「つなぐ」カテゴリーアーカイブ

ニプロ スウェーデンに新たな透析装置の研究開発拠点

ニプロ(本社:大阪府摂津市)は2月27日、スウェーデン・マルメ市に透析装置の研究開発拠点(Medical Instrument Center Sweden)を開設したと発表した。
同社は2019年に海外初の研究開発拠点として、ベルギー・メッヘレン市にMedicai Instrument Center Europeを開設。透析装置の開発・上市やメンテナンス業務を通じて医療従事者の負担軽減と患者のQOL向上に尽力してきた。
この傘下となる今回のスウェーデン拠点とともに、研究開発ネットワークをグローバルに拡大。商品上市に向けた研究開発におけるリードタイム短縮に取り組んでいく。

慶応大G 鎌倉の土壌から難分解性PPの分解菌を発見

慶応大学理工学部、同大先端科学技術研究センターなどの研究グループは2月28日、鎌倉市の土壌から添加剤を含まないポリプロピレン(以下、PP)を分解する微生物の取得に成功したと発表した。さらにこの微生物がPPと全く異なるポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックも分解する能力を持つことを突き止めた。これは画期的な発見で、近年、廃プラスチックが地球規模の環境汚染問題となる中、課題解決の足掛かりになると期待される。

ドコモ・バイクシェア 万博会場にサイクルポートを設置

ドコモ・バイクシェア(本社:東京都港区)は2月28日、HUBchari・大阪バイクシェア連合体として、2025年大阪・関西万博の会場へのシェアサイクルポート設置事業者候補に決定したと発表した。
これにより、ドコモ・バイクシェアは万博会場に併設される自転車駐輪場内で、ポート設置および運営を行うことで、安全かつ円滑な来場者輸送を実現し、万博における自転車利用促進をめざす。提供期間は4月13日〜10月13日。利用料金は1回30分・165円、延長料金は30分・165円。1日パスは1,529円(いずれも税込み)。
会場だけでなく、大阪市内に点在する600カ所以上のシェアサイクルポートの活用を促すことで、市内の観光・周遊の活性化を図る。

セブン&アイ井阪社長退任へ 後任に社外取締役のデイカス氏

セブン&アイホールディングス(HD)の井阪隆一社長(67)が退任する方向で調整していることが3月2日、分かった。後任にはスーパーの西友などでCEO(最高経営責任者)を務めた社外取締役のスティーブン・ヘイズ・デイガス氏(64)が就く方向。外国人が社長に就任するのは初。トップ交代で海外コンビニ事業に集中する方針を鮮明にする。

森永乳業 インドネシア乳製品AKD社とシンガポールで協業

森永乳業(本社:東京都港区)は2月28日、インドネシア乳製品の製造・販売のPT ABC Kogen Dairy社(本社:インドネシア・ジャカルタ、以下、AKD社)と、シンガポールにおける乳製品販売の事業性検討について、合意文書を2月13日付で締結したと発表した。これにより、AKD社がインドネシアで製造する乳製品に森永乳業ブランドとAKD社の主要ブランド「KIN」ブランドのダブルブランドを付与し、2025年4月からシンガポールで販売を開始する。これはインドネシアをはじめ、将来的にはアジア各国への事業拡大を視野に入れた協業となる。

慶応大病院の「子宮移植」臨床研究計画を承認 審査委

慶応大学病院のグループは2月27日、生まれつき子宮がない女性や病気で摘出した女性など3人を対象に、親族から提供された子宮を移植する臨床研究の計画が審査委員会で承認されたとホームページで発表した。グループの計画では、手術は慶応大病院で行うことになっており、今後実際に手術を行うかどうか病院で検討するとしている。
子宮移植について、日本医学会は子宮を提供する女性や移植を受ける女性などへのリスクが明らかではなく、倫理的課題が残されているとして、少数の臨床研究に限って認めるとする報告書を4年前にまとめているが、子宮移植がこれまで国内で実施されたケースはない。

パナHD津賀会長退任へ 楠見氏の下で経営陣新体制, 改革推進

パナソニックホールディングス(HD)は2月27日、新たな経営体制を発表した。津賀一宏会長(68)が会長職を退き、津賀氏を含めて半数近い取締役が6月23日付で退任する。同社は来年度以降、大幅な組織再編に踏み切る方針を打ち出しており、楠見雄規社長(60)の下で経営陣の若返りを図り、構造改革を推進する。

ダイハツ 267億円投じインドネシア・カラワン市に新工場

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は2月27日、約267億円投じインドネシア・ジャカルタ郊外のカラワン市に建設した新工場が完成し、本格生産を開始したと発表した。生産能力は年間14万台。東南アジア向けのダイハツ車のほか、トヨタ自動車ブランドの車両を生産する計画。ジャカルタ市内にある老朽化した既存の工場から生産を段階的に移していく。新工場は環境対策に配慮し、工場から排出される二酸化炭素(CO2)は既存工場に比べ約3割少ないという。

カワサキモータース 初の小型電動四輪車 米, カナダで発売 

川崎重工業傘下のカワサキモータースは2月26日、小型の電動四輪車「NAV(ナブ)」を2月以降、米国とカナダで発売すると発表した。いずれも4人乗りの3車種があり、バッテリーのタイプが鉛蓄電池の1種と、リチウムイオン蓄電池の2車種を展開する。最高速度は時速30kmで、充電1回あたりの走行距離は28〜64km。価格は約190万〜約300万円。
同社の四輪車として初の電動モデルで、国内販売も視野に入れている。エンジンがなく走行音が静かなため、住宅街などでの利用を見込む。

テスラ1月欧州販売45%の急減 マスクCEOの発言に反発

欧州自動車工業会によると、米電気自動車(EV)大手、テスラの1月の欧州31カ国での販売台数は前年同月比9,945台と急減した。これは2023年1月(9,390台)以来、2年ぶりの低水準。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のドイツと英国の現政権批判、右派勢力への支持表明など、政治的発言が”内政干渉”として反発を招いたとみられる。
欧州では今年から排ガス規制が強化されるため、各社がEV販売に注力。欧州全体のEV販売は好調で、前年同月比37%増の16万6,065台だったから、テスラの一人負けに近い状況となった。