大阪大学の妻木範行教授らのチームが、カニクイザルのiPS細胞(人工多能性幹細胞)からつくった軟骨組織を別のカニクイザルの膝関節に移植することに成功した。2月20日、科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。
チームによると、4カ月後も組織が定着、免疫による拒絶反応も確認されなかったという。通常は免疫による拒絶反応で移植組織は排除される。今回移植した軟骨組織は、コラーゲン状の物質などで覆われていた構造のため、免疫による攻撃を回避できたとみられるとしている。
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「空飛ぶクルマ」 国内初の屋外有人飛行に成功
日本製鉄 大型高炉実機用い高炉水素還元の実証実験
東急・青葉台駅でペロブスカイト太陽電池の実証
学校常人 桐蔭学園、東急、東急電鉄、横浜市の4者は2月9日、ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を、東急田園都市線・青葉台駅で11日に実施すると発表した。青葉台駅正面口改札前自由通路で、東芝が作製するペロブスカイト太陽電池による発電実証実験を行い、天窓下で直射日光がなく、人の往来が多い場所での発電性能を確認する。
商用化に向けて開発が進められている同電池が、一般の方々が身近に感じられる形で実証実験が行われる日本初の取り組みという。
ペロブスカイト太陽電池とは、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を用いた新しいタイプの太陽電池で、アメリカ国立再生可能エネルギー研究所の最新データでは、シリコン太陽電池に匹敵する高い変換効率(25.7%)が報告されている。
ペロブスカイト膜はスピンコート法やインクジェット法といった印刷技術で作製されるため、既存の太陽電池よりも低いコストで製造できる。さらに建築物の曲面や垂直面などシリコン太陽電池では困難なところにも設置することが可能になる。
トリュフの人工栽培に成功 国内初 茨城県・森林研
手術ロボ遠隔操作実験に成功 メディカロイド,神戸大
スカイドライブ「空飛ぶクルマ」米で26年就航目指す
次世代の輸送機「空飛ぶクルマ」および「物流ドローン」の開発を進めているスタートアップ、スカイドライブ(本社:愛知県豊田市)は1月25日、米サウスカロライナ州で空港と市街地の間を運航、2026年に就航を目指すと発表した。
アリゾナ州のメサで開催された2023年度のeVTOLシンポジウムで、この米国市場への参入計画と、サウスカロライナ州に本拠点を置いたことを明らかにした。
2026年に空飛ぶクルマ「SD-05」の運航開始を目指して、さらなる協業・提携のネットワークを構築していくとともに、サウスカロライナ州の政府機関や自治体と協力し、コロンビア・メトロポリタン空港とグリーンビル・ダウンタウン空港、2つの空港をを起点としたユースケースの構築に重点を置いて活動する計画。