「アジア-社会」カテゴリーアーカイブ

JAL「ミャクミャクジェット」6/3から国際線就航, 万博PR

日本航空(JAL)は6月2日、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のデザインを施した機体、2号機を羽田空港で報道陣に公開した。2023年11月に国内線で運航を始めた1号機に続いて国際線にも導入。3日からフィリピン・マニラ行きで運航を開始する。”空飛ぶ広告塔”として、2025年4月の開幕まで大阪・関西万博を海外PRする。

京大 iPS細胞から精子, 卵子のもと大量作製成功, 医療応用

京都大学高等研究院の斎藤通紀教授らのグループは5月21日、ヒトのiPS細胞から卵子、精子のもとになる細胞を大量につくり出す方法を開発したと発表した。これにより、将来的に不妊治療など医療への応用が期待される。
グループはヒトのiPS細胞から生殖細胞のもとになる細胞をつくり、さらに卵子のもとになる「卵原細胞」に変化させる方法を開発しているが、できる細胞の数が少ないことが課題だった。今回グループは、様々な細胞の分化を助ける働きをする「BMP」というタンパク質を加えて培養したところ、課題だった「卵原細胞」を大量に作製することに成功したという。細胞の数は4カ月の培養期間でおよそ100億倍に増えた。また、同じ方法で精子のもとになる細胞も大量に作製することができたとしている。

スタジオジブリに「名誉パルムドール」仏カンヌ映画祭

フランスで5月14日から始まった世界3大映画祭の一つ、カンヌ映画祭で20日、「千と千尋の神隠し」をはじめ、およそ40年にわたり数多くのアニメーション作品を生み出したスタジオジブリに、「名誉パルムドール」が授与された。
授与式でトロフィーが授与されると、会場の参加者は総立ちとなり温かい拍手が送られた。スタジオジブリから宮崎駿監督の長男、吾郎氏らが参加した。名誉パルムドールは映画監督や俳優など、映画界への多大な貢献を称える賞。カンヌ映画祭によると、個人ではなく法人・団体に授与されるのは初めてという。

ブタの腎臓移植した男性が死亡 米病院”移植が原因でない”

米国・ボストンのマサチューセッツ総合病院は5月11日、同病院の研究チームが今年3月、脳死状態以外では世界で初めて、拒絶反応が起きないよう遺伝子操作したブタの腎臓移植を受けた60代の男性患者が死亡したと発表した。患者は手術後、回復し4月に退院していた。研究チームは詳しい経緯を明らかにしていないが、患者の死亡について「移植の結果だということを示すものなはい」として、移植が原因ではないとみている。

世界初「歯生え薬」9月に治験開始 京大, 大阪のグループ

京都大学発のベンチャー企業や大阪市の医学研究所北野病院などの研究グループは、世界初の歯が新たに生える再生医療の薬の開発のため、医師が主導する治験を始めると発表した。対象となる病気は、遺伝的な要因で歯が6本以上少ない「先天性無歯症」と呼ばれるもので、国内には患者が全人口の0.1%ほどいるという。
治験は京都大学附属病院で今年9月に開始し、第1段階として歯が数本程度欠損している人を対象に薬を投与して安全性などを確認し、その後、実際の患者に投与して効果を調べ、6年後に実用化を目指したいとしている。
研究グループはこれまで、ヒトの歯の成長を抑制しているたんぱく質があることを見つけ、この働きを止めることで新たな葉が生えることを動物実験で確認し、薬として応用するための研究を続けていた。

大型連休 空の便 関西3空港の予約横ばい ピークは4/27,5/6

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)によると、今年の大型連休の期間中(4月27〜5月6日)、関西の3空港(関西、大阪、神戸)を発着する国内線の予約数は昨年と横ばいとなった、関西発のピークは4月27日、到着のピークは5月6日の見通し。
ANAの国内線の予約数は昨年同期と比べ5.1%増の24万4,500人、JALは同6.8%減の17万1,700人だった。この結果、両社を合わせた予約数は昨年の横ばいとなった。
一方、関西3空港を運営する関西エアポートによると、4月26日〜5月6日に国際線を利用する人は外国人旅行者も含めて68万2,600人と見込んでいる。1日の平均でみると、昨年の1.6倍となっている。出発便の行き先で最も多いのは韓国、次いで中国、東南アジアとなっている。

築地市場跡地の再開発 多機能型施設整備, 食文化発信空間

東京都は4月19日、築地市場跡地を再開発する事業者について、コンペの結果、三井不動産を代表とするトヨタ不動産、読売新聞グループなどの企業連合に決定し、その整備する内容の一部を明らかにした。
この主な内容は①およそ5万人を収容でき、野球、サッカーなど様々なスポーツ大会やコンサートなどの開催を想定した多機能型の屋内施設②国際会議を開催する施設③築地場外市場と連携して江戸前の食文化を発信する”にぎわい”の空間などを整備するーなどとしている。来年度から一部の施設で着工し、多くの施設は2032年度に整備を完了させる予定。

東大 アンデス原産の野生種トマトから高い光合成能力

東京大学大学院の研究グループは4月12日、アンデス原産の野生種トマトから高い光合成能力を持つトマトを発見したと発表した。グループは野生種トマト8種と栽培種2種を用いて、各トマトの光合成特性を比較した。その結果、栽培種トマトと比較して高い光合成能力を持つ野生種トマトが発見され、これらの光合成特性は気孔形態や自生地環境と関連していることも明らかになった。この成果は、野生種トマトの高い光合成能力を栽培種トマトに導入し、生産性の高いトマト育種開発に貢献することが期待される。

23年度の飲食業倒産 前年度比57%増の930件 最多更新

東京商工リサーチによると、2023年度(2023年4月〜2024年3月)の飲食業の倒産(負債額1,000万円以上)は前年度比57.0%増の930件と急増し、4年ぶりに前年度を上回った。年度では初めて900件を超え、過去最多を更新した。
また、”ゼロゼロ融資”の返済難による新型コロナウイルス関連倒産は、前年度比37.4%増の529件に上り、飲食業倒産の56.8%を占めた。

東京理科大 全固体リチウムイオン電池の有望基部素材発見

東京理科大学は4月2日、全固体リチウムイオン電池の基部素材として有望な候補物質として、幅広い温度域で高いイオン伝導度と安全性を兼ね備えた酸化物系固体電解質Li2-xLa(1+x)/3M206F(M=Nb,Ta)を発見したと発表した。
この材料は大気中で安定していることに加え、酸化物系固体電解質よりも高いイオン伝導度を示す。これにより安全性が高く、広い作動温度範囲を持つ革新的な全固体電池の開発につながる成果としている。