国産次世代燃料SAF 5/1関西空港の航空機に初供給 記念式典

使用済みの廃食油などを原料とする航空機の次世代燃料(SAF:Sustainable Avietion Fuel)の製造が4月から大阪府堺市で始まり、この国産SAFが5月1日、初めて関西空港の航空機に供給された。同日、これに先立ち記念式典が開かれた。
製造会社の日揮ホールディングスの秋鹿正敬専務が「ここに国産SAFの実用化を宣言します」とあいさつ。この後、関係者は駐機場に集まり、SAFが使われている中国・上海行き航空機の出発を見送った。
SAFは従来の化石燃料由来のジェット燃料に比べ、二酸化炭素(CO2)の排出量が80%前後削減される次世代航空燃料。堺市の同施設では年間3万キロリットル生産される計画。政府は脱炭素社会の実現に向け、SAFを巡っては2030年時点の国内航空会社が使う燃料の10%をSAFとする目標を掲げている。