「介護」カテゴリーアーカイブ

技能実習・特定技能のあり方検討 勉強会設置 古川法相

古川禎久法相は1月14日、外国人労働者を受け入れる技能実習と特定技能の両制度のあり方を検討する勉強会を設けると発表した。名称は「特定技能精度・技能実習制度に係る法務大臣勉強会」。古川氏は意見、指摘を幅広く聞き、「多角的観点から検討を進めていきたい」と述べた。

エーザイ認知症薬 米当局が保険適用を治験参加者に限定方針

米国の高齢者向け公的医療保険「メディケア」の当局は1月11日(現地時間)、エーザイと米バイオジェンのアルツハイマー病新薬「アデュヘルム」の保険適用を臨床試験(治験)の参加者に限定する方針を発表した。これが最終決定された場合、アデュヘルムの最大市場の米国で普及が進まず、見込まれた大型薬化は難しくなるとみられる。

関西電力送配電 IoT登下校見守り「OTTADE」新サービス追加

関西電力送配電(本社:大阪市北区)は1月5日、IoTを活用した広域見守りサービスを展開するottaと連携し、同日から新たにGPS見守りサービスを提供すると発表した。
これまで両社が連携して提供してきたIoT登下校見守り「かんでん見守り隊OTTADE!」に、今回追加したサービスは、GPSを用いた専用端末(以下、otta.g)を活用することで、基地局の有無にかかわらず、子どもたちの位置情報をタイムリーにスマートフォンなどで確認できるもの。また、防犯ブザー機能および音声コミュニケーションツールとして、保護者と子どもが双方向にボイスメッセージを交換することができる機能も備えている。これまではビーコンを搭載した端末だったため、電波を検知する基地局を街中の店舗、公共施設、自動販売機等に設置する必要があった。
otta.gは、GPS機能により基地局がなくても位置情報が確認できることから、現在OTTADE!を提供するエリア(大阪府四条畷市・交野市・豊中市・枚方市、京都府亀岡市)以外の方も使用が可能となった。

シスメックス 脳内Aβの蓄積状態把握の検査試薬の承認申請

シスメックス(本社:神戸市)は1月5日、自社の全自動免疫測定装置を用いて血液中の、アルツハイマー病の発症に深く関わるとされる脳内アミロイドベータ(Aβ)の蓄積状態の把握を補助する検査試薬について、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)へ製造販売の承認申請したと発表した。従来の検査方法では侵襲性やコスト面などに課題があった。

保育の第一コーポがベトナムの保育・幼稚園に出資 海外初

首都圏で「みらいく保育園」を展開する第一コーポレーション(所在地:埼玉県川越市)は12月24日、ベトナム・ホーチミン市で保育・幼稚園を運営する「みらいくリトルハンズ(Miraiku Little Hands)」への出資契約を締結したと発表した。出資額等は非公表。第一コーポレーションにとって初の海外事業となる。同社は今年から、ホーチミン市で日本式の教育方法取り入れている「Little Hands Montessori園」を運営する会社と業務提携していた。

厚労省 エーザイの認知症新薬の承認判断は審議継続に

厚生労働省の専門部会は12月22日、エーザイと米バイオジェンが共同開発した認知症の新薬「アデュヘルム」の承認判断について審議を継続する方針を示した。現時点で得られたデータから有効性を明確に判断することは困難との見解を示し、今後実施される臨床試験(治験)の結果などをもとに、再度審議する必要があるとした。厚労省は今後の審議日程を明らかにしていない。
アデュヘルムは認知症の6~7割を占めるアルツハイマー病の治療薬候補。同薬は患者の脳内に蓄積して発症の原因になるとみられているたんぱく質「アミロイドベータ」を取り除く。エーザイ、米バイオジェン両社は早期に投与すれば、症状の悪化を一定程度抑えられるとの治験結果を示したが、米国のFDA(食品医薬品局)、欧州EMA(欧州医薬品庁)の薬事当局の判断は分かれていた。

パラマウントベッド 介護福祉士養成課程で講座を共同で開始

パラマウントベッド(本社:東京都江東区)は12月20日、学校法人三幸学園(所在地:東京都文京区)と、同校が運営する全国7カ所の福祉専門学校の必修科目「介護支援技術(睡眠)」において、介護ロボット「眠りSCAN(スキャン)」を用いた見守り支援システムを利用し、睡眠の分析からケアまでを考える講座を2022年2月に開始すると発表した。
同講座は、これまで行っていた高齢者の睡眠の特徴などを学ぶ座学の内容に「なぜ介護ロボットが現場に必要とされているのか」等を加えたもの。見守り支援システムを実際に使用することで高齢者の睡眠ケアにどのように介入できるか実習を通して学べる内容となる予定。こうした必修事業は国内初で、全国7校(札幌・仙台・東京2校」・名古屋・大阪・福岡)で実施する。

米バイオジェン エーザイと開発の認知症新薬 50%値下げ

米バイオジェンは12月20日、エーザイと共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」について、米国での価格を従来比約50%値下げすると発表した。これまでは年間5万6,000ドル(約630万円)と高額だった。価格は半額に下げることで同新薬の普及を促す。2022年1月から値下げする。エーザイも「価格の改定により、新薬が使いやすくなる」としている。

エーザイ 認知症新薬「アデュヘルム」承認 米欧で分かれる

エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬「アデュヘルム」の承認について、米欧で分かれた。欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)の評価委員会は12月17日、販売承認の見送りを勧告した。6月に条件付きで、先行して承認された米国でも有効性への見方は割れている。バイオジェンは当局に対し、再審議を要求する予定。エーザイも同日「再審議を請求する方針」とコメントしている。
増え続けるアルツハイマー病患者の病気の進行を抑制すると期待される同薬だが、広く使われるまでには、まだ時間がかかりそうだ。

マリス,マクニカ AI活用の視覚障がい者向け歩行アシスト機器

福祉機器開発のマリスcreative design(本社:東京都墨田区、以下、マリス)、国立大法人九州工業大学(本部所在地:福岡県北九州市)の和田親宗研究室、半導体、ネットワーク、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス&ソリューション・プロバイダーのマクニカ(本社:横浜市)は12月3日、2021年3月より実証実験を進めてきた視覚障がい者のための歩行アシスト機器「seeker(シーカー)」で、AIを活用した危険検知の精度・性能向上に産学連携で共創し、実用化を加速すると発表した。3者は、2024年3月のseeker実用化に向け、ユーザー(視覚障がい者)に寄り添った最適な技術の調査・検証を2022年3月までに実施する。