京セラ(本社:京都市伏見区)は5月10日、水の消費量をほぼゼロで、布地にデザインを施せるデジタル捺染機「フォレアス」を開発したと発表した。フォレアスはインクジェットプリンターと同様で、幅は約2mまでの布地に最大8色でデザインできる。
同社は独自開発の顔料インクを採用。印刷後の洗浄を不要にしたことで、アナログ染色に比べ水の使用量を99%以上減らせる。環境負荷の軽減に力を入れるアパレル企業などの需要を見込み、2027年3月期に100億円の売上高を目指す。
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大阪大 世界初オスのマウスのiPS細胞で卵子作製し子ども誕生
大阪大学などの研究グループは5月3日、オスのマウスのiPS細胞から卵子を作製し、別のマウスの精子と受精させて子どもを誕生させることに成功したと発表した。オスのマウスから卵子を作製したのは世界初。グループでは、絶滅が危惧される動物の保全などに役立てたいとしている。
グループは、オスの細胞から作製したiPS細胞を長期間培養し、性染色体(オスはXとY各1本、メスはX2本)のY染色体が消えてXだけになったものを選び出し、特殊な薬剤などを加え、さらに培養したところ、メスと同じようにX染色体が2本ある細胞を作製することに成功した。この細胞から卵子を作製し、別のマウスの精子と受精させたところ、7匹のマウスが生まれたという。
岩谷産業・三菱重工 水素発電向けポンプ開発・販売で連携
慶應大学など注射針より細い関節用内視鏡を開発 患者負担軽減
ラピダスの千歳新工場 9月に着工 鹿島が施工受注 25年1月完成
IBM開発の最新型「量子コンピューター」今秋めどに国内導入
ケタ違いの計算能力の高さがある次世代コンピューターとして研究開発が進められている「量子コンピューター」について、米国のIBMが開発した最新型が今秋めどに国内に導入されることになった。4月21日、IBMのジェイ・ガンベッタフェローと東京大学の相原博昭理事が東京都内で会見を開き発表した。この最新型は集積回路を構成する量子ビットの数が127とこれまでのおよそ5倍あり、商業用としては国内では最高性能となる。
この量子コンピューターは神奈川県川崎市内の施設に置かれ、使用権を持つ東京大学が国内の自動車メーカーや金融機関などとつくる協議会と共同で利用し、経済産業省が導入にかかる費用などとして42億円を補助するという。
IHI, 大阪ガス マレーシアでバイオマス活用のe-メタン製造の覚書
重症拡張型心筋症で新治療法に道筋 病態解明し標的を同定 東大など
SkyDrive 「空飛ぶクルマ」の個人向け予約販売を開始
空飛ぶクルマおよび物流ドローンを開発するSkyDrive(本社:愛知県豊田市、スカイドライブ)は4月13日、空飛ぶクルマの商用機「SD-05」の個人向け予約販売を開始すると発表した。第一号機はすでに、ホンダジェットの日本1号オーナーでもある千葉功太郎氏が申し込んでいるという。
同社はこれまで企業向け(BtoB)に予約販売を推進しており、2022年11月にベトナムのディベロッパー、パシフィックグループより、「SD-05」を最大100機のプレオーダー(10機の確定、90機のオプション)で合意しているとしている。
SD-05は2人乗り(乗客1名、パイロット1名)で、最大航続距離は約10km、最高巡航速度は100km/hで移動できるよう設計している。