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手術支援ロボ「ダビンチ5」大阪などの病院で国内初手術

手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ5」が日本に導入され7月22日、大阪の病院などで国内で初めての手術が行われた。
米国企業が手掛けるダビンチは、医師がモニターで映像を確認しながら、アームの先端についた”かんし”やメスなどを使って、患部を切除する医療機器。人間の手首以上の複雑な動きや、手ぶれの補正ができるのが特徴で、世界71カ国で使われている。
ダビンチ5は、10年前の機種と比べ、映像の解像度がおよそ4倍高くなったほか、器具で押し引きする感覚がセンサーを通じて医師の手にも伝わる機能などが追加されている。その結果、よりきめ細かい手術などが可能となり、患者の負担軽減につながることが期待されている。
22日は、大阪・天王寺区の大阪警察病院でダビンチ5による、70代の女性の直腸がん患者の手術が行われた。このほか同日、埼玉県、神奈川県でもダビンチ5を使った手術が実施された。

関西電力 福井・美浜原発敷地内で建て替えへ調査開始

関西電力(本社:大阪市北区)は7月22日、福井県の美浜原子力発電所の敷地内で、次世代型の原子炉への建て替えに向けて、地質調査などを開始すると正式に発表した。
地質調査は、原発の新設に向けた最初のプロセスで、原発の新増設が実現すれば、2011年の東京電力福島第一原発事故以降、初めてとなる。

三菱自 中国でのエンジン生産終了 中国市場から完全撤退

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は7月22日、中国の合弁会社で行っているエンジンの生産を終了すると発表した。中国で急速に進むEV(電気自動車)へのシフトでエンジンの需要が見込めなくなったことが要因。
同社は2023年、中国メーカーとの合弁事業で手掛けてきた自動車生産を終了したが、その後も別の中国メーカーとの合弁会社で現地の自動車メーカー向けにエンジンの生産と供給を続けていた。発表によると、エンジン事業の生産も終了することを決め、6月に合弁関係を解消したとしている。これにより、同社は中国市場から完全に撤退することになる。

大阪府 万博アンゴラ館の建設業者に初の営業停止処分

大阪府は7月22日、大阪・関西万博でアンゴラパビリオンの建設工事を担った一六八建設(所在地:大阪市)に対し、建設業法に違反して無許可で営業したとして、30日間の営業停止処分を出した。海外パビリオンの建設工事に関わった事業者を、府が行政処分するのは初めて。
同パビリオンの建設工事を巡っては、工事代金の未払いも確認されており、一六八建設と元請けの2社に対し、府は実態把握や早期解決に向けた必要な措置を講ずるよう勧告している。

25年上半期首都圏新築マンション過去最高の平均8,958万円

不動産経済研究所のまとめによると、首都圏の1都3県で2025年1〜6月に発売された新築マンションの平均価格は、前年同期比16.7%(1,281万円)高の8,958万円で、上半期としては過去最高となった。コロナ禍前の2019年の上半期と比べると46%高の水準。
エリア別にみると、東京23区は前年同期比20.4%高の1億3,064万円、都内23区以外の地域は19.8%高の6,835万円、神奈川県は12.4%高の6,957万円、埼玉県は26.9%高の6,551万円と、いずれも過去最高となった。一方、千葉県は1.6%下落し5,738万円だった。
これらの価格動向は、長期にわたる物価高で日々の暮らしに追われる一般の給与生活者の感覚とは乖離がある。いずれも国内外の富裕層による購入が中心になっているとみられ、地価や建設コストの上昇傾向なども反映して、今後も価格の高止まりは続く見込み。

富士フィルム富山化学 100億円投じペニシリン原薬設備

富士フィルムホールディングス子会社の富士フィルム富山化学(本社:東京都中央区)は7月18日、富山第一工場(所在地:富山市下奥井)でペニシリン系抗菌薬のもとになる原薬の生産設備の起工式を開いた。総投資額は約100億円。新設備の建設には国からの補助金を活用する。
富山第一工場の敷地面積は11万3,000㎡。現在、国内で同原薬を製造する企業はなく、中国を中心とする海外からの輸入に依存しており、国内での供給体制を整える。2028年度までに新棟を増築し、アンピシリン水和物と呼ばれる原材料の生産を開始する。

大成建設 時速60㌔走行のEVに電極埋設道路で無線給電

大成建設(本社:東京都新宿区)は7月18日、舗装時に埋設した電極を通じ、時速60kmで走行する電気自動車(EV)に無線で給電する技術を開発したと発表した。福島県田村市のグループの研究開発拠点に、無線給電できる道路を20m設けて実証した。
従来の無線給電は車が停止した状態か、低速で走行する場合に限られており、高速走行車の給電は国内初という。同社はこの技術を活用し、”無線給電道路”として高速道路などへの採用を目指す。

ローム, 村田製作所 脱炭素へ 日通のEVトラックで共同輸送

ロームと村田製作所は7月17日、両社が連携し、物流における温室効果ガスの排出抑制と輸送コスト抑制を目的として、日本通運が所有するEVトラックを活用した共同輸送を、電子部品業界で初めて開始すると発表した。
共同輸送におけるEVトラックの1日あたりの走行距離は約210kmであり、国内におけるEVトラック輸送としては最長クラスとなる。共同輸送の出発式は同日、村田製作所大阪ロジスティクスセンターで実施された。

T2 自動運転トラックのレベル4の社会実装へ5社と実証開始

自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行を開始したT2(本社:東京都千代田区)は7月15日、2024年11月に設立した「自動運転トラック輸送実現会議〜レベル4トラック オペレーション カンファレンス〜」の参画企業5社とともに、現状のレベル2自動運転トラックから、今後レベル4自動運転トラックを社会実装に向け、7月中旬以降、実証を開始すると発表した。社会実装させるにあたり、この実証実験により固有の課題となる①関東ー関西間の日中運行のオペレーションを構築する②遠隔での車両の監視および緊急時の対応の手順を確認する。
福山通運、三井倉庫ロジスティクス、KDDI、三井住友海上、日本郵便の5社が参画する。

カナダ クシュタール社 セブン&アイHDの買収提案を撤回

カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは7月17日、セブン&アイ・ホールディングスへの買収提案を撤回したと発表した。クシュタールはセブン&アイの取締役会宛ての書簡で「誠実で建設的な協議に応じてもらえなかった」とし、この間のセブン側の一連の動きについて、「貴社のガバナンス体制に対して強い懸念を抱いている」などとしている。
いずれにしても、クシュタールの7兆円規模の買収提案、今回の撤回により、2024年8月から11カ月にわたる買収を巡る両社の”せめぎあい”に終止符が打たれることになった。