価格25億円のタワーマンションが全体を押し上げた。この結果、1㎡あたりの単価は90万7,000円と、1973年の調査開始以来の最高値を4年連続で更新した。
一方、発売戸数は1万5,137戸にとどまり、3年連続で減少した。ただ、大阪市内のマンション価格の高騰を受けて、吹田市や東大阪市など周辺部では駅に近い物件の発売が増えている。

万博「日本館」初公開 ”循環”テーマに3エリアで構成

大阪・関西万博で政府が出展するパビリオン「日本館」の内部が1月26日、初めて報道陣に公開された。日本館は地上2階建てで、敷地面積は1万3,000㎡と会場内で最大のパビリオンで、開催国としての発信拠点となるほか、各国の要人をもてなす場としても利用されることになっている。
日本館は「循環」をテーマに3つのエリアで構成されており、万博会場内で発生する生ごみを集めて微生物の力で分解するプラントが設けられ、生成したバイオガスで発電した電力を館内で利用するという。また、燃料への活用や食料不足などの課題の解決に向けて注目されている「藻類」の魅力を知ってもらうため、わかめやひじきなど32種類の藻類に扮した人気キャラクター「ハローキティ」も展示される。日本館はまだ工事中だが、2月末に完成する予定。