古河機械金属(本社:東京都千代田区)は3月13日、古河三水会理事会社が共同で設立した一般社団法人 古河市兵衛記念センター(2022年11月18日設立)が、1912年に竣工し、その後移築・解体された古河機械金属旧足尾工業所を往時の場所に「足尾銅山記念館」として復元する建設工事に着手すると発表した。
同記念館の建設予定地は栃木県日光市足尾町。工期予定は2023年3月〜2025年3月。施工は古河林業、設計は古河林業・日本設計。木造2階建て(延床面積約1,242㎡、建物高さ約15.8m)。2025年5月開館予定。
古河市兵衛が創業した古河グループは2025年に創業50周年を迎える。1877年に経営を始めた足尾銅山(栃木県)は明治鉱業史に特筆される技術革新を行うことで、日本一の産銅量を誇るまで発展し、古河グループ発展の原動力の役割を果たした。
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民間初月面着陸目指す 宇宙船打ち上げ成功
縄文遺跡群 世界遺産へ 北海道・北東北3県 イコモスが勧告
文化庁は5月26日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産として日本が推薦していた「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道と青森・岩手・秋田の3県)について、ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が、「登録が妥当」とユネスコに勧告したと発表した。
7月16~31日にオンラインで開催されるユネスコ世界遺産委員会で登録が決定される見通し。正式に決まれば、日本国内の世界文化遺産は20件目となる。
縄文遺跡群は、縄文時代を代表する大規模集落跡「三内(さんない)丸山遺跡」(青森県)、大規模なストーンサークルとして知られる「大湯環状列石」(秋田県鹿角市)、地面に竪穴を掘り、その土を周囲に積み上げた「キウス周堤墓(しゅうていぼ)群」(北海道千歳市)-など17遺跡からなる。約1万年間続いた縄文時代に、狩猟、採集、漁労による定住生活が確立し、発展していった過程を伝えている。
イコモスは「先史時代における農耕を伴わない定住社会、複雑な精神文化を示している」と評価している。
観測史上最古の渦巻銀河を発見 124億年前 国立天文台チーム
国立天文台などの研究チームはこのほど、観測史上最古の渦巻銀河を発見した。宇宙誕生(約138億年前)から間もない124億年前の宇宙に、太陽系を擁する天の川銀河と似た渦巻構造を持つ銀河があることを見つけもの。チームは「我々の太陽系がどのような環境で誕生したか探る手掛かりになる」としている。
この渦巻銀河に存在する星と星間物質の質量は太陽系の600億倍程度で、天の川銀河に匹敵すると推定された。同チームの研究成果は5月21日、米科学誌サイエンス(電子版)に掲載された。