次世代のエネルギー源として世界的に開発競争が激しくなっている「核融合発電」を巡り、日本の大手商社や電力会社など大手企業12社が、開発で先行している米国の企業に出資したことが明らかになった。
核融合発電の開発で先行している米国のコモンウェルス・フュージョン・システムズ(CFS)が9月3日、東京都内で会見し、発表した。出資した12社は三井物産、三菱商事、関西電力、NTTなど。出資額は明らかにしていないが、関係者によると合わせて数十億円規模に上るという。
「新技術・新開発」カテゴリーアーカイブ
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手術支援ロボ「ダビンチ5」大阪などの病院で国内初手術
手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ5」が日本に導入され7月22日、大阪の病院などで国内で初めての手術が行われた。
米国企業が手掛けるダビンチは、医師がモニターで映像を確認しながら、アームの先端についた”かんし”やメスなどを使って、患部を切除する医療機器。人間の手首以上の複雑な動きや、手ぶれの補正ができるのが特徴で、世界71カ国で使われている。
ダビンチ5は、10年前の機種と比べ、映像の解像度がおよそ4倍高くなったほか、器具で押し引きする感覚がセンサーを通じて医師の手にも伝わる機能などが追加されている。その結果、よりきめ細かい手術などが可能となり、患者の負担軽減につながることが期待されている。
22日は、大阪・天王寺区の大阪警察病院でダビンチ5による、70代の女性の直腸がん患者の手術が行われた。このほか同日、埼玉県、神奈川県でもダビンチ5を使った手術が実施された。
大成建設 時速60㌔走行のEVに電極埋設道路で無線給電
がん治療薬の効果高める腸内細菌”YB328”発見 がんセンター
国立がん研究センターなどのグループは7月14日、がんの治療薬の効果を高める腸内細菌を発見し、薬とともにマウスに投与することでがんを小さくする実験に成功したと発表した。グループは、薬の効果が低い患者に対する新たな治療法の開発につなげたいとしている。
同グループは免疫療法の薬で治療を受けたがん患者50人から便を採取し、薬の効果と腸内細菌の関係を調べた。その結果、薬の効果が高かった患者は「YB382」という腸内細菌が多いことが分かった。
そこで、がんのあるマウスから腸内細菌を取り除いたうえで、YB328と、薬の効果が低かった患者から採取した別の腸内細菌を薬とともに、それぞれ投与して比べたところ、YB328を投与したマウスではがんが小さくなった。これにより、グループはYB328が、がんの治療薬の効果を高めていると結論付けた。グループはYB328を使った飲み薬の開発につなげたいとしている。