「新システム」カテゴリーアーカイブ

東急不 国内初の洋上浮体式太陽光発電の技術実証開始

東急不動産(本社:東京都渋谷区)は5月9日、東京都政策企画局が主導する「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」に採択された、国内初となる洋上での浮体式太陽光発電の技術実証に向けて、同設備の海面への設置を完了したと発表した。これにより、中央防波堤エリアに設置した設備(約30m×約26m×約6m)での発電、蓄電池への蓄電、蓄電池の運搬・消費の実証実験を開始する。
実証実験は、SolarDuck B.V.(本社:オランダ・ロッテルダム)および京セラコミュニケーションシステムとの連携のもと進められる。

ニコン 高速産業用ロボットビジョンシステムを今秋発売

ニコン(本社:東京都港区)は5月7日、産業用ロボットビジョンシステムを2024年秋に発売すると発表した。同製品は人間の目のように状況を捉えるセンサー(カメラ)と、撮影した対象物を画像処理により認識して判断するエンジン(制御PC)で構成されており、ロボットアームに動体視力と頭脳の機能を付与する。独自のセンシング技術により、高速性・高い認識力・使い勝手の良さを備えており、製造業はじめとする多くの産業で省人化や生産性の向上に貢献する。

札幌市中心部で10階建て耐火木質ビル 住友林業, 熊谷組 

Beppo Corporation(本社:東京都渋谷区)は4月29日、札幌市中心地に地下1階・地上10階建ての耐火木質ビル「木 NINARU BLDG(キニナルビルディング)」(所在地:札幌市中央区)が開業したと発表した。このビルは鉄骨造で上層階には木質ハイブリッド集成材を使用。集成材を耐火被覆して木の温もりが感じられる仕上げとしている。
ビルの設計は主にアトリエオンド一級建築事務所(本社:札幌市中央区)、施工は熊谷組(本社:東京都新宿区)と住友林業(本社:東京都千代田区)がそれぞれ担当した。Beppoはこのビルを、北海道の産業と若者を支援し、新たな出会いや刺激を生み出す拠点にするとしている。

大林組 建設工事でGX建設機械の導入開始 脱炭素化を推進

大林組(本社:東京都港区)は4月25日、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、2024年度より国内建設工事で20t級のバッテリー式油圧ショベルをはじめとしたGX建設機械の導入を開始すると発表した。まず首都圏のトンネル工事でバッテリー式20t級油圧ショベルに続き、これまで採用実績がなかった移動式クレーンなどのGX建設機械の導入も予定している。

武田薬品,アステラス,三井住友銀 日本発医薬品創出で合弁

武田薬品工業(本社:大阪市中央区)、アステラス製薬(本社:東京都中央区)、三井住友銀行(本社:東京都千代田区)の3社は4月22日、日本発の革新的な医薬品の創出に向けた創薬シーズのインキュベーションを行う合弁会社を設立することで基本合意契約を締結したと発表した。新会社の所在地は神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク。資本金(準備金を含む)は約6億円で、出資比率は武田薬品、アステラス製薬が各33.4%、三井住友銀行33.2%。2024年中ごろ設立予定。
新会社は①グローバルの医薬品市場への日本発の革新的な創薬アイデアの展開②グローバルで競争力のある創薬技術のインキュベーションとアントレプレナーシップ(起業家精神)の育成③スタートアップ企業の創出による創薬エコシステムの活性化ーに注力する。

太陽誘電 1回の充電で最大1,000km走行可能な回生電動S

太陽誘電(本社:東京都中央区)は4月22日、1回の充電で最大1,000km走行可能な回生電動アシストシステム「FEREMO(フェリモ)」を開発したと発表した。今回ニデック(本社:京都市南区)が新たに開発した回生システム対応電動アシスト自転車向けモーターを採用。従来モデルと比較して回生電力を30%向上させたほか、太陽誘電の省電力技術や電源制御技術と組み合わせることで、1回の充電で最大1,000kmもの長距離走行を可能にした。

日本ガイシと三菱重 水素・窒素ガスから膜分離で水素精製

日本ガイシ(本社:名古屋市瑞穂区)と三菱重工業(本社:東京都千代田区)は4月18日、水素・アンモニアサプライチェーンの導入と大量輸送の本格化を見据え、アンモニア分解ガスからの膜分離水素精製システムの共同開発を行うと発表した。
今回の共同開発では、両社がこれまで培ってきた技術と知見を生かし、アンモニアを分解する際に生成される水素と窒素の混合ガスから膜分離方式によって、水素を精製する最適なシステムの構築を目指す。

メディカロイド 手術支援ロボ 胸部外科への適応承認取得

メディカロイド(本社:神戸市中央区)は4月17日、手術支援ロボット「ninotori(TM)サージカルロボットシステム」の胸部外科領域への適応について、4月15日付で厚生労働省より承認を取得したと発表した。
ninotoriは、2020年8月、国産の手術支援ロボットとして、泌尿器科領域における製造販売承認を取得。その後、2022年10月に消化器外科および婦人科にも適応領域を広げ、国内の医療現場で採用されている。今回の承認取得により、対象診療科をさらに拡大、新たな領域で手術をサポートする。

東大など 培養液を3℃加温するだけでレタスの収穫量向上

東大、理研、筑波大などのチームは4月16日、植物工場のレタス栽培で培養液を3℃加温するだけでレタスの生育と機能性成分が向上し、収穫量がアップすることを解明したと発表した。チームは培養液を3℃加温することによって、根からの養分の取り込みとアミノ酸代謝が促進され、養液栽培レタスの生育とカロテノイドやビタミンCなどの機能性成分が向上することが明らかになったとしている。

サントリー 東京ガスと水素でウイスキー原酒造りに成功

サントリーは4月11日、東京ガスと共同で燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を燃料に使いウイスキーの原酒造りに世界で初めて成功したと発表した。山崎蒸溜所(所在地:大阪府島本町)の研究開発用の小型蒸留釜で実験した。通常の都市ガスを使った場合と同じ品質の原酒を製造できたとしている。
今後は白州蒸溜所(所在地:山梨県北杜市)で、実際の製造に使う10〜15キロリットル規模の蒸留釜での実施ぃう実験を目指す。