築地市場 83年の歴史に幕 10/11豊洲市場が開場
東京・築地市場が、豊洲市場への移転に伴って10月6日正午に営業を終え、83年の歴史に幕を閉じた。小池百合子・東京都知事の判断により、当初の予定より2年遅れとなった。
築地市場は広く知られ、その長い歴史に育まれ、培われ、蓄えられたノウハウやブランド力はもとより、近年は欧米や東南アジアからの訪日外国人旅行客の観光名所の一つとなっていた。
10日まで、かつてない大規模な引っ越し作業が行われ、11日に新生、豊洲市場が開場する。
ノーベル医学・生理学賞に本庶佑・京大特別教授
今年のノーベル医学・生理学賞の受賞者に京都大学特別教授の本庶佑(ほんじょ・たすく、76歳)氏が選ばれた。免疫の働きを抑えるブレーキ役となる物質を発見し、がんに対して免疫が働くようにする新たな治療薬の開発などに貢献したもの。
日本人がノーベル賞を受賞するのはアメリカ国籍を取得した人を含めて26人目で、医学・生理学賞では2016年の大隅良典氏に続いて5人目となる。
本庶氏は免疫をつかさどる細胞にある「PD-1」という新たな物質を発見し、その後、体の中で免疫が働くのを抑えるブレーキの役割を果たしていることを突き止めた。この発見によって再び免疫が働くようにして、人の体が本来持っている免疫でがん細胞を攻撃させる新しいタイプの治療薬「オプジーボ」という薬の開発につながったという。この薬はがんの免疫療法を医療として確立した。