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商船三井など5社 水素燃料船の実証運航に向けAiPを取得

商船三井、商船三井ドライバルク、尾道造船、川崎重工、ジャパンエンジンコーポレーションの5社は10月19日、ゼロエミッション燃料の水素を燃料とする多目的船のリスク評価を行い、一般財団法人日本海事協会から区画配置コンセプトに関する基本設計承認(AiP)を取得したと発表した。大型低速2ストローク水素燃料エンジンを主機関として搭載する船舶に関するAIP取得は世界初。
この船舶は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によるグリーンイノベーション基金事業の採択を受けた「舶用水素エンジンおよびMHFS(舶用水素燃料タンクおよび燃料供給システム)の開発」の一環として、2027年度ごろから2年間、実証実験を行う予定。

4〜9月の貿易赤字75%縮小の2.7兆円 輸出は半期で過去最高

財務省が10月19日発表した2023年上半期(4〜9月)の貿易統計速報によると、貿易収支は2兆7,183億円の赤字にとどまった。この結果、赤字幅は前年同期から75.1%縮小した。2023年上半期の輸出額は前年同期比1.4%増の50兆2,418億円となり、半期で初めて50兆円を超えた。輸入額は同12.4%減の52兆9,602億円だった。
9月の貿易収支は624億円の黒字で、3カ月ぶりに黒字となった。自動車の輸出が1979年以降で最高となるなど、輸出総額は9兆1,981億円と3カ月ぶりに前年同月を上回った。

トヨタ 10/23も6工場8ラインで稼働停止, 一部工場は再開

トヨタ自動車は10月20日、仕入先のばねメーカー大手、中央発條の爆発事故の影響で、週明けの23日もグループ企業を合わせた6工場8ラインで稼働停止を継続することを明らかにした。20日は8工場13ラインが稼働停止していたが、代替生産などで部品調達のめどが立った一部の工場の稼働を再開する。

ビッグモーター 国交省の「聴聞」を欠席 10月中にも処分

中古車販売店大手、ビッグモーターによる保険金不正請求問題を巡り、国土交通省は10月20日、行政処分に向けて同社側から意見を聞く「聴聞」の予定だったが、34工場すべて欠席した。これにより同社は、国交省の行政処分案に対して意見はないことと判断。このため、同省は道路運送車両法に基づき、10月中にも業務停止や民間車検場の指定取り消しといった処分を行う方針。

三菱自動車 中国市場から撤退 持株売却・合弁解消方針

三菱自動車工業が中国市場から撤退することが分かった。同社は中国湖南省で2012年から合弁で車を現地生産してきた。しかし、合弁先と協議を進めた結果、合弁会社の株式を売却し、合弁同事業を解消する方針を固めた。在庫がなくなり次第、新車の販売事業も終了し、中国市場から撤退する。
中国市場では新エネルギー車化を推進する中国政府の保護のもと、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の普及が進み、エンジン車中心の三菱自動車は苦戦を強いられ、今年3月から現地生産を停止していた。

住友商事 ソニーGともみ殻由来のバイオ燃料・ケミカル製造の実証

住友商事は10月18日、ソニーグループと共同で、もみ殻由来のバイオ燃料・バイオケミカルを製造する実証実験を開始すると発表した。新潟県胎内市および胎内市農業協同組合(JA胎内市)の協力のもと、技術開発や用途開発に取り組み新しい地産地消の脱炭素化事業モデルとして、国内および世界への展開を目指す。
もみ殻は世界で年間1億トン以上、日本国内だけでも約200万トン排出されている。このもみ殻を回収し、①もみ殻炭を製造する②もみ殻炭から抽出した「もみ殻シリカ」および「もみ殻活性炭」を製造する③もみ殻炭製造時に発生するオフガスの再生可能エネルギーとしての活用技術を開発する。
この事業は、環境省の令和5年度「地域共創・横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業(二次公募)」に採択されている。

パナソニックHD インドのラストマイル交通支援Sで実証実験

パナソニックホールディングスは10月17日、インドのETO Motors Private Limited(ETO Motors)と連携して、インドのデリー準州政府交通局との間で、10月から出発地から最寄り駅までの区間と、最寄り駅から目的地までの区間(ラストマイル交通)で乗客の利便性と輸送効率の向上を目的とした電動車両(Eモビリティ)向けIT運用支援システムの実証実験に取り組んでいると発表した。
実証実験は、出発地や目的地とデリーメトロのカルカジ・マンディール駅および近郊3駅(オクラNSIC駅、ネル−エンクレイブ駅、ネル−プレイス駅)との間をつなぐラストマイル交通向けのEモビリティを対象に、このシステムを導入・運用することで利便性と輸送効率の向上を検証する。。これにより、交通渋滞の改善や温室効果ガス(GHG)排出量の削減を目指す。

日産「リーフ」米EVの税優遇対象に 日本メーカー初

日産自動車(本社:横浜市西区)は10月18日、米国で生産・販売する電気自動車(EV)「リーフ」が、米政府の税優遇対象になったと発表した。これにより現地の消費者が同車種を購入する際、最大で約55万円を税額控除する販売支援策を受けられる。リーフは当初、優遇対象外だったが、電池の製造工程が一部条件を満たすと認められた。日本メーカーで対象となるのは初めて。12月末までの納車が対象で、24年以降の補助適用は不明としている。