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大阪メトロ中間 万博の増収効果222億円

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は11月11日、2025年4〜9月期の連結決算を発表した。大阪・関西万博会場への主要手段となったことで222億円の増収効果があったほか、純利益で前年同期比41%増の229億円と4〜9月期として過去最高だった。
売上高にあたる営業収益は25%増の1,277億円、営業利益は45%増の346億円をそれぞれ計上、いずれも4〜9月期として過去最高。

ソニーG 3月期営業益最高「鬼滅」ヒット

ソニーグループは11月11日、2026年3月期連結決算(国際会計基準)の業績予想を上方修正した。営業利益は前期比12.0%増の1兆4,300億円と、8月時点の予想より1,000億円上振れし、過去最高を見込む。人気漫画「鬼滅の刃」シリーズの映画の大ヒットや円安進行が追い風となる。
売上高は0.3%減の12兆円、最終利益は1.6%減の1兆500億円。業績を牽引するのは、稼ぎ頭のアニメやゲームなどエンタテインメント事業。

ソフトバンクG 2.9兆円の最高益 9月中間

ソフトバンクグループ(SBG)は11月11日、2025年9月中間連結決算(国際会計基準)を発表した。最終利益が前年同期比2.9倍の2兆9,240億円と中間期として過去最高となった。対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米オープンAIをはじめ、投資先の企業価値が向上したことが寄与した。
同期の投資利益は3兆9,267億円と、前年同期の2兆6,510億円から1兆円以上増加した。主因がオープンAIの企業価値向上だった。

京都「千枚漬」漬け込み作業 最盛期

冬の代表的な京漬物の1つ「千枚漬」の漬け込み作業がピークを迎えている。千枚漬の材料となる京野菜の聖護院かぶらは、秋が深まり底冷えが始まる”立冬”(11月7日)前後のこの時期に甘みが増すといわれている。
京都市左京区の大安本社の作業場では、法被に前掛け姿の職人が直径20cm、重さ2kgほどの聖護院かぶらの皮を手慣れた手つきで皮を剥き、特製のカンナで厚さ2.6mmに削って、手際よく樽の中に並べ漬け込んでいく。千枚漬の漬け込み作業は来年の春先まで湯づくという。

マスク氏への報酬 10年最大1兆㌦ 承認

米国の電気自動車(EV)大手テスラは11月6日に開催した年次株主総会で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)(54)に対して」10年間で最大1兆ドル(約150兆円)規模の報酬を支払う議案を承認した。総会での賛成率は75%超と、承認に必要な過半数を大きく上回った。
マスク氏の総資産は11月5日時点で4,730億ドル(約72兆円)で世界1位。マスク氏が課せられた目標をクリアして、今回の報酬が実現すれば、世界初の”1兆ドル長者”になる見通し。

メタ売上高 1割 違法カジノなど不正広告

ロイター通信は11月6日、米国SNS大手メタ(旧フェイスブック)が、投資詐欺などに関連した不正な広告から巨額の利益を得ていると報じた。
報道によると、メタは少なくとも過去3年間、投資詐欺や違法なオンラインカジノ、禁止医薬品などに関する広告から収益を得ていたーーとしている。2024年の売上高1,645億ドル(約25.2兆円)のうち、推定で約10%が不正広告に由来していた。

大東建託 万博レガシーを賃貸に再利用

大東建託は大阪・関西万博の会場で使われた木材を、全国で建設する賃貸住宅に再利用することを明らかにした。各都道府県で少なくとも1棟に使う方針だ。
万博会場で倉庫や楽屋として使われた木製の小屋をそのままトラックで輸送し、建設現場の事務所として活用することなども計画している。同社は全国で年間約5,000棟の賃貸住宅を建設しており、壁の下地材などで使う予定だという。同社が再利用する万博の木材は、住宅の骨組みで使う木材に換算すると、9,100本分相当するという。
万博のレガシー(遺産)を活用し、脱炭素化に貢献する。

トヨタ26年3月期 最終益を上方修正

トヨタ自動車は11月5日、2026年3月期連結決算(国際会計基準)の業績予想を上方修正した。最終利益を8月時点の予想より、10.2%増の2兆9,300億円(前期は4兆7,650億円)になる見通しだ。本業の儲けを示す営業利益も6.3%増の3兆4,000億円(同4兆7,955億円)に上方修正した。
ダイハツ工業と日野自動車を含めたグループの世界販売台数は1,130万台となり、8月時点の予想より10万台増え、過去最高となる見込み。売上高にあたる営業収益も北米や国内で販売が好調なことから1.0%増の49兆円に引き上げる。

日本製鉄 USスチールが高級鋼板量産

日本製鉄傘下の米鉄鋼大手USスチールは11月4日、主にデータセンター向けの変圧器の材料に使われる高級鋼板の生産設備を新設することを盛り込んだ経営計画を発表した。同社がUSスチール買収時にトランプ政権に約束した110億ドル(約1.6兆円)の投資計画の一環。
新たに量産するのは「方向性電磁鋼板」と呼ばれる鋼板で、エネルギーの損失を小さくし、変圧器の性能を左右する。USスチールが米アーカンソー州に保有する製鉄所に生産設備を新設し、2028年以降に量産を開始する計画。

JR西日本 32線区 赤字267億円 山間部路線特に厳しく

JR西日本は利用者が極めて少ないローカル線の収支状況を公表した。2024年度の輸送密度(1キロあたりの1日の平均利用者数)が2,000人未満だった区間を対象に、路線ごとに2022?2024年度平均の経営状況を集計した。
赤字は19路線32線区で、赤字金額は計267.5億円に上った。人口減少などに伴い、地方のローカル線で、特に山間部を走る路線などで厳しい収支状況が続いている。昨年の赤字は17路線30線区で、赤字額の合計は約233億円だった。
営業係数でみると、100円の収入を得るために必要な費用は、芸備線の東城(所在地:広島)ー備後落合(同)が9,945円に上ったほか、姫新線の中国勝山(所在地:岡山)ー新見(同)が4,510円となった。